カルルス温泉一泊ツーリング       by usagi

今年の雨男はやはり私だった。
参加した全てのツーリングで必ず雨。
当然、今回のカルルス温泉一泊ツーリングも初日は雨。
参加する前から、きっと参加表明したら天気予報に雨マークが出るんだろうなと思っていたら、案の定。
まっ、そんなことを考えてみてもしょうがない、と言うことでツーリングレポートです。

予想気温、23度・雨。
レインウエア・ブルゾン・ジャージ・長袖Tシャツ・半袖Tシャツが上半身の出で立ち。
正直、失敗だった。
何故って暑い、暑い。
ホテルに着いて衣類を脱いだら、雨を一切通さない新品のレインウエアなのにパンツからシャツまで一切合切全てべちょべちょ。
汗です。
暑かった。
相当蒸していたようです。
その日の夜、ホテルで布団に入って、ものの5分もすると額に汗が滲んできました。
窓全開です。
翌日の朝でさえ涼しくなかった。

1日目、ロイホーに入ると幹事のO池氏と自称ナイスガイがすでに待機していました。
その後トヨキ社長・ぺんぎん氏・ごんた・ぷかぷか氏と札幌組全員揃い、出発。
途中コンビニで弁当と飲み物を購入し、いつもの合流点に30分遅れで着くと既にnack氏とT橋Jrが待ちくたびれた顔をしていました。
全員揃ったところで改めて出発。
支笏湖畔のスタンドで給油。

そこからはぺんぎん氏先導の元、林道ツーリングの始まりです。
しかし全行程の殆どをぺんぎん氏が道案内です。
それも時間が経つごとにスピードが上がり、脱帽としか言えません。
こと、あのあたりののコースは神懸かり的です。
何なんでしょう、あのパワーは。
一体どこから来るんでしょうか。
私には絶対真似ができない。
本人も認めていますが、2001年9月のS-CUPツーリングで吹っ切れています。
苦手なゴロ石の路面でさえ気にしなくなっています。
あの年で進歩してきているとは、人間っていうかぺんぎん氏は凄いね。

ぷかぷか氏は早々に「今日はお地蔵さんになるから」と言っていましたが、結局乗ってしまえば全然そんな気配もなく軽快な乗りこなし。
それなのに私には手で自重しなさいって合図を送ってくるんです。
増水して渡れなかった橋の写真です。(ぷかぷか氏提供)
でも二日目は走行中フロントタイヤのパンクに遭遇し、右側の側溝に落ちて再度上がってきて、本人曰く「もう死ぬと思った」。
当然そのあとの走りに響いてしまったことは致し方ないかと。
そのときの転倒で右膝上部と下部に打撲で青タンができてしまい、さらに右肋骨はヒビか骨折のような気配。
本人は「咳をしても痛い、笑っても痛い、深呼吸をしても痛い」と言っていました。
帰宅翌日本人に確認したところ、病院へは行かないとのこと。
行ってもどうせ何も治療しないからとのことで、ごもっとも。
そんなことを言っても2日目も結局乗ってしまえば忘れられるのか、やはり軽快な走りでした。

O池氏は今回どうしたことか、常に2番手・3番手をキープして走っていました。
何があったんでしょう、吹っ切りたいことがあったんでしょうか。
疲れも見せず、初っぱなからそれなりな走りを見せていました。
だから1日目の途中で自称ナイスガイに付き合ってホテルに先に向かったのはきっと残念だったと思います。
その分2日目はその憂さを晴らすかのように攻めまくっていたと思います。
(ただ私は常に後ろの方を走っていたので詳しくは分かりませんが)
きっとあの林道のコースが分かっていたなら先頭を走っていたんじゃないでしょうか。

もう一人T橋Jrも乗れていました。
若さなんでしょうか、ただ単に無鉄砲なんでしょうか。
常に先頭集団に食らいついていた走りは一度大コケするともっと逞しく成長するんでしょう。
だって、あっ、どのライン取りするんだろうと思って見ていたら、勝手に自分でコースを作ってまた戻ってきます。
おもしろいよ。
本人は何食わぬ顔していますが、きっと内心ドキドキしていると思います。
ちなみに今回父親が車で温泉だけに参加していましたが、父親の話では「ぼくちゃん(Jrのこと)は30'sに入ったこと内緒にしていたんだよね」と言っていました。
多少親子の断絶があるんでしょうか?

そう言う点ではnack氏はもっと変なライン取りします。
もうほとんど好き勝手です。
本人曰く、「エンジン回ってくると血が騒ぐんだよね」って、ただアドレナリンが吹き出して自分で制御できなくなってるんだろうか。
まだ回転数が少ないときは穏やかだけど、高回転域に達するとパーンと飛んでいきます。
でも一度だいぶ愚痴っていました。
何をって、社長に撃沈されたんです。
nack氏が社長の後ろを走っていて社長がコーナーで滑り、nack氏が逃げたところへ追い打ちをかけるようにまた社長が来たもんでnack氏転倒。
だいぶボヤいていました。
正直、あのお年であのパワー、何なんでしょう。
オフは99.5%はスタンディングじゃないでしょうか。
背筋とか下半身とかどうなっているんでしょう。
あの持久力もどうなっているんでしょう。
少なくとも私にはこれからも一生あんな走りはできません。

ごんたは今年は乗れてます。
本人も「だって転ばないもん、今年は転んでないよ」。
それにしても今年は早い。
社長も言っていましたが、「ごんたさん、コーナーでギヤ一つ落とすともっと早くなるよ」と。
もっともだと思います。
でもそうなったら、疲れて手抜きして走っていたらいつの間にか後ろからヒタヒタと追いつかれて抜かれてしまう、って何を隠そう私がその羽目に合いそうだったからです。
私も相当疲れて、ゲッソリしてチンタラ走っていたら、バックミラーにごんたの姿が。
これではイカンとスピードアップさせて離し、またチンタラ走っていたらまたバックミラーに姿が。
その繰り返しでした。
恐るべし・・。

自称ナイスガイは1日目、普通に走っていましたが、途中ぷかぷか氏の後ろを走り、そのぷかぷか氏の転倒を目の当たりにしてすっかり気分が萎えてしまったところにヌタ道があり、本人も転倒。
そのとき右手内側の手首を強打し、すっかり意気消沈してしまいました。
私も湿布の薬を持っていたので貼りましたが、痛がって当然ブレーキもままならず、途中で幹事のO池氏を伴って先にホテルへ行ってしまいました。
結局翌日も痛みが引かず、ひとり高速で帰宅。
その翌日本人に確認したら病院へは行っていないとのこと。
腫れも引いたし、様子を見るとのことでした。
しかし宴会ではそんな痛みをものともせず、相も変わらず絶好調でした。
自称ナイスガイもハンドル名、鬼畜のナイスガイと変えるべきだとか、鬼畜はナイスガイになれないから鬼畜そのものでいいとか、さんざんメンバーに言われていました。

トヨキ社長は相も変わらず最後尾でメンバーのアクシデントに対応すべく走っています。
実際メンバーは幾度となく助けられています。
私らはいわゆるアシスト付きでツーリングに参加しているみないなもんです。
でも本人は、「後ろを走っていろいろ滑らせたりしてコーナーリングの練習してる」とか言っていますが、もうこれ以上昔の杵柄(きねづか)を封印してもいいんじゃないでしょうか。
実際、社長が先導してnack氏が追従し、結果nack氏の転倒。
当然社長はそんなこと露知らず走り去っていましたから、私やごんたがバイクを起こして確認しているnack氏を見ているとちょっと不憫に思えました。
まっ、社長を追いかける人が一度は経験することですが・・。
しかし今回の宴会で過去一度も言ったことのないアドバイスがありましたが、それを聞けなかったメンバーはお気の毒としか・・・。

それにつけても今年の私は絶不調。
曲がらない、曲がり方が分からない、怖いの繰り返しで、結果骨折。
やはりこんなときは無理しちゃいけないと思って走るといっそう怖い。
そしてすごく疲れる。
自重・・・。

  phot