12月の思い出
12月は、次男トモのお誕生月。 結婚して、2人流産した後の、長男ナオキの誕生・・・ それはそれは、待ち望んだ子供。 次に生まれて来てくれる子供は、絶対女の子が欲しい・・・ そう思って、女の子の名前まで考えた。 授かった時は、とにかく無事に、そして元気に生まれて来て欲しい・・・ 願いはそれだけだったのに。 順調な妊娠時期を過ごせば過ごせるほど、女の子を・・・の思いは募る。 そんな私の気持ちとはウラハラに、 お腹の赤ちゃんは、検診時には決まって背中を向けていた。 おまけに逆子・・・ 今思うと、もしかしたら私の願望が強すぎて、 前を向けなかったのかもしれない。 その後も逆子の状態はかわらず、日が過ぎていった。 赤ちゃんの体重が3500グラムを超えるようなら、普通分娩は諦めて・・・ お医者さまに言われていた言葉。 予定日より1日遅れの25日。 夜中に出産の兆候があらわれた。 主人とナオキを起こしての病院への車の中。 女の子を・・・の願いは、私の中では消えていた。 どうか無事に、生まれて! その思いだけだった。 凍りつきそうな寒い明け方、窓の外には雪がちらついていた。 3416グラムで生まれて来たのは、紛れもなく男の子。 元気に生まれて来てくれたから・・・ 逆子そのままで出産した私の疲労もなくなった。 そう、これでいい・・・ 私自身で納得・・・ 年末の慌しい時期の出産だったので、 ナオキをどちらの実家にも預ける事が出来なくなってしまった。 そこで思い付いたのが・・・ 朝、主人が家を出る時に、病院の私の病室までナオキを連れて来て、1日そこで過ごし、 夕方、主人の仕事が終わったら、ナオキを迎えに来て、家に帰って食事をする。 そんな無謀な作戦だった。 ただ困った事は、私があかちゃんの授乳の時には、ナオキが病室で一人になること・・・ その時は両方の実家と私の姉に、病院まで来てもらえるようにお願いした。 産後まもなくの人が、およそ経験しないような事を私はやってのけた。 今思い出すと、結構がんばったんだ、私たち・・・ あの時は無我夢中だったけど、今ならきっと出来ないな・・・ 若かったのかな? クリスマスに生まれてきた、我が家の次男、トモ。 私たち家族に、サンタさんからのプレゼント。 今まで一番うれしかったプレゼント。 ありがとう、サンタさん。 そして、生まれてきてくれてありがとう、トモ。 これからも、よろしくネ! |