その4  ゼロヨンで遊ぶ

 

 

  このコーナーは、言わずと知れた 0−400m の
加速を楽しむ遊びのコーナーです。
興味のある方はどうぞ、ゆっくりとどうぞ。
それ以外の
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 場所は岐阜と愛知の県境にある、国道のはなしです。
スタートラインには牛丼でおなじみの「吉野屋」があります。
ここは、片側3車線、両側で6車線あります。
そして、そのまま直線が2000mほどあり、信号となります。


 まさしく、「ここでやってくれ」といわんばかりの道路設計です。
きわめつけは、町境の看板がちょうどスタートの信号から
400mのところにあるので、その看板までが勝負となります。
そこでも勝負が着かない場合は、「EXTEND」になります。

毎週水曜日の夜11時以降になると、みんなが集まる時間です。
というのも、土曜日は交通量が多いのと、チャリが出やすい理由で、
敬遠されています。 土曜日もまずまず集まりますが、ベテランは
あまり行きません。

 

自分は「FJ1200A」を使用して、遊びます。
集まってくる面々の、メインは車です。
主な車種は「ランサー、MR2、RX−7、スープラ等
そしてGT−R」のスポーツ系。
 あと、ちょっと路線が違いますが、「アリスト、シーマ、Z、ソアラ等」の
重量系かつ高級系の2分類でしょうか。
自分も以前は、車の「RX−7」で参加していました。
バイクも400ccクラスや、CBR900RR、XX、GSX−R1100等
ビック系も、ちらほらみえます。

夏の眠れない夜なんかにいくと、たいくつせず、
とてもいい遊びになります。
バイク同士はなかなかチャンスがないので、
もっぱら車と遊ぶことになりますが、
ほとんどの場合、車とバイクでは、勝負になりません。

 まーそんな中でも、そんなに離れずについてくるのは、
GT−Rぐらいでしょうか。  あとのやつは圏外です。
ちなみにFJは0−400のタイムは、11秒前半くらいです。

 ところが、です。いまからのレポートは、自分が負けを
認めた車の話しです。 いまだにこの記憶は消えません。


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xxxx年 08月 xx日

 いつものように、遊び相手を待っていると、
真っ白の「GT−R」がスルスルと横に並んだ。
外観上はさして、いじってあるような感じはない。
ノーマルなのか… たいした事はないだろう、
と考え、スタートを待つ

 横のシグナルが黄色に変わる。
ギアーをローにいれ、エンジンの回転を8000rpmに固定する。
ここで空吹かしを繰り返してスタートを待つのは、
ビキナーのすることだ。 演出効果は認めるが、実用性は低い。
正面シグナルがブルーのGOに変わる。
ここで、わざとGT−Rを少し先行させてやる。
すぐにスタートしないのだ。  勝負を楽しくするためだ。

 一瞬のタイミングのずれを見計らって、フル加速する。
が、あまり進まない。なぜだ、タコのみ吹けきっている。
しまった、横断歩道のペイントにリアタイヤが乗って
グリップしていない。空回りしている。
すぐにアクセルを戻しグリップを回復させる。
こちらが加速し始めたときには、既にGT−Rは
車2台分ほど先行している。


 まっこの距離ならイケルナ、とおもいつつ、
2速にシフトアップする。
およそ、140kで次の3速にアップ。
さらに、180kで4速にアップする。
ここまで、まだ10秒たっていない。
見物人からは、一瞬のできごとだ。
まだ400mの手前である。

 まえの車のリアに「V SPEC」と入っている。
こいつは速いかもしれない。
やはり予感は的中した。 いくら加速しても距離が
縮まらない。 離れもしない。 同じ加速なのだ。
400mの看板を通過したときには、
最初についた差がそのまま残っていた。 この時、4速−190Km/h

 そんなばかな。 車に負けるなんて。
いくらスタートで、手抜きやミスがあったにしても、
追いつけないなんて。 何というやつだ。
勝負は当然 「EXTEND」モードに入る。

 1000mあたりで、時速は240Km/hに達している。
だめだ、ここまでだな、 アクセルをもどす。
高速域では、車には勝てない。

GT−R−Vもクールダウンに入ったようだ。
後ろに付いて、次の信号まで流す。
するとハザードのサインがでた。 こちらもパッシングで返す。
なかなか楽しい勝負だったようだ。

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 かなりいじってあるようだった、馬力も400以上でている感じだ。
くるまで、バイクと同等な加速をするとは、おそろしい限りだ。
以後あの「V−SPEC」には、ハンディはつけないぞ。
でも、あいつは絶対ノーマルじゃないと思う。

 これからの時期、眠れない夜に
ゼロヨンなどいかがでしょうか。
きっといい夢がみれるはずです。

 

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