キャンプだべ   by じむきょく

 札幌には珍しく30度を超える日が続いていた2004年7月24日、 30'sMOCのキャンプが行われました。
 その時の模様をじむきょくがレポートします。
 先発隊のペンギン・K島・ナル(じい予定)の各氏とじむきょくが石狩の浜辺に着いたのは多分4時頃。
 見ると波打ち際近くには見渡す限りにずらりと並ぶテントと車の数々。
 海の上では見せびらかしたがり屋のジェットがわんわん言いながら水しぶきを上げています。
 なにさこれ、テント張る場所ないしょやー。
 
 しゃーないから、駐車場のはずれの海から一番遠いところにスペースを確保。
 海遊びよりも宴会を主体にした、30'sらしいキャンプの予感が早くもし始めます。
 
 ペンギンさんのテントは20年前に一世を風靡したハウス型。
 ナル(じい予定)さん・じむきょくも手伝って、支柱の段階から知恵を出し合い
 なんとか立体パズルを解いて、15分かそこらで無事組み立て上がりました。
 
 その横ではK島さんが何やら折りたたみ傘のお化けのようなものをガサゴソやってるなあ。
 と思っていたら、あっという間に写真のような大きくてナイスなテントの出来上がり。
 うーむ、どうやらおじさん達の理解を超える早さで世の中は進歩しているぞ。
 
 などという話題で盛り上がりつつ、まずはビールで酒盛りだべさ。
 自慢のジェットバディとK島さん。
 バイクが2台、モービルも持ってる上にマリンジェットとジェットバディ。
 エンジンの着いたオモチャはあとは飛行機くらいじゃないかな。
 ゴルフもやってみたら面白かったと言ってたけど、
 この上ゴルフなんか始めた日にゃあ、あんた、身がもちませんぜ。
 
 仕事柄ストレスも多いようで、
 外に出て遊ぶことが一番のストレス発散。
 船乗ったりモービル乗ったり、30'sで馬鹿言ったりかっ飛んだり
 いんでないの?
 日光浴しながらが大好きなビールを飲んでエヘヘ、のペンギンさん。
 この人がいるだけで、石狩浜が妙にリゾート地っぽく感じられる。
 
 最近は乗せ換えたシリンダーが絶品で、
 そのせいか走りもワンランク上がったともっぱらの評判。
 やっぱりテントだけでなくシリンダーも進歩してるんだべか。
 
 「ナベツネは昔から何も変わらん。どうにもならん。」
 「たかが選手ごときに・・・とは何事だ。誰が客を呼んでると思ってるんだ。」
 と、最近のプロ野球界の再編騒ぎにご立腹。
 ちなみにこの人、昔からの阪神ファンです。
 日帰りじゃないけど、夜中に帰らなきゃならない
 というハードスケジュールを組んでまで参加してくれたナル(じい予定)さん。
 いやー、あんたはエライ!
 
 セローからTTに乗り換えたら楽で楽で・・・とも
 すっかり30'sにはまってしまって・・・とも言っておりました。
 指2本立ててるのは煙草を挟んでるんじゃなくて、
 今日はビール2缶しか飲まないってことだよね。
 違う? 3缶? 5缶? まさか10缶ってことはないっしょ。ね。
 
 そうこうするうちにトヨキご一行様到着。
 体に似合わない大きさのテントを張る社長を見ながらバーベキューの準備。
 
 お約束どおり、天然バイオトイレも設置終了。
 豊君は、「おじさん、本当にキャンプのたびに冷蔵庫買ってるんですか?」
 と言ってました。
 「ここだけの話、本当です。
 冷蔵庫の段ボールでトイレを作るために、冷蔵庫を買っちゃうんだよ。
 だから、おじさんがキャンプに行くたびに冷蔵庫が増えて、
 おじさんの家ではクーラーの代わりに冷蔵庫で家の中を冷やしているんだよ。
 だけど冬になると冷えすぎちゃってね、なかなか大変さ。」

 ・・・人を信じる心は大切な美しい心です。
 いつまでも失わないように。
 
 悪いおじさんが青少年をだましているうちに宴会準備完了。
 なんとトヨキさんは「久保田の萬寿」を持参してくれました。
 
 「いや、貰いものなんだけどさ。この酒有名なの?」
 
 トヨキさんはお酒飲まない人だから知らなくても無理はないけど、 
 久保田さんちの萬寿君を見れば、普通の人なら襟を正して正座もしようてなもんです。
 このお酒をくれた人を是非紹介して下さい。

 ・・・人にお酒をくれる人は大切なありがたい人です。
 いつまでも失わないように。
 
 悪いじむきょくがトヨキさんの萬寿を狙う中、肉は焼け始めビールは空き始め、
 なかなか良い気分です。
 人口密度の高い浜辺よりも、静かな駐車場でテントを張ったのは正解でした。
 
 そしていつしか陽は傾き、
 落日を背景にして宴会は続きました。
 じむきょくは酔っぱらい始め、このあたりから記憶がすこしずつ曖昧になりつつあります。
 
 あたりが闇に包まれると
 これもお約束のキャンプファイアです。
 ベッド1台分のマキを持参すると豪語していたじむきょくですが、
 前日の準備で切れないノコギリに疲れ果て、あまり沢山は持ち込めませんでした。
 したがって少しこぢんまりしたキャンプファイアになりました。

 そのせいもあり、更に体力的な問題もあって
 キャンプファイアの回りで踊る予定だったインディアンダンスは自主規制されました。
 
 いつものことですが、人より早く酔って人より早く寝る、をモットーにしているじむきょくはこのあと間もなくテントの中へ這いずり込み、以後どのような会話や騒乱があったのかは見聞きしておりません。
 目が覚めたのは6時少し前ですが、テントの外へ這いずり出て見るとトヨキ親子のジェットバディは消えており、ナル(じい予定)さんの姿もなく、ペンギンさんの車も見あたりません。
 ああそうか、ナル(じい予定)さんはちゃんと起きてE市まで帰ったのか、すると他の人は釣りに出たのか、と思っていたらペンギンさんが車で戻り、付近の偵察をしていたとのこと。
 K島さんも起きてきて、「めんどくさいから釣りには行かなかった」とのこと。
 二日酔いですっかり元気のないトヨキ夫人も起きてきて、まずはみなさんおはようさん。
 
 コーヒーを飲んだ後、レトルトご飯にレトルトカレー。これに野菜サラダも加わって、悪くない朝ご飯でした。
 天然バイオトイレはかなり狭かったけど、食後のじむきょくはちゃんとバキューンでした。
 携帯で食事の連絡をしても釣りに夢中の親子はなかなか戻らず、結局帰ったのは10時頃でした。
 聞くと4時頃から海に出ていたとのこと、食事にも釣られず魚を釣っていたとはほんとに好きなんでしょう。
 そのトヨキ親子が起きたときにはナル(じい予定)さんはもういなかったらしく、随分早い時間に発ったようです。タフですねえ。そして本当にお疲れさまでした。
 
 そんなわけで、2年ぶりのキャンプはやはりキャンプというよりは宴会。日焼けのせいか二日酔いのせいか、けだるい気分で帰路についたのでした。