大阪市東淀川区は下新庄にある、旧家のお宅で仕事をさせて頂いた事がある。そのお宅は一歩中に足を踏み入れた瞬間から、明治時代へとタイムスリップしたような気持ちにさせられる。玄関の中へ入ると広い土間が続き、そこには、切り出した大きな石が敷いてあり、いかにも明治を感じさせる大時計、そして立派な木のついたてが凛とした雰囲気を醸し出している。そして、庭を拝見させて頂いたときに見つけたのが、この生まれて初めて見たような物体だった。聞くと明治時代の消防ポンプということだった。正面をよく見ると「水吐龍」と読める。側面には明治十六年と書いてあった。以前に博物館から展示の依頼があったとか。又過去に、どれだけ水が飛ぶか実験されたそうで、結果は数十センチであったらしい。年月を経て、そうなったのだろうと思った。そうでないと、火が
消せないもの!まさかバケツ代わりに使った訳でもなし。いずれにしても先人の知恵に敬意を表し、感動した。
水吐龍 16/5/30記