中山峠ツーリング    by プカプカ

2006年8月27日、中山峠を走りました。

昨年はいつものコースがマウンテンバイクの大会に使われていたため、スノーモービルの人達が使うコースを走ったんですが、あの日は雨のせいでヌルヌル路面だったし、有名な<ここはどこ>事件や骨折事件などもあって大変だったことを覚えている方も多いと思いますが、今回は8月末とは思えない暑さの中、大きなアクシデントもなく快適なツーリングになりました。
集合場所のロイヤルホストに集まったのはあっつさんの同僚の大○さんを含めて8名。
大○さんは97年式セローながら、足下は凶暴そうなモトクロタイヤで武装しており、いずれ優秀な戦士にレベルアップするのではと思われました。

全員が揃う直前に、なんと脚を引きずりながらナイス爺さんも「幹事だから」と来てくれました。

「もうバイク乗らないっていう噂だけど?」と尋ねると「今年はね。」という返事。
なんかビミューなニュアンスを感じさせつつ、それ以上は語らないナイス爺さんでした。


今回はトヨキさんがインターネットからダウンロードしたルート図を持参していました。
トンネルを越えた辺りから入って右へ右へと走れば頂上付近に出られることは以前から分かっているはずなのに、枝道が多すぎてなぜか毎回迷ってしまうという迷路のような中山峠ですが、今回こそはクリアできるかも知れないという期待がふくらみます。

トヨキさんがしんがりを務めるということで、ナルさんにルート図を渡して先頭を依頼し、午前10時ナイス爺さんに見送られてロイホを出発しました。

トンネルを越えて○ー○に着いてみると、今までとは違うタイプの○が取り付けられていました。
初めて見るタイプのもので、ナルさんの持っている「魔法の○」や、私が持参した「賢者の○」も役に立ちません。
中山峠の迷宮はいつの間にかその難易度を上げ、我々を入り口で阻もうとしていたようです。
しかし、参加者全員が一人ずつ「すり抜けの呪文」を唱えたためにここは割と楽に通過でき、いよいよ1999年以来7年ぶりの中山峠に進入です。


入り口を突破できたところで、まずは1枚
前列左から二人目が初参加の大○さん

入ってすぐの路面は例によって固い地盤の上に砂を撒いたような感じで、コーナーのRが大きいためにスピードが乗っているのでなんとなく滑りそうな印象があり、ちょっと緊張します。
しかしそれにも徐々に慣れ、ナルさんのペースもあまりやんちゃなスピードではなかったので、私としては結構楽な気分で走ることが出来ました。
今回は少し体重移動を意識して走ったのですが、あっという間に足が疲れ始め、とうとう膝の内側がつり始めました。
それでいつものお地蔵さん走法に戻したのですが、それでもまあまあのペースで走れました。

で、問題の出口ですが、ここでも呪文が必要になります。
それは「駅逓の沢林道」という呪文でした。
この呪文を唱えることによって道は開かれるのだということが確認できました。
駅逓の沢林道は進入後さほど走らないうちに右側に現れるのですが、すぐに出口に出たい場合は右折してこの林道に入り、T字路に出たらさらに右折です。
ここで右折せずに直進しても、その後に右折を繰り返して行けば同じT字路に出ます。
この場合はT字路を直進すれば良い訳です。

そして辿り着いた出口は、○ー○の形が入り口とまったく同じで、一見すると入り口に戻ってしまったように見えます。
実際、私は入り口に戻ってしまったと勘違いして大笑いしたのですが、これも中山峠の迷宮が仕掛けた罠の一つでした。
私が一人きりでここまで走っていたら、がっかりして引き返したかも知れません。
ここで看板の位置が入り口と違っていることに気が付いた者だけが通過できるという仕掛けなのですが、私以外のメンバーはあっさりと仕掛けを見破り、再び「すり抜けの呪文」を唱えました。
ただしここでは一人ずつ呪文を唱えても通過はなかなか難しく、みんなで力を合わせて「せーの」の呪文も唱えなければなりませんでした。


「せーの」呪文はこのポーズで唱えること
「せのこーりゃ」でも効果は同じらしいですが、
オジンくさいのでやめましょう

出口の罠もクリアした我々は、充実感と空腹感に満ちて頂上へと向かい、戦果に満足しつつ昼食をとりました。
食事を終えて駐車場に戻ってみると、我々のバイクに並んで多摩ナンバーのCRMが止まっていました。
タイヤはモトクロタイヤでしたが、減り具合を見るとオンロードの頻度の方が多いのではないかと思えました。
傍らの青年に「東京からですか?」と尋ねると「いやこっちへ引っ越して来たんです」とのこと。
で、ちょっと話すうちに、なんなら一緒に走ってみようかということになり、ここでメンバーは9名に増えました。

誰とは言いませんが最も遅く入会したメンバーが最も年上だったという、ありえないようなメンバー構成の我が30'sでしたが、大○さんに加えて西○さんというこの青年が加入してくれれば、現在45際という平均年齢が少しは下がるのではないかと期待されるところです。

さて、午後の1発目は頂上から戻って中山峠の旧道に入りました。
ここは元国道だった道なので幅もあって走りやすく、若干ペースが上がりました。
そのせいか私の前を走っていたあっつさんは、オーバーラン1回転倒1回と、なかなかハッスル(うーん死語だなあ)していたようです。
転倒したあっつさんが起きあがるのを確認して先へ進むと、ペンギンさんのバイクがあさっての方向を向いて止まっており、左のミラーホルダーが割れていました。
エンジンをオーバーホールして以来ひとまわり速くなったペンギンさんですが、下りの右コーナー手前のブレーキングで後輪ロックでもしたのでしょうか。
他人の不幸は早速写真に撮って、ホームページで晒し者にするのが30'sの流儀なのですが、私は自分のバッグから予備のホルダーを取り出したりしていたので、写真は間に合いませんでした。
私の知る限りこの日のアクシデントはこのくらいしかなかったはずで、旧道出口の○ー○もノープロブレムでした。


旧道を抜けたところで全員ニコニコの1枚 「林道交通安全」の旗も爽やかになびきます
後列左から二人目が飛び入り参加の西○さん
淫性、じゃなかった院生とのことで、H大学で修士課程に在学中とのこと
そう言えば昔、キクちゃんというDT乗りがいましたね


旧道を出た後は左折して再び最初の○ー○へ。
今度は初めから駅逓の沢林道に入り、nackさんが先頭に立ってビンビン飛ばして行きます。
どのくらいついて行けるのものかと思って少し頑張ってみましたが、コーナー三つ四つで姿が見えなくなりました。
姿が見えなくなると気持ちの張りもなくなり、またまたお地蔵さん走法に戻る私でした。

それはそれとして、予定どおり程なくT字路に到着。
楽しい林道もそろそろ終了です。

今回は暑い中でのツーリングになりましたが、確か終了時刻は3時すぎくらいで疲れすぎることもなく、遠路恵庭から参加のナルさんも明るいうちに帰宅できたのではないでしょうか。
新入会員候補の若者を二人も洗脳することに成功したし、いつものことですがなかなか楽しいツーリングだったと思います。
メンバーの満ち足りた笑顔がそれを物語っているようです。

以上、中山峠ツーリングの報告でした。