旅の話その20 原付二人旅,着いた小武川に風呂があった!?
1996(平成8)年11月16,17日(2日間)
マシン:YAMAHA JOG YAMAHA AXIS
(1日目)天候:晴れ 宿泊地:小武川の川原
昭島〜奥多摩〜柳沢峠〜塩山〜石和〜韮崎〜小武川
恒例の晩秋宴会ツーリング,今年はたまには小排気量バイクのつらさを思い出そうということで,何とスクーターで行くことになった。いつもより荷が積めるスペースが少ないということで,多少持ち物を減らしてスリムな旅となるのだろうか。
昭島集合だが,いつものようにター坊遅刻で10時過ぎの出発となる。へんちょこりんな荷物をつけた青葉区と緑区ナンバーの原付スクーター2台は奥多摩街道を一路塩山を目指した。出だしは快調そのものだったが,奥多摩の氷川を過ぎたあたりから上り坂が増え始め,50ccのJOGはちょっときつくなってきた。奥多摩湖畔で1回目の休憩となる。穏やかな秋の日差しでそう寒くはないが,こういう日の夜は冷え込むのだよ。
奥多摩湖駐車場(AXIS90は新車です)
奥多摩湖畔を過ぎて丹波山村に入ると,時たま登りが続くことがあり,またまたJOGは苦戦する。AXISはさすが82ccだけあって,超重量級のター坊をのせていても結構良く走るようだ。丹波渓谷おいらん淵を過ぎるといよいよ柳沢峠の登りつづら折りが始まった。いかにコーナーを減速せずに通過するかに全神経を使う走りとなる。何しろ一度減速してしまうと,その後の登りがきつく,なかなかスピードが上がらなくなってしまうのである。何度かAXISに追いつき,追い抜くこともあったが,やはり古くて非力なJOGは圧倒的に遅く,なんとかかんとか柳沢峠にたどり着いた。峠は風が強く結構寒い。しかし,いつ見てもこの峠からの富士山は美しい。峠からの下りは原付にとって天国のようで,ガードレールに「○○ちゃんコーナー」などとガキのいたずら書きのあるコーナーをスイスイ抜けて(いるつもり?)一気に塩山まで下った。
塩山からは中央本線沿いに石和に抜けて,昼食には甲州名物のほうとうを食った。石和から20号の甲府バイパスに出るが第1種原付は法定速度が30km/hなので,多少遠慮して50km/h位で走ることにする。(えっ,スピード違反だって?)韮崎駅前のイトーヨーカドーで買い出しをして,ガソリンを補給するが,これがまた大変。スクーターの給油口はリアのキャリアの下にあるため,給油するためには荷物を下ろさなくてはならないのである。酒,食料,ガソリンを確保できたので,あとは小武川の野宿地へ向かうのみだ。だいぶ日は傾いており,とにかく急ぐ。内藤段ボールを左折し小武川林道へ。小武川林道の路面は結構フラットで登りもゆるいので,原付スクーターでも比較的負担なく登っていくことが出来る。1カ所工事をしている所があって路面が荒れており,AXISの排気管が石に当たってつなぎの部分がずれてしまった。いやぁ,排気音がうるさい,うるさい。御座石鉱泉の分岐では間違って鉱泉の方へ行ってしまい時間をさらにロスする。引き返して分岐を甘利山方面へ曲がる頃には,あたりはすっかり暗くなってしまった。
何度か訪れている川原への入り口を入ると,キャラバンの4駆が止まっていて川の手前の林道側でキャンプをしている人がいた。他を探すのはもう面倒だし,川の向こうへ渡って上流へ行けばお互い見えないのでいいだろうということになる。普段ならバイクごと川渡りするところだが,スクーターだし暗いので,荷物だけ持って人間のみ川を渡ることにする。キャンプをしている人たちにちょっとだけ挨拶をすると,スクーターを見て,それでいったいどこから走って来たのか聞かれてしまった。横浜と多摩からだというと,なぜだか感心されてしまった。川原の上流の方へテントを張って,焚き火を焚いて,いつも通りの宴会が始まった。
ご恒例野宿宴会
ビールから日本酒と飲み進み,そろそろパソコンカラオケ開始かという頃,暗闇の中を誰かが川をが渡ってこちらへやってきた。向こうでキャンプをしている人だった。向こうは薪のストーブをテントの中で焚いているので暖かいからちょっと遊びに来ないかとのことだ。断る理由も特にないので,つまみと焼酎などを持って行ってみる。寝泊まりするテントとは別に,町内会テントの回りをドカシーで覆ったものが宴会場となっていた。中には薪ストーブがあって,ちゃんと煙突まで付いている。ストーブの横には焚き火もある。何と外には桶のようなものの中にビニールシートを敷いて,ストーブで沸かしたお湯を入れた1人用の風呂まであった。恐るべし,野宿人集団。聞けば中野でサッシ店を開いているご夫婦とその従業員の方々だそうである。キャラバンは仕事と兼用でV6の3000ccの4駆だそうで,野宿にはなかなか頼もしい足だとのこと。何でスクーターで来たのかなど,いろいろと野宿旅の話で盛り上がり,すっかりごちそうになり,すっかり出来上がったところで失礼した。
自分たちのテントに帰ってから,少しウダウダした後,酩酊撃沈と相成った。
(2日目)天候:晴れ後曇り
小武川〜甲府〜大月〜藤野
7時過ぎ,もそもそと起き出した。空は晴れております。ぼんやり茶などをすすりながら,朝ラーメンでも食うべぇと湯を沸かす。それにしても,以前から気にはなっていたのだが,山梨放送ラジオの日曜の朝の番組は,宗教関係がやけに多い。ウ〜ム,不思議だ。などと考えているうちに,湯も沸き,朝ラーメンを食って,朝のお勤めも無事終了した。撤収作業に取りかかるが,原付のために装備をコンパクトにしてきたにも係わらず,私,いつもながら要領が悪いので遅いのである。荷物を持って川を渡って,今日も連泊だという風呂付きテントのサッシ屋御一行の皆さんにお別れのご挨拶をして出発した。
昨日の柳沢峠に懲りたので,帰路は甲州街道ひた走りにすることにした。AXISは昨日の一件以来,排気音がうるさくてたまらない。韮崎で荷物下ろしの大騒ぎ給油をした後は,笹子TN手前の登りでJOGの速度が多少低下したもののおおむね順調で,大月のすかいらーくで豪華な?昼食休憩となった。この時,すかいらーく駐車場に止められた怪しげな荷物をつけた2台の原付が注目を集めたかどうかは関知していない。
怪しい荷物の原付スクーター(マジソンバッグがカッコイイ)
休日は大垂水峠の原付(125cc以下ですよ!)による通行が規制されているため,私は和田峠を越えるしかなく,2台の原付スクーターは,藤野でお別れということになったのであった。皆さん,交通規制はちゃんと守りましょう。なお,この後,JOGが和田峠の登りでノロノロになったのは言うまでもない。
この旅での教訓
・原付スクーターでの林道走行では,下回りをぶつけないように気をつけてライン取りをしよう。
・原付(50cc)スクーターはガソリンの給油口がキャリアの下にあるので給油の際は大変だ。
・原付(50cc)スクーターでの登りワインディング走行では,コーナーをいかに減速しないで抜けるかが決め手!
![]()