ゼクセロイテン

2003年4月28日(月)


チューリッヒに春の訪れを告げる祭り、ゼクセロイテンが行われました。
ゼクセロイテンというのは、ドイツ語で、6時を告げる鐘が鳴り響くという意味です。
チューリッヒ湖畔にあるゼクセロイテン広場には、
ベーグと呼ばれる、麦わらと綿でできた巨大な雪だるまが立てられます。(写真左)
ベーグは、この地方の長くて厳しい冬の象徴です。
6時の鐘の音を合図にベーグが燃やされ、
ベーグの首が燃え尽きる時間によって、春が来る時期を占うそうです。

前日の日曜日には、パレードがあり、
昔ながらの民族衣装を着た子どもたちや、馬に引かれた山車が、町を練り歩きます。
各国の子どもたちも参加していて、
日本人の子どもたちは、ハッピ姿で太鼓をたたいていました。
数日前から、店先には、ベーグがのったケーキが売られています。
たっちんもベーグと同じポーズをとってみました。(写真右)
祭り当日は、午後から休日になります。
ゼクセロイテンは、もともと、ツンフト(中世ヨーロッパの職人の協同組合)のお祭りです。
この日は、中世のツンフトの装いでパレードが行われます。
花で彩られた山車や、騎馬隊、音楽隊がパレードし、気分は中世ヨーロッパです。
6時の鐘の音とともに、ベーグに火がともされます。
ベーグの中には6個の爆薬が仕掛けられており、時々爆音がしながら、
激しい勢いでベーグは燃えていきました。
ベーグが燃え尽きると、観客はみな拍手をします。

たっちんは、帰りがけ、『パーンといったの ちょっと こわかった』と言っていましたが、
来年も行く?と聞くと、『いく』と答えてくれました。
衝撃的な体験で眠れないのではないかと心配しましたが、いつも通りぐっすり眠ってくれました。

次の日の新聞によると、ベーグの首が燃え尽きるまでの時間は5分42秒、記録的な速さで、
ベーグは、暑くて素敵な夏を約束してくれたそうです。

《最近のたっちん語録》
月が変わる頃、カレンダーをめくるのがたっちんの日課?です。
3つあるカレンダーを順番にめくっていきます。
3つ目は、パパの大好きなカレンダーです。
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