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最近日本でも高齢化社会を迎えるに当たって、バリアフリーという言葉が使われるようになってきました。
バリアフリーという言葉は、1974年の国連の建築に関する報告書の中で出てきた言葉です。 このバリアフリーの推進により、障害者や高齢者を配慮したものが色々と考案されました。皆さんがよく目にするものとしては、公共のトイレなどに設けられた身障者用のトイレや階段の脇に設けられたスロープなどが最も一般的な例かと思います。
あなたが、事故によって明日から障害者になるという可能性もあります。事故ではなくとも、高齢になって車椅子生活をおくることを余儀なくされることも有るかもしれません。そのようなとき、昨日までは普通のトイレを使ってたのが、今日からは特別のトイレを使うことになる。何か自分が特殊な人間になってしまったような印象を持って、寂しさを感じると云うことが有るかもしれません。仮に車椅子生活になっても、昨日までと同じトイレが使えれば、自分自身の障害者だとう意識が少し違ってくるのではないでしょうか。
健常者で作られた社会に、障害者などの少数者が同化するのではなく、色々な人が居て、それが社会を構成している、それが自然なことではないかという考えです。 そのようなことから提唱されたのが「ユニバーサル・デザイン」です。
皆さんが毎日使うシャンプーとリンス。このシャンプーの容器の側面にギザギザが付いてるのをご存じでしょうか?シャンプーの容器には付いてますがリンスには付いていません。これはシャワーを浴びて目をつぶってても手触りで区別が付くようにしたものです。目の不自由な人にとっても有り難い配慮です。しかし、もっと区別を付けやすくしてくれると、もっと助かります。一部のシャンプーとリンスの容器は非常に似ていてとっさにどちらなのかを判断できないこともあります。また、表示されてる文字も小さくて、老眼には見にくいのです。表示内容も、リンス、コンディショナー、ヘヤーマニキュアなど、訳の判らないことを書いてあることもあります。
これを例えば、シャンプーのフタは四角で色は青、リンスはフタが丸で色が黄色などと決めてあったら、視覚障害者や自閉症の人だけでなく、健常者や文字を読めない幼児にも分かりやすいものとなります。 このようにしてあれば、仮に明日からあなたが目が不自由になっても、今までと同じ物をそのまま使うことが出来ます。
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