旅の話その26 墓参り兼里帰り野宿旅、テントのポールを忘れてアリャリャ!?
2003(平成14)年8月22日〜26日(5日間)
マシン:YAMAHA SEROW225
(1日目)天候:晴れ後曇り 宿泊地:白倉スキー場の上の方
大宮〜白石〜不忘山南蔵王林道〜上山〜白鷹〜朝日(町)〜白倉林道
さてさて、夏は野宿旅の季節です。(ホンマかいな?)何か理由を付けないと家を脱出しづらいので、墓参りと親父の顔を見に行くという口実で、かくして東北野宿旅に出かけたのであった。
初日は高速で一気に白石まで北上するので、朝7時前には出発した。平日ともあって東北道下り線はガラガラだ。90km/h巡航で北を目指しひた走る。30分も走ると最初の緊張もほぐれ、だんだん暇になってきた。ボーっとしたり鼻歌を歌ったり、忘れ物はないか考え直したりしている・・・・・、アッ〜ッ!!!テントのポールを玄関脇に立てかけたままだっ!この旅の途中で、学生時代の友人と落ち合うことになり、出がけにテントをいつもの2人用から4人用に持ち替えたため、ポールがバッグに入らず、つい積み忘れてしまったのだ。次のICの佐野藤岡できびすを返し、100km/h超で引き返す。金と時間を大幅にロスし9時半過ぎに本日2度目の岩槻ICから東北道へ乗り直す。何か悪いことの前触れでなければよいのだが・・・。昼過ぎには白石に着きたいので、老体のセローにむち打って100km/h超で走り続けた。途中で振動に耐えかねて休んだり、昼飯は食ったりはしたものの、何とか2時前には白石ICを降り、鎌先温泉から南蔵王高原へ向かった。七ヶ宿町に入って直ぐに右折して不忘山林道へ入る。12年前にこの林道を訪れたときは、崖崩れで通ることが出来なかった
。今回はその復讐戦というわけだ。
不忘山林道入り口にて
砂利の乾燥した路面はほどなく林間の締まった土の路面となる。非常に緩い勾配とカーブなのでとても走りやすい林道だが、道端には「工事中通行止め」の看板がちらほら見受けられ、イヤな記憶が脳裏をよぎる。やがて、例の前回工事していた場所にさしかかると・・・やはり工事をやっているではないか!道の真ん中には通行止めの標識とウマのバリケードが置いてある。とりあえずバイクを止めて、徒歩で近づいてみる。確かに山側の法面工事はしているが、前回とは違い道は橋の向こうまで問題なく通れそうである。一番近くで作業をしている人に挨拶して、通ることが出来るか尋ねてみると、「別に通るのは問題ないが、この先は行ったことがないので、どこまでいけるかは分からない。」とのことだ。バリケードの脇をすり抜け、ゆっくりと工事区間を通過する。工事区間の終わりにもバリケードがあり、ずらさないと脇が通れなかったが、近くの作業員の方がわざわざずらしてくれた。申し訳ありません。さらに先に通行止の札が下がったロープが張ってあったが、解いてそこも無事通過。
不忘山林道工事現場
工事区間の終点
工事区間を過ぎると、登りがきつくなり、車が入ってこないために草が道に覆い被さるように生えていて、路面も荒れ放題でかなりハードである。7,8km走って名前のない県境の峠に着いた。峠の広場は5,6人が野宿できるスペースがあり、枝林道がさらに上の方へ分岐していた。峠から山形県側の眺望はなかなかで、景色を眺めながらしばし休憩をとった。
不忘山林道の県境の峠(左は枝林道)
峠から山形県側を望む
山形側の南蔵王林道は少しガレていて、コーナーがタイトなので、慎重に下った。林道が終わると急に集落があらわれ、あっという間に上山市内へ入った。上山は国道13号バイパスが町の東側に開通しており、国道は葉山などの温泉街をもう通ってはいないかった。
上山から県道を通って国道348号へ出て、白鷹経由で朝日町へ向かった。小滝峠から白鷹までは小雨混じりで、今夜の雲行きが心配される。本当は白鷹で買い出しして、黒鴨林道を経由して、野宿地として目星をつけている白倉林道へ行くはずだったが、初っぱなから時間をロスしてしまったので、黒鴨林道はパスして、白鷹から最上川沿いに国道287号を北上する。朝日町役場の隣の酒も売っている大きなスーパーで買い出しをし、ズン止まりの部落、白倉にあるスキー場の奥の白倉林道へ向かった。どうやら観光開発をしたようで、スキー場には大きなホテルやバンガローまで出来ていた。その前を通り過ぎ、林道を登っていくと、午後5時過ぎだというのに、林道開削の工事の人たちがまだ仕事をしいるし、適当な枝林道も見あたらない始末だ。仕方なく、引き返ながら野宿できそうなところを探していると、スキー場の一番上のあたりで下へ降りる草だらけの道を見つけた。降りてみると、そこはリフトの終点で、ちょっとした広場になっており、生い茂った草のせいで林道から見えず、東の山々の見晴らしも抜群だった。というわけで、そこで野宿することにし、さっそくテントを張って、暮れ
ゆく山々を見ながら一人宴会を開始した。
日が暮れると冷えてきて、トレーナーだけではいられず、ジャケットも着込むはめになる。スキー場のせいか、携帯も使えるので、家へメールしたり、友人に酔っぱらい電話をしたりも出来てしまう。最近の野宿もITの進出は目覚ましい。9時半にはデロデロになってご就寝。夜中2時に小便に起きたが、飲みかけだった日本酒を空にして、再びおやすみなさい。
スキー場野宿地にて(厚着なのは、結構な冷え込みのため。)
(2日目)天候:晴れ
白倉林道〜大江〜朝日村〜摩耶山登山道〜庄内こばえっちゃライン〜象潟〜秋田
6時起床。いい天気です。ラジオ体操を聞きながら朝食のきのこそばを食い、しばしぼんやり。朝の儀式も済ませ、9時前には出発した。あたりには、まだ夏の朝の余韻が残っている。
朝日川沿いの県道まで下りて、右折し山毛欅峠を目指す。しばらく行った木川ダムの事務所前にわき水を発見。すかさず、水筒に給水し、ついでに早くも一休み。朝日鉱泉方面との分岐を右に進むと、今まで1車線だった道が、急に中央線付き2車線の立派な道になった。広域林道なるものらしいく、あまりにも立派すぎる道で、ペースはおのずとハイペースになり、あっという間に山毛欅峠を越えて、地蔵峠も越えてしまった。大井沢では道路の拡幅工事中で、ちょっと足止めを食らった。ガードマンのお兄さんに、「そのバイクはモトクロス用ですか?」などと話しかけられてしまう。20年くらい前までは、大井沢と言えば、とんでもない山奥の部落で、冬は陸の孤島になるような話を良く聞いたものだが、今は広い道で、国道112号線月山新道や大江町と結ばれている。そういえば、112号線の月山付近も、二十数年前は道幅が細く、カーブのきつい、林道をただ舗装しただけのような道で、大型車の通行すら出来ないような山道だったのが、今では高速道路まで通っている。時の流れというのは、まったく恐ろしいものである。
大井沢からもハイペースは変わらず、112号線を左折してからは、下りということもあり、更にハイペースになり、まるで高速道路を走っているかのようだ。キャンプ地を出てから、1時間半ほどで、朝日村の落合に着いてしまい、交差点にあるコンビニで一休みする。さて、どこを走ろうか?明日は天童にいる大学時代の友人が、キャンプに合流するので、キャンプ地の下見も兼ねて、摩耶山の麓のあたりを走ってみることにする。
この旅での教訓
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