植地浩志(うえちひろし)の■マジックと超能力■





■マジックと超能力

マジックとは通常・常識に反する不思議な現象を人工的に、作り出して見せることです。これに対して、いわゆる超能力とは、普通の人の能力を超えた能力であり『超常現象』−をおこすことです。

当然ですけれども、マジックのほうには、タネ(仕掛け)があるわけです。しかし、マジックとわかっていても演出次第では超能力に見えると思います。マジックの世界では、超能力現象と見せる領域のことをメンタル・マジックと称しています。

『マジック』では磁石・錯視・錯覚・さくらetc・・・を使うなど幾多の方法があります。この『マジック』に対して『超能力』にはタネが無い−と言う事が決定的な相違です。

■日常生活の『超能力』

しかし、通常の人間よりも若干、ある面での能力が高ければ、超常現象をおこすことは、さほど困難なことではないと思います。通常の方も、突発的な状況や危急の際には、思いがけないパワーを発揮することも、あるわけですから。最も簡単でわかりやすいのは「火事場の馬鹿力」です。

■超能力の『定番・・・』

一般的に超能力の定番はメタルベンディング、つまり「スプーン曲げ」です。これはユリ・ゲラー以来、ブームの盛衰はあっても継続している人気超能力です。このほかには、透視・テレパシー・念力・念写・予知・浮遊・物体移動(テレポーテーション)などです。

■超能力と『催眠・気功』

本当に社会的意義のあるものの、ひとつとしては、催眠療法や気功療法あるいは、私のように、この二つを融合した催眠気功療法などで、心身不具合の方に貢献することではないかーと思います。

しかし、安易に超能力で心身不具合を改善(諸法規制の定めで治す等の表記はできません)を目指すのはまちがいだと、おもいます。心身不具合の方は、なによりも、まずもって医師の診断を受け厚生労働省の認可している医療行為を受けるべきなのだと断言したいです。

そして、そのうえでなおかつ本人の自己責任で何らかの超能力的療法を受けるのであれば、問題にはならないのでしょうし、また意義のあることであるかも知れません。

これを安易に、「超能力的療法」に依存したりすると、かえって悪化したり、あるいは、良からぬカルトに入信させられたりする場合もあるでしょうから要注意であると言えます。

■マジックと超能力の相違

ところで、『マジック』と『超能力』の相違につきまして(私見ですが・・・)少し書いてみたいとおもいます。超能力あるいは超常現象を、ある特定の人間に備わった能力でタネとかシカケなしに実現できれば、これは『超能力』です。

そして、同じような現象を引き起こせば、それは本物の『超能力』であり、結果からみて全く同じ現象をタネとかシカケを使って実現するのは『マジック』である−と定義付ける事ができるのではないでしょうか?

Mr.マリックさんの行ってるのは典型的な後者の事例ですね。前述しましたけれども、これは『メンタルマジック』という『ジャンル』に分類されます。しかし上手だと本当に驚きます。

■マジックの『3原則 』

余談になりますけれども、『マジックの3原則』−というものがあると聞きました。それは次の『3項目』−であるとのことです。

■マジックの『3原則』■
1.絶対、どのマジックの際でもタネを、あかさないこと。
2.実演を行った、マジックの経過を、説明をしないこと。
3.実演済マジックを同じ場で、再度繰りかえさないこと。


以上、1.2.3.ともに、その理由を考えてみますと、『マジック』に、ご縁の無い方(興味のない方)−でも、その理由は何となく想像が、つきそうです。


■超能力とマジックの関係(1)

スプーン曲げ程度やESPカードの程度ならば、それが超能力であろうと、トリックであろうと、さして問題になる性質のものではない−だろうと思います。

しかし、ここに、『気エネルギー=生命エネルギー(ある著名な先生の学説です。)』の問題が表面化してきた場合には、これは、実際に、心身の問題でいろいろな病院をまわり、諦めに近い感覚を持ってしまったひとにとりましては、ひきつけられる要素となることでしょう。


最近迄、中国では医療気功が認知されていますし、日本でもわずかですが、病院のリハビリなどの一環に、気功を取り入れているところもあります。但し、近年になり「中国に於いては『健身気功』以外は禁止されている」−と、筆者は認識しております。

「本物の『気功(療)法』」の威力は、実にすさまじいものでして、グッタリしているひとをわずかな時間で完全に回復するまでに、『気エネルギー(=『生命エネルギー』)』を注入することができるのです。ここで余談になりますが、これは『気の交換』が行われますので非常に危険でもあるのです。

ある気功(療法師)の先生は、『百万円もらってもお断りしたい』−とのことです。 (もちろん、ジョークなのですけれども、ちょっぴり本音もはいってると、思いますけれども・・・。)

私も実際に行ったことがありますが、相手は回復して喜んでいただけるのですけれども、いわゆる「返り」を受けた方は大変な状況になってしまうのです。その意味で安易に気功療法等は、お引き受けできるものでは、ありません。

論旨がそれてしまいましたけれども、「気功法」は、いわば伝家の宝刀でして、おおくの場合には催眠療法で心身改善をはかることが相互の為にとって好ましいと考えています。



■超能力とマジックの関係(2)

『封筒の中身の透視』や、とまってる『時計を動かす』とか、『指輪を空中に浮揚』させるとか、極端なものでは『人間が空中に浮き上がる』・・・等など、「『メンタルマジック』(=『超能力』のように見える奇術)」は、それをマジックのショーとして公称して実施するか、あるいはある種の目的をもって、『超能力』あるいは『超常現象』−であるかの如く見せるひともいるでしょう。

■『マジック』は『ショー』です。

しかし、結局のところ、その『不思議な現象』の見せ方あるいは、利用の仕方によって、良い『マジック』であったり、良い『超能力』であったりするもの−と思われます。

もっと端的に表現しますと、「これは『マジック』です。」と事前に述べて(述べなくても明らかに、そのような趣旨と誰もが理解できる)から行う『ショー』の場合は、まったくの娯楽の領域であると言えると思います。

しかし、これをある種の目的で用いた場合、特別な結果を引き出すことが可能になってきます。具体的に記載しますと、宗教(あるいは、何らかのセミナー)等々で『神秘的な現象』−として演出し『信仰対象』や『セミナー主宰』に対し、畏敬の念を持たせようとした際、しばしば問題が出る−ものです。

■マジックと超能力の『良識』

つまり、観客(お客さまのことです。)に、何らかの『神がかり的な要素』や『奇跡』etcの如き現象を『真実である』と『錯誤』させて、「宗教団体、何らかのセミナー」に勧誘したり、畏敬の念を持たせると言う用い方を行った場合には、これは、あまり誉められる話ではないと思われます。

しかし、このように意図的な、あるいは作為的な『超能力に見える現象』または『超常現象』であったとしても、それが『プラス方向の暗示』誘導する目的で純粋に用いられた場合には、ときに、まさしく、『奇跡的な!』−『好ましい結果』を現出すること−が可能になる場合があることも、真実です。

■ヒプノセラピーへの『応用』

いづれにしましても、これらは、催眠療法の導入の際に用いる為の幾多の『手法のひとつ』であると考えてみれば何ら、罪の無い話です。

また、換言すれば催眠療法を、より一層有効に、具体的には深いトランス状態に誘導して、クライアントの持っている悩みや問題・トラウマの解決に有効な打開策として機能する事でしょう。

■ハローエフェクト(後光効果)

念力・物体移動・念写・透視能力・メタルベンディング(『スプーン曲げ』のこと。)などは、「ある種の能力者」あるいは、「超能力者」あるいは「教団等の教祖」たちにとっては、きわめて有効なハローエフェクト[後光効果]と、なっていることは間違い無いことです。

■意表をつく効果的『演出』

すべてのケースを、同じとは申し上げませんが、『非日常的な現象』・『それらに類する現象』・『何らかのトリック、あるいは仕掛けで、通常、ありえない現象』を『あたかも現実であるかの錯覚をおこす行為』 また、『不特定の人間が特殊な精神(心理)状態を示す場を作る』−こと、あるいは、仕向けることetc・・・。

この類(たぐい)の現象を観た場合、事象を純粋に論理的に思考する特性を持つ者、具体的には、特に理工系あるいは、論理的に思考する人間の目には、人生観のかわるほどの衝撃的光景と映ってしまう場合が、あるものです。

■高知能の人の『超能力観』

あるハイ・テクノロジー(CG:コンピューター・グラフィックス)とりわけ『3次元CGを開発する』企業の社長と副社長(ともに東京工業大学卒)に、「スプーン曲げ・メタルベンディング」−を、ご覧いただけます機会がございました。そのときの、お二方様の『感想』・『反響』・『反応』−は、実際にスプーンを曲げた私、わたし、植地浩志(うえちひろし)自身が驚いてしまいますほど、実に素直に、「Oh!『人生観』が、かわってしまう!!」−と、おおいに驚いておられました。

■『高知能』は『柔軟な思考』■

わたし、植地浩志(うえちひろし)の「スプーン曲げ(メタルベンディング)」を、ご覧くださいました理科系のご出身であり、とりわけ柔軟な思考を求められますCG(コンピューター・グラフィックス)を専門となさいます、高度なエンジニアであり、尚、会社経営者の、お二方さまのストレートな感想を頂戴することを改めまして、『高知能は既成概念から自由な発想する能力を持っておられますこと』−を、『自らの実体験』として改めて認識させて戴く機会を頂戴することができました。


■マジックは娯楽の『ショー』

錯覚・錯誤・死角を応用したもの・機具を用いるもの・あらかじめ用意された特殊なコイン・相当に乱暴な(本来違法の硬貨変造)コイン曲げ・・・等など、どれも、マジックは「ショーとして楽しむもの」と理解することが正解のようです。

■超能力肯定派の『主張』

「マジックでできるからといって、超能力ではないとは言いきれない。」・・・これは、非常に多い「超能力肯定派の主張」です。

また、これは真実でもあると思われます。

実際に、マジックを用いない不思議現象もあるのですから。その多くの場合は、ある種のエネルギーに関与しています。

■空手家の『10円硬貨曲げ』

いろいろなエネルギーの場合がありますが、「気功法」も、その、ひとつでしょう。また、極真カラテの総帥だったマス大山氏は、実際に指ではさんだ10円玉を、まげて、二つ折りにまですることができたそうです。

しかし、その際、(10円玉曲げの終わったあとで)マス大山氏の体中に蕁麻疹が出るそうです。そうです。それほどまでに、肉体にストレスをかけないと、『”ちから”で、コインを曲げること』は、できないということでもあるわけです。

■スプーン曲げ『Metal Bending』

「スプーン曲げ」の場合は、そこそこのスプーンであれば、気功法を用いれば(応用すれば)比較的容易に曲げる事ができるのです。

また、私事で恐縮ですが、私も一時「スプーン曲げ」に凝った時期がありまして、その頃は、いま見たら驚く程の厚くて硬いスプーンを曲げていました。

もちろん、いま現在は、そのような「ナンセンス(おこられるかな?)」なことに「気エネルギー」を用いる事は致しません。現在は、手ごろで、要するに、比較的すなお(?)な、スプーンを用いております。

■スプーン曲げ:『トランス状態』

一般的には、無意味に見える(または思える)「スプーン曲げ」ですが、『催眠療法』の際などに、クライアントの方の目の前で実演しますと、非常に早く有効に必要な深度の『トランス状態』に誘導できるものです。(私の体験では・・・)

つまり、「スプーン曲げ」を用いれば、「両手の指がくっつくー等の子供騙しのようなもの」や、「5円玉がゆれる、まわる・・・」とか、「身体を一気に後ろに倒す後倒法」などを用いないですみます。

「後倒法」は、しばしば助手が必要ですし、バッタリうしろにたおれるのですから、クライアント自身にも本能的恐怖感があり、失敗する場合もあるわけです。

また、場合によっては、後ろに倒れたクライアントの方をささえ損なって、後頭部を強打させてしまうーという危険性もあるのです。



■「スプーン曲げ」の『効用』

それに比べれば、「スプーン曲げ」をクライアントの目前で実演して一気に深いトランス状態に誘導することができる事を考慮しますと、あながち、「スプーン曲げ」も捨てたものではありません。

ちなみに、私の場合は、体内の「気エネルギー」を練り上げ丹田に蓄え、一気に放出する方法をとっています。ただし最近は充分に気を練らないでも曲がるようなものを用いています。別に「スプーン曲げ」が目的ではないからです。

■『不思議な写真』の『真相』

これは、要するに、単なる「失敗写真」、「光線引き写真」、「二重露出写真」etc・・・でしょう。または、ポラロイド写真を曲げ、何か写ってるかの如く見せるなどのものが、ほとんどでしょう。

さらに、デジタルカメラの場合であれば、撮影を行う場に漂う、雑電波(空電、または、ラジオダストと称される方もおられます。)を、あたかも光線で感光しているかの錯誤を容易に示すものです。

■Mr.マリックの『超魔術』

高度な技術を、それも卓越した技能を持ったマジシャンであると考えます。実際に同氏は、本名は松尾昭であり、れっきとした「日本奇術協会会員」です。

Mr.マリック氏に比べますと、ユリ・ゲラーの称する『超能力』は、レベルは相対的には低いと言えるかも知れません。

■ユリ・ゲラー氏の『ショー』

ユリ・ゲラーは、1974年3月7日、日本テレビ「木曜スペシャル−驚異の超能力!世紀の念力男ユリ・ゲラーが奇跡をこす!」で、華々しくデビューしたわけです。

主な出し物は「スプーン曲げ」と「壊れた時計が動く」だったわけです。同氏は、1946年12月20日イスラエルの首都テルアビブに生まれで、マジックを超能力と称してマジシャン稼業を営んでいたのです。

自らの祖国ではまったく認められず不遇だったわけですが、欧米のテレビショーで一躍、英雄『超能力者』になったわけです。

「壊れた時計を動かす」超能力は、長年とまった時計でも手で持ってるうちに内部のゼンマイが膨張し、また体温で暖まり動く時計が視聴者のうちで何%かはでてきたわけです。

現在のようにデジタル時計全盛では、こうは行かなかったでしょうけれども。ところで、ユリ・ゲラーのスプーン曲げは、すりかえの巧妙さが卓越したテクニシャンであると言えると思います。

■『結び』として、最後に・・・。

筆者は、あるテレビ番組の収録の際に、『マジシャンの方々』と、ご一緒に、出演させていただきます機会が、ございました。

超一線級の『マジシャンの方々の技術』を目前にて、実際に、見せていただくことが、できたわけですから貴重な体験でした。

参加された方が超一線級のマジシャンの方々だった−ということも相乗しますが、『さすが!・・・』と正直、驚嘆いたしました。

失礼な表現を、何卒ご容赦いただきます。『仕掛け』を知っていて、尚、驚嘆する技量は、正にマジシャンの面目躍如でした。

『超能力』・『マジック』何れの場合にも「『品性下劣』の謗りを受けぬ『基本的な人間性』が要求される」と再認識いたしました。


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