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8月29日(日)、30's MOCの高橋Jr.のご了解を得て、月形方面のツーリングとなった。 集合場所の最終メンバーは、高橋Jr.・トヨキパパ・トヨキJr.そして私nackの4名。 聞くとトヨキJr.は、林道ツーリングが2回目とのこと。 のんびりツーリングのイメージだったが・・・!? 今回月形方面ということで、さほど難所は無いことだし、最終的にロープ・ノコ・サバイバルナイフは持参しないことにした。 一応パンク関係の道具一式と救急用品、飲み物(約1リットル)・おにぎり1個・カロリーメイト1箱と地図をディバッグに詰め込んだ。 当日8時20分頃に自宅を出発。 石狩川の西側堤防のダートを走って9時頃現地着。 そのとき高橋Jr.は給油を済ませて、ローソン着。 私も給油をして、無事ローソンに到着した。 トヨキJr.の到着を待つ間、地図を広げておおまかな予定を高橋Jr.に説明した。 ルートは、月形−月形ダム−道民の森キャンプ場−道道23号線−道道11号線−陰毛林道−道道23号線−解散の予定である。 ざっと4〜5時間の腹づもりだったが・・・!? トヨキJr.が到着。 なんとトヨキパパも一緒だった。 これは心強い。 しかも林道データの入ったGarminのナビ持参である。 もうすっかり安心した。 買い物を済ませ、10時前にローソンを出発。 月形中学校を目指すはずが、ちょっと迷った・・・が・・・何とかいつもの林道に入った。 予定では、月形ダムを北側に入って、大回りしてまた月形ダムに戻る計画だった。 |
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ところが、いきなり道を間違えて、月形ダムの東側の水田地帯に出てしまった。 ここでGarminナビの出番である。 私の持参した地図と照らし合わせて、今来た道を戻ることに・・・。 道を間違えるも、まだまだ元気な一行である。 迷った分岐点まで戻り、一路月形ダムへ。 ところが当初予定の北側ルートは、ビシッとチェーンが張られ進入は困難。 仕方なく、いつものように月形ダムに出るルートに変更となった。 ダムを通過してしばらくすると、左側の立木が道路上に崩れている地点にさしかかった。 幸い10本ほどの細い枝ばかりだったので、皆で折って無事通過。 |
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様子を見る図。 |
また暫く走ると、今度は直径30センチほどの大きな木が前を塞いでいる。 「こりゃ行けないかも・・・」と思ったが、折れた部分から何とか行けそうである。 泥に埋まりながらも、割と短時間で通過。 しかし・・・トヨキパパは、少し息切れの様子であった。 ここを通過してからは、ところどころで崖崩れの修復の跡があったが、順調に道民の森キャンプ場に到着。 昼食となった。 一服してから、陰毛林道に向かった。 途中の道道11号線は、舗装路がえぐられており修復の途中だったが、バイクの通行には支障がない。 |
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陥没状況。 右も左も数メートルほどえぐれていて、 落ちたらはい上がるのが不可能の状況である。 |
順調に進んで、地獄の入り口に立った。 数キロ進むと、道路が陥没している。 しかも通行できそうな部分も10〜20センチほど下がっており、ヒヤヒヤものであったが、無事に通過。 それから数カ所ほど道路上に泥が流れ込んでいたが、問題もなく通過した。 そして、いよいよ地獄の一丁目にさしかかった。 幅20メートルほど、高さ50〜60センチほどの大量の泥が流れ込んでいる。 こりゃ行けないかな・・・と思って歩いたが、割と大丈夫そうな感じであったし、トヨキパパの「行ける」という心強いひと言が後押しとなって、通過することになった。 まずはトヨキパパがトライ。 上手いバイクさばきで、多少突っかかったが無事に通過。 次に私がトライ。 入り口・真ん中・出口の3ヶ所ほどでスタックしたが、皆さんの助けをかりて何とか通過した。 |
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リアは完全に泥に沈没。 後ろ姿のトヨキパパもほぼ沈没しかけている。 |
そして高橋Jr.の番となった。 入り口でスタックしたが無事通過し・・・そして昼間部で口を開けていた地獄の泥沼に掴まった。 フロントを掴んでクラッチのタイミングに合わせて引き出そうにも、ビクともしない。 バイクを左右に振ってリアタイヤに隙間を作る、という手段も、そもそもバイクがなかなか倒れない。 3人掛かりで倒しても、タイヤと泥の間に隙間ができない。 非常に粘っこく、しかも流動性があるという、最悪の泥沼である。 しかも、バイクを引き上げようとすると自分の足が泥に沈み込み、その足を引き抜こうにもなかなか引き抜けない。 身体を移動しようにも足が言うことをきかないので、立ち位置を変えるのも時間が掛かる。 そのため足場確保で、短い丸太を何本か敷いた。 とにかく人力ではバイクを出せないので、2メートルほどの丸太を持ってきて、リアに差し込んでテコの原理で持ち上げようとしたが・・・先が泥に沈み込むので、思ったように力が掛からない。 何度か場所を変えたが、バイクはびくともしない。 とにかくタイヤを浮かせないといけないので、手で泥を掻き出すことにした。 まずはタイヤの右側・・・バイクを倒して、今度は左側・・・地道に掻き出してバイクを左側にした状態で、タイヤの全周が見えてきた。 ここまできたら、スポークを掴んで持ち上げれば、タイヤが出るだろう・・・が、しかし、皆で掴んで引き上げようにも、タイヤは少し浮くだけで出てこない。 そこで1メートルほどの丸太をタイヤの下に入れて丸太を押し、同時にスポークを掴んで持ち上げる・・・出たッ! ここまで、悪戦苦闘の2時間が必要であった。 浮いたタイヤの下に短い丸太を入れて沈まないようにして、バイクを立ててエンジン始動。 はい、クラッチを繋いで・・・バイクは動かない。 そうこうしている内に、今度はフロントが15センチほど泥に沈んだ。 リアと同じようにバイクを倒して木を入れて沈まないようにして、エンジン始動。 バイクが動かない・・・クラッチが逝ってしまった・・・。 |
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脱出して一安心の一行。 |
バイク自体は泥に沈んでいないので、皆で押して泥地獄を脱出し、トヨキパパがクラッチを点検。 何とか走りそうだ。 苦闘の経験があるので、トヨキJr.のバイクは1メートルほど山側を迂回して、問題なく通過した。 |
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幅20メートルほど。 深さは10メートルほどありそう。 何とか通過できるというレベルの話ではない。 |
この泥地獄には戻りたくないので、先の道が何とか通れることを願って出発した。 ところがである。 まもなく出現した二股の右側を進むと、かなりの大木が倒れており、通過するには相当の労力が必要である。 そこで二股に戻って左側に進むことに・・・道路が20メートルほど流されており、通過は絶対不可能な状況に・・・。 仕方なく、例の泥地獄を戻ることに・・・。 今度は土を蹴って平らにし、山側に通路を確保したので、割とスムースに通過した。 |
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道道11号線に出て道道23号線に戻り、少し北に行くと自販機があるので、そこで暫し休憩した。 高橋Jr.が先に出発したが、いよいよクラッチがダメそうで、速度が上がらない。 いよいよになればトヨキパパがロープで引っ張って行くということで、月形に行く分岐で別れることにした。 今回ほど泥に苦労したことはない。 過去何回か泥にはまったけれど、数人の力があれば難なく出られる状況だった。 しかし今回の泥は、沈んだ自分の足も引き上げられないほど粘り着くこと甚だしく、まったく異質であった。 ま、しかし、泥の経験を積んだと思えば、その内楽しい思い出になるでしょう。 年末の忘年会は、この話で盛り上がることは間違えない。 了 |