旅の話その2 浸水はいやだ!やっぱりテントは良いものが必要だよな!
お気楽な装備で時間と体力だけはたっぷりあった十数年前の話です。当時,高速を使うことは絶対ありませんでした。
1989(平成元)年5月1日〜4日(4日間) 走行距離:不明(いつも真面目に計ってはいません)
マシン:YAMAHA DT250(ミン坊)
YAMAHA XT250T(ター坊)
(1日目)天候:早朝曇後雨(雪) 宿泊地:西野温泉(やまかの湯)
府中(6:00)〜甲府〜入笠山(芝平峠)〜高遠〜伊那〜権兵衛峠〜木祖村〜野麦峠〜月夜沢林道〜地蔵峠〜開田温泉(17:00)
早朝出発を期して前日のうちに府中に集合する。甲府バイパスでター坊の“雨々降れ降れ〜♪(八代亜紀?)”サインと共にポツポツと雨が降り始める。GSで給油&カッパ着用タイムとなる。本降りの中,国道20号線は着実に標高を上げ,なな何と入笠山では,ついに雪が・・・・(寒い!)。(^^;)
入笠山(よく見えないでしょうが雪なのです。)
多少萎え気味で入笠牧場付近を走行していると,後ろから煽る感じで2台の習志野ナンバーのかっ飛び野郎が登場し自然にスピードがアップする。そして,かっ飛び野郎に追い抜かれた直後に,おろしたてのステンレスボトル(水筒)が林道へ落下する。新品から一気に傷だらけの気合いの入った年季ものへ。トホホ。
どこまで行っても雨です。高遠を過ぎ,昼食は,伊那市の信州大学農学部前のスーパーの軒下で弁当を食う。かなり情けない。情けなさを引きずって権兵衛峠へ。狭くくねった舗装の上に濡れた枯葉で非常に走りにくく閉口する。鳥居TNから木祖村へ国道19号をすぐ左折,奈川村の農協支所で給油するが,ここの給油機は屋根もなく砂利のひいてある所にぽつんとあり,給油中にタンクの中に雨も一緒に補給してしまう。(色々な所で給油したが,下が砂利だったのは未だにここだけである。)
お助け小屋のある野麦峠の周囲はまだ残雪が多い。峠から少し戻り,月夜沢林道へ。途中で工事をしていたが,作業をしていた方々のご好意?で谷側ぎりぎりのところを通してもらう。峠直前の北斜面で残雪に行く手を阻まれるが,30cmほどの幅で雪の解けている(あんまり解けてないか?)またしても谷側を1台ずつ通過する。(谷側は本当にスリルがあります。^^;)


野麦峠お助け小屋前にて 月夜沢林道(峠直前,でも谷側はコワイ)
朝からの雨にめげて,旅館に泊まることになる。どうせ泊まるなら温泉だということで西野温泉へ。が,途中で道を間違え地蔵峠へ。(ありゃりゃ)ここで気付き引き返す。旅館「やまかの湯」を発見するが,資金節約のため泊まる前に斜向かいの酒屋「やまか」でビールなどを調達し,チェックイン?する。風呂でかじかんだ身体を伸ばし,広々として部屋で濡れたものを乾くように広げ,100円を入れるテレビなど見てくつろぐ。夕食の時間になり広間へ行く途中の廊下で,酒屋「やまか」のおやじに遭遇する。(何と旅館と酒屋は同じ経営者だったのでした・・・。)夕食はイワナ(養殖?)の塩焼きと名物のそばが出る。宿代は7,000円くらいだったかなぁ??
(2日目)天候:晴 宿泊地:与田切川畔(野宿)
開田温泉(9:00)〜三岳村〜寝覚めの床〜妻籠・馬籠〜神坂峠〜清内路峠〜大平峠〜飯田〜飯島(17:30)
昨日の雨は何処へやら,晴天である。残雪の御岳を見ながら御岳神社へ。途中で何故かダンプに煽られる羽目に。
(追い越したのが気に触ったか?)御岳神社里宮を詣で,百草丸を購入する。腹痛にはヤッパこれでしょ。
国道19号へ出て寝覚めの床へ(降りるのはかったるいので上から見ただけ)。上松で給油に寄ったGSで便所借用。汲み取り式なのに何故か水洗音のするエチケット用具?が付いていて笑う。それにしても和式便器でオフロードブーツを履いたまま大きい方をするのは大変だ。
妻籠宿から旧道を馬籠宿へ。まるで観光バスツアーのようなルート取りつつ,馬籠宿で昼食にそばを食う。馬籠宿は坂がきつく,天気がいいので歩くと汗をかく。島崎藤村(ふじむらじゃないよ)も大変なところに住んでいたものだ。
中央道神坂SAを仰ぎ見ながら神坂峠へ。途中,兼好法師の墓に寄る。(本物だろうか?)残念ながら岐阜県側は完全に舗装済み。峠を過ぎて長野県側へ下ると,ガレてるわ,大岩はゴロゴロだわで冷や汗をかく。元は岐阜側もこうだ
ったんだろうなぁ。ある程度降りたところで赤いカラーコーンを積んだバイオレットバンのパトカーに遭遇する。ター坊とお巡りさんが会話をする。この辺りはよくバイクが転落事故を起こすので気をつけろとのこと。それにしても,2ストのDTはエンブレのききが悪く下りは疲れる。
交通量の少ない清内路峠を快走し,大平峠から飯田市内へ。中央道沿いに北上し,JR飯田線七久保駅前で買い出しをする。キャンプ地を求めて与田切川を上流へ。千人塚公園付近を物色するが良い場所がなく,少し下流の川原の松林へ落ち着く。
テント(安物新品)を設営していると,土建会社のサニトラ(今では絶版となってしまった日産サニートラックのこ
とです。)に乗ったおじさんが現れ,キャンプはよいが火を使うなと言って立ち去る。(近くに工事現場があった。)
丁重に拝聴し,その後当然無視して焚火を始める。ビールを飲み干し,ター坊持参のジャックダニエルの登場となるが,
ザックの中で堅いものと擦れてプラスチックのキャップにひびが入り,くるんであったバスタオルが泥酔状態に,そしてボトルは空っぽ近い状態に。アルコールがなくてはしょうがないということで,遠くに見える街明かりの七久保まで買い出しに行くことに
なり,ジャンケンをする。犠牲者となったター坊は地ウィスキー(720ml \980)なるものを仕入れ,XTで無事帰還。(お巡りさん
ごめんなさい。)平和な夜に戻る。(教訓:プラスチックキャップのウィスキーは持ち歩かないようにしましょう。)
与太切川畔キャンプ地にて
(3日目)天候:晴夕方雨 宿泊地:シーズン前の八木キャンプ場(野宿)
飯島(8:00)〜陣馬形山〜分杭峠〜蛇洞林道〜兵越峠〜天竜スーパー林道〜寸又峡〜八木キャンプ場(18:00)
代田切川のキャンプ地はテニスコートの近くで,出発時の便所とごみ箱には不自由しなかった。昨日に続き天気はよい。天竜川を渡り陣馬形山方面へ入ったはずだが,どこを走っているか良くわからないうちに分杭峠へ向かう県道に出る。
分杭峠は国道にもかかわらずダート。国道256号を南下する。道なりに蛇洞(じゃぼら?)林道へ。やがて国道に復帰してまた南下。谷間の寂しい感じのする道が続く。(実はこのルート,結構気に入ってまして,数年後にまた訪れたのですが…。)
分杭峠にて(此より北,高遠領だそうです。)
またも国道から林道へ。国道の青崩峠は未開通なので兵越峠を越える。峠の茶屋でメニューに「ラーメン」を発見するも,近くで食べている人のを見て注文をやめる。ラーメンとはお湯を入れたカップ麺であった。
水窪(みさくぼです。みずくぼではありません。)の食堂で昼食はいつものかつどん。気合いを入れ直し,天竜スーパー林道へ。締まった尾根のいい道でオフロードバイク多し。
DT400も見かける。(めずらしいなぁ,なつかしいなぁ)急坂の阿字山林道(舗装)から国道362号へ降りる。
大井川沿いを寸又峡へ。途中,道が細くバスがすれ違えず大渋滞。寸又峡温泉はこじん
まりした温泉だ。泊れるかと空きを探すが,GWとあってどこも満室。更に遡上し接阻峡温泉へ。夕立の雨が落ち始めるが,ここも満室で,今度は川の対岸を下る。ついに本降りとなり,カッパ着用となる。日が暮れ始めた頃,八木の部落に着き,とりあえず酒屋で酒と食料を調達する。酒屋で宿を尋ねたところ,親切に民宿に電話をしてくれるが,やはり満室。
近くにキャンプ場があるといわれ,怪しげなテントしかないのだが仕方なくそこへ向かう。
キャンプ場は河原にあり,季節的にまだ営業はしていなかったが,四駆の人など結構キャンプをしている人はいた。バイクのライトでテントを張り,中へはいる。雨はかなり激しく,安物のテントは案の定浸水を始める。(なんと,フライは地面から20cmくらいの所までしかない)バスタオルで浸水を食い止めながら,酔いだけは回っていく。(この時テン
トはキチンとした物にしようと決心する。また,テントは大人2人で使うのには,2人用では狭いことにも気がついた。)
(4日目)天候:晴
八木キャンプ場(9:00)〜静岡〜清水〜身延〜下部温泉〜勝沼〜府中・横浜
夜半に雨は上がったようで,朝には晴天となる。カッパやシュラフを乾かしながら朝食となる。隣のグループは4人(男女2人ずつ)だが小さなテントが2つでどうやって寝たのだろう。(想像力がたくましい人は分かりますね。)
八木キャンプ場の朝(川に近く木陰がいい感じのキャンプ場)
見事に続く茶畑の中を静岡へ。静岡では登呂遺跡に寄る。遺跡の手前で観光バスなどの渋滞に捕まるが,何回か登呂遺跡に来ているター坊が裏道を知っており,難なく到着する(遺跡は,昔,社会の教科書で見たとおりでした)清水からは国道52号で山梨方面へ。下部温泉の温泉会館で立ち寄り湯。信玄の隠し湯もGWで芋洗い状態。下部からは市川大門を通り,広域農道(この道,いい道で結構使えます)を抜け勝沼へ。国道20号で一路東京方面へ。(勝沼から先は記憶が定かで
ない。ター坊,どうだったけ?)
今回の主なお気楽装備
ミン坊 : ロゴステント2人用(立川のトポスで購入\2,980),ストーブ(キャンピングガス),ランタン(キャンピングガス),ジャケット(南平のダイクマで購入\1,980,在庫処分,その後10年間使い続ける。実はオンロード用)
ター坊 : ラジオ,サイレン付き懐中電灯(酔った勢いでサイレンを鳴らし暴れ回るなど結構楽しめた。
この後2,3度目のツーリングでSWが壊れ使用不能になる。さすが MADE IN
CHINA。)