2月にオーストラリアに行ってきたので、その時のことを『南へ』などという タイトルを付けて書いてみよう、書いてみようと思っていたんですが、すでに 季節は残暑から初秋へ移ってしまいました。 それでは今まで何をしていたの か?と言われちまいますと、え〜っと、う〜んと…あーオーストラリアから帰っ てきてパルコール嬬恋へ秋に結婚するカップル2組と6人で遊びに行ってまし たね。4人分の予約しかとってないのに。(!)で、世間は地下鉄サリン事件 で大騒ぎしていたころ、私は私で花粉症でボロボロになってました。言い訳に 2月から現在までの週末の行動をダーっと並べてみますと…
嬬恋→万座→サッカー観戦→岩井海岸→サッカー観戦→千秋さんと幕プリ→ザ ウス→箱根→サッカー観戦→渋川→BSキャンプ→サッカー観戦→八重洲口で 呑み会→引越し手伝い→BSキャンプ→パン作り→BSキャンプ→高崎→渋川 →日暮里→九十九里→鴨川…そうそう、先週鴨川にキャンプに行ってきました。
これだけオートキャンプが大流行りの御時世にブルーシートでタープを張っ てたのは、私だけでありました。そのタープも翌日には突風で破けちまいまし たが。話が逸れちゃいそうなんで元に戻すことにしましょう。えー以前、沖縄 へ行ったことをちらっと書かさせて頂きましたが、今度はオーストラリアへ行っ たのでそのことをちっとばかり書きます。オーストラリアも海きれいです。
2月18日、誕生日を向かえた2日後、初めてカンタス航空に乗り、一路ケア ンズへむかう。JALでなくとも比較的こぎれいになっている。ノースウエス トやユナイテッドよりはいい感じだ。7時間くらいでまだ眠っているケアンズ 国際空港に着いた。新婚旅行をABろーどで探してしまった私たちには現地案 内などいない。ここからグレートバリアリーフに浮かぶハミルトン島行きの便 に乗り換えるつもりなのだが。ケアンズ空港は国際線と国内線ターミナルが徒 歩15分くらい離れている。そうとは知らない私たちは、暗闇に続く道を親切 に指さしてくれる空港警備員のまえで途方にくれた。「りありぃ?」「Yes, you walking 15 minutes !」
ハミルトン島は、お金持ちのハミルトンじいさん(まだ若いかも知れない)が 島ごと買いとり開発した観光地だ。プロペラ機を降りると、ぞろぞろと日本人 新婚カップルが連なっていた。というよりそれしかいない!みんなあの暗い道 を通ってきたんだろうか…あ、現地案内がみなさん付いてたのね。ちぇっ。 ホテルに向かうバスには20組位の日本人カップルがすしづめ。バスには窓がな く、いや窓はあるけどガラスがなかった。私といえば、一番後ろの席に真っ先 に座り青い海と空を間の辺りにして、ハコ乗りしたい衝動にかられていた。京 都の就学旅行で20以上のお寺を見させられた高校生のようにぐったりしていた 新婚軍団のなかで、私が一番はしゃいでいた。血が沸騰しつつあった。
ホテルはすごかった。でかかった。ABろーどは侮れないと思った。といっ ても一種類しかホテルはないのだが。苗場のように本館、2号館…とあると思っ てくれればいい。ただし連絡道路とかで接がっているわけではなくて、外を歩 くしかない。ま、南の島だ。それの方が似合っている。バギーを借りた。ゴル フ場のキャディカーか野球のリリーフカーだ。どうなっているか分解してみた い衝動にかられたが、既に血が沸騰してしまったし、新婚にドライバーを持っ てくるような奴もいまい。あ、大方さんから頂いたツールがあったっけ!ここ まで0.01秒の間に考えていた。血は沸騰していたが、脳味噌はまだ熔けていな いらしかった。
まず海へ行って焼こうと思った。しかしオゾンホールはかなり開いているら しく沖縄の日差しは比べ物にならない。つきなみの表現だが、じりじり音を立 てて肌が焼けていくようだ。半日でも浜べで寝ていようものなら黒焦げだそう だ。シーサイドの滝のあるプールでチャプチャプやっていると、滝の上から変 な雄叫びをあげて飛び込む連中がいる。ったく南の島の人間って奴あ…と半ば 呆れながらも、ここはニッポン男児の生き様を示しておかねばなるまい…自分 も滝の上から「ええいっ真空飛び膝げりっ!」ざっぶ〜んっ!!水面に浮かん でいくと周囲から「オー、カンフーボーイ!」と拍手を頂いた。ちょっと恥ず かしい。
バギーで買いものへ行く。ヨットハーバーの一番はずれに彫刻家が住み着い ていた。珊瑚や石、流木を削り丁寧に磨かれた鯨やイルカ、鳥、“おっぱい” や“おしり”がずらりとならんでいた。「ヨゥコソォ〜イラッシャーイッ」妙 になれなれしく声かけられたんで日本語で答えてあげた。早く結婚しなよって。 物価は高いんだか安いんだか良くわからなかった。土産には安いが、生活必需 品には割高。Tシャツ、マグカップ、サンダル、灰皿…ま、日本もおんなじか。
ABろーだーには、食事も付いていない。その代わり指定されたレストラン もない。ハミルトン島でのディナーは日本人が少ない場所と時間帯を選ぶ。メ ニューを見るとクーポン券用のオーダが載っていた。一人70Ausドル。当時の レートで6000-くらいか。もちろんお決りのコースは無視して勝手に、スープ、 オードブル、メイン、デザートを別々に頼んだ。二人で120Ausドルだった。し かし、オードブル(パスタ)でお腹がふくれてしまい、その後はほとんど残し てしまった。今度はオードブルは抜こう。次の日は早くからクルージングに出 発する予定だ。ホテルに戻る途中で朝用にパンと牛乳を買っていく。なんて安 上がりな人たちなんでしょ。
日本との時差は1時間。ということは早起きしているつもりでも、日本じゃ 7時半か。ま、それでも早起きなほうだけどね。いまじゃ9時半だもの。起き るの。いよいよ今日は、グレートなバリアのリーフに潜ったろう。昨日からの 沸騰しっぱなしの血液を南の海へ「どばあぁ〜っ」と解き放ち、血染めにして やるぜ!へっへっへっ。あ、そしたら鮫がよって来るかなぁ。ハンマーヘッド だったら記念撮影しようっと。初夜疲れでぐったりしている新婚さん軍団のな かで、またしても私は舞上がっていた。しっかし、クルーザの中で寝こけてる カップルさんよぉ。もったいねーじゃねーか、この南の島の風景がよぉ。海が よぉ。空がよぉっ!!しっかと俺は焼き付けて帰るんだいっ!(あまりにしっ かり焼き付けてしまって今でも打合せ中にトリップしてしまうのだが。)
実は、二人でオーストラリアに行こうと「心はひとーつ」に決まっていたの だが、何が何でもゴールドコースト!と、何が何でもグレートバリアリーフ! と細かい点ではこだわっていたりしたのだ。ただ不思議と「シドニー」が忘れ 去られていた。何が何でもグレートバリアリーフ!と考えていたのは、先ほど からの興奮状態から察して頂けるように、わたくしでございます。SCUBA ぜったいやるぞーっ!って思っていたのだが、停泊ポイントのとあるリーフに 到着したら、タンクなんぞ背負わなくてもいいやぁ〜って気になったのだった。 もう足元にナポレオン・フィッシュが来ている!もちろん、タンクを背負って 潜る人たちもいたのだが、10mくらいまでだったので素潜りで同じところぐ らいまで潜っていけた。いやあ〜いるわいるわルリスズメダイ、ツノダシ、ツ バメウオ、沖縄でも伊豆でもポピュラーな魚たちに混じって、おぉ…ナポレオ ン・フィッシュだよおぉ…それも1、2、3…4匹…きれいなハタの一種、カ サゴも鮮やかだねぇ。しばらくぼうっとシュノーケリングしながら珊瑚礁を眺 めてた。
船上にあがってランチをとっていると、船に向かって何かが近寄ってきた。 隣に立っていた中国人がいち早く飛び込む。慌ててフィンを掴んで後に続く。 亀だ!!何亀かはわからない。海にいるから海亀の一種だろう。ゆっくりと目 の前を泳いでいく。追いつけそうだ。少し先にもう1匹いる。真下にきた。悠 然といく。おぉ…すげえ…すげえ…すげえ…泳いでる亀見ちった…おぉ…感激 に浸っていると、先ほどの中国人が亀を追いかけていく。おいおい…追いつきゃ あしないって。え…でもこいつ結構早い…追いついた…何するつもりだ?中国 人は4つ足のものなら椅子と机以外は食っちゃうと聞いたことあるけど。あぁっ、 なんと、甲良に触った。でもそれ以上は届かなかった。ほっとした反面、うら やましい…あぁ…
泳ぎまわって散々遊んだのと強い日差しのせいで、この日はへろへろになっ た。ハミルトン島で戻る船上では、案内人のひとりがススキのような葉っぱで、 エンゼル・フィッシュを作ってくれた。大好評だった。自分も帽子につけて、 はしゃいでいた。
帰港後、脳味噌熔けまくりの夫婦は、テニスコートへ向かった。ガラガラだっ たし。予約なし、コート料300円とくれば、まだまだイキマッセー状態だっ た。1時間位やったかな?なんだかとってもうまくなっていた気がしたんだけ ど、デカラケのせいみたいだ。こんばんは、いっぱいご飯が食べられそうだ。 アメ車、健在である。ホテルに戻ってシャワーを浴び、排水口に流れ込む水の 渦がおぉ…北半球とは逆だ…と思いつつ眺めていたら、だんだん眠たくなって きた。あ…やべ…ディナーが…Zzz...とっくにレストランが終ってしまう時間 に目が覚め…またしてもパンと牛乳のディナーとなった。明晩こそ、オースト ラリアのおいしいとこだけ一番搾り…するぞ。
さて次の日はWhite-Heaven-Beachにやってきた。砂が白いのだ。塩や砂糖の ように。マイルドセブンやキリンビールのCM撮影にも使われたのもうなづけ る。真っ白だ。砂を持って帰ってはいけない決まりがある。甲子園球児が聞い たら涙もんである。海パン、バッグ、サンダルについた砂もきれいにはたかれ た。実はこの島から離れたとたんこの砂はみるみる変色してしまうのだ。うそ です。未確認だもん。すっかりバージニアスリムかケントマイルドのCMに出 てくる外人モデルになり切ってWhite-Heaven-Beachを後にした。しかし出てき た腹がかっこ悪い…
海ばかりしかないハミルトン島と思いきや、なんと「サファリツアー」なる ものがあるらしい。ライオンやキリン、象などがいるとは思えないが、カンガ ルーやコアラはいるのだろう。そう思っていた脳味噌ふにゃふにゃABローダー の予想は見事に打ち砕かれた。野性動物を見に行くツアーではなかったのだ。 5時半に迎えのバスが来た。それはトラックだった。そのトラックの荷台にあ ちこちからのツアー客を乗せていく。この島に到着したときの日本人たちはど こへ行ったのだろうか。アジア系ですらひとりも見当たらない。ガイドも全く 日本語が駄目らしい。このツアーはディナー付ということに惹かれて参加した が、そうか…食事付の観光客は普通のレストランにいくもんな。
外国人にだまされてトラックの荷台に乗ったのはフィリピン以来2回目だっ た。なんだかとんでもない山道をどんどん登っていく。30人弱を乗せたトラッ クは悲鳴をあげているが、荷台ではアメリカンジョークのオンパレードだ。全 然笑えない。話しの内容を訳してかみさんに説明する。やっぱり笑えるわけが ない。どこに連れていかれるんだろうか。不安だ。しばらくして30度以上の 勾配を登り切り島のてっぺんに出た。さすがに景色はいい。シャンパンで乾杯 &記念撮影。荷台での自己紹介では全然わからなかったが、本名を書いて胸に 張っているものはいなかった。そういう自分たちはTOMO&KAYO。太っ た男の胸には汚い字で「Get Smooth」と書いてあった。「やせるぞ」さんとで もいうのだろう。新婚のオーストラリアンカップルの旦那は「MOON」とあった。 「月」さんかな?奥さんには「HONEY」…「蜜」?二人ならんで「HONEY」& 「MOON」…ハニームーン…私が荷台で果てている間にもバスはディナー会場に 到着した。固くてでっかいオージビーフのステーキを頂いている間も英語のプ ライヴェートレッスン状態…年齢、職業と話は続き、はては日本の女性は何で 子供産んだら働かないのか?だって。I think so. いってやってよ、とお茶づ けラモス状態…ビール、シャンパンで結構酔ってきたところでファイヤーサー クルに火がついていた。ちくしょう、こうなりゃこっちのペースだ。酒グセの 悪いメキシコ3人組が踊る踊る!Let's sing Japanese populer song !! 「ス キヤキ・上を向いて歩こう」坂本九さんありがとおぉ…っ!ガイドのギターは レパートリーが広かった。なんでも弾けた。ベンチャーズだってローリングス トーンだってカイリーミノーグやメンアットワークなどオーストラリアのアー ティストも忘れなかった。もう声がガラガラだった。帰りのバスでは♪ラ・バ ンバだった。ホテルの前でも全員お立ち台GAL状態だった。沸騰した血液は すっかり蒸発してしまっていた。ホテルのロビーにいた日本人たちが振り替え る。それでも酔っ払い集団はまだまだ騒ぎ続けていた。見物されていたのは南 の島の動物ではなく、南の島に来た酔っ払いたちだった。
原住民のノリは昨夜までにして、さあてこれからおしゃれなゴールドコース トだぜ!と心機一転して、またまた新婚日本人ばかりを乗せた空港に向かうバ スに乗り込んだ瞬間、暴れん坊メキシコ3人組をはじめとする昨日のメンバと 目があったっ!やべ。「ヘーイッ!トモーッ!」バスに乗り込んで来る。「オー イエーッ!オーイエーッ!」けっこうキツイ挨拶を交わして去っていった。周 りの目が気になった。あぁ…
ハミルトン島からブリスベンに向かう。ここでブリスベンとメルボルンを間 違えて機内の隣の席に地元のおばさんがいて恥をかく。早く着かないかなと願 う。ブリスベンに着く。各旅行会社の現地添乗員の姿はまばら。ハミルトンで 知り合った静岡からの新婚さんはJTBの人に引き取られていった。どうせA Bローダーたちは自力でホテルにいかにゃあならんのだろうとゲートの看板を 見上げていたら、「Sさん?」と声をかけてくださる方がいらっしゃる。おお… 待ちに待った現地添乗員だぁ。旅行会社の車でなく、そのアルバイト奥さん添 乗員のトーラスで動物の公園へ。お約束のコアラをダッコしての記念写真。思っ たより重くてケモノ臭かった。そんだけ。カンガルーをおっかけ回してると、 ダチョウが近づいてきた。ほんとはエミュー。カンガルーの餌を持っていると、 こいつが突っ込んでくる。けっこう恐い顔をしてた。
ゴールドコーストは、ブリスベンより車で1〜2時間走る。道は空いていた。 車検がないため凄いポンコツでも初代カローラでも現役だった。交差点はぐるっ と円を描いたようなジャンクションになっていた。もちろん広いところでは… である。ゴールドコーストの街は基本的には田舎街のようだ。観光客のみでう るおっている。人口もそんなに多くはないらしい。オーストラリアという国自 体人口密度は低い。 着いたホテルは、3階建てなのだが、中庭?がいくつも あってプール、バレーボールコートとかがあって長期滞在型のリゾート地らし い雰囲気を持っていた。かなり歴史があるというか、使い込まれた感じがあっ て、あまりきれいという程のこともなかった。アルバイト奥さんとはここで別 れて、さてさてゴールドコーストの海っちゅうのを拝見させて頂きましょうか ねっ!
九十九里浜を、海の色をもっともっと青くして、砂浜の砂を全部白くして、 海の家を全部20階建てのコンドミニアムにして、とうもろこし屋やタコ焼き屋 をファーストフードレストランにして、海岸にいる人間をかたっぱしから茶髪 にして色付コンタクトをつけても、何か違う、リゾートを感じさせるものが確 かにそこにはあった。(沖縄の海を例えに出せば良かった…まだイメージが近 い)ただ砂浜をポツポツと歩いて行くだけなのに心がザブ〜ンザブ〜ンと洗わ れていってしまう。あ〜、駄目だ。ゴールドコーストの海がうみがウミがああぁ… 一瞬にして吸い込まれてしまった。ゴールドコーストの海に空に風に砂にっ!!! もう社会復帰できないっ!!事実、帰国後一カ月くらい、この後遺症に悩まさ れることになった。もう自分が映画の1シーンだった。歩いていたのは SURFER'S PARADISE。サーファー天国? たしかに波も大きいが、サーファーだ けにはもったいない。そんな人間の欲も全て包んでしまうほど、きれいな海だっ た。書いていてまたトリップしそうだ。ロングバケイションはここで過ごした い!いささか少女趣味だが、それでもいいや。夜は海の幸をたっぷりと。でも 頼み過ぎは食べ切れない。2人で「海の幸盛り合わせ」。ワインも頼んじゃお う。最近のアメ車はアルコールでも走るのサ。観光地のせいか日本人は多いが この店は意外といない。なんだか気持ち良くなってあっという間に爆睡 Zzzz....
ゴールドコーストといえば、ムービーワールドである。バットマンやバックス バニーのいるディズニーランドである。朝食はここの中のレストランでモーニ ング・バイキングとしゃれこんだ。しかし、落ち着かない。むかし東京12チャ ンネルで見たことのあるアメリカ・アニメの等身大キャラクターが次々に出て くるのだ。日本で言えは、サンリオ・ピューロランドでケロケロけろっぴとキ ティちゃんに囲まれて飯食ってるようなもんだ。それでもちょっと自分に似た 濃いめのスーパーマンとツーショットしてしまった。ムービーワールドには日 本人がとても多かった。またジェットコースターやなどの乗物はあまりないが 映画スタジオだけあって魅せてくれる。お勧めはポリスアカデミーショーだっ た。観客席のお客さんを一人ゲストとして連れていって一緒に訓練してもらう 筋書きだった。が、ここで事故が起きた。そのお客さんが屋根から落ちてしまっ たのだ!一緒に来ていた彼女の悲鳴があがるっ!なんとか起きてあがり大丈夫 かな…と思ったその時カーチェスをしていたパトカーが誤ってはねてしまった。 その後も銃でハチの巣にされたり、爆弾でフッ飛ばされたり…ここまで来て誰 もが「サクラ」と気づいた。ショーは更にエスカレートし、ヘリコプタまで登 場。挙げ句の果てにそれも爆破されてしまう。黒いキノコ雲がもうもうとあがっ ていく…おいおい…すげーな。これ以上書くと披露宴でやってくれとAs氏が 言い出しそうなので止めておこう。ぜひ御覧あれ!一番人気をはくしていたの はバットマンだ。ジェットエンジンを搭載したバットカーはオタクが見ればヨ ダレもんだろう。でっかいゴキブリにも見えなくはなかったが。唯一乗物に乗っ ていくのがバットマン・ライド(バットマン乗り…そのまんま)だ。仕掛けは スターツアーズと同じである。わからないひとはTDLに行くか詳しい人に尋 ねてみてほしい。説明すると興ざめだろう。でも迫力はあった。1日中楽しめ た。
送り迎えがあるわけないABローダーは帰り方を深く考えずに遊び惚けてし まった。タクシーに乗るくらいならABロードは買わない。来る時乗ってきた バスが待っててくれるものくらいしか考えていなかった。で、そのバスはいな い…アイスクリームを食ってると、まっ黄色なマイクロバスがやってきた。運 転手が降りてきて何やらそこらじゅうで叫んでいる。で、叫び返すと自分の手 の中にあった紙きれを見て乗れと言っているらしい。どうやらこの紙きれは巡 回バスの乗車券らしかった。ゴールドコースト観光ガイドに載っていたお店に 寄ってみた。日本人学生ばっかりだ。男5人で飯食ってパフェまで一緒に頼ん でいる姿を見て自分の学生時代を思い出した。グアムで似たようなことをした ことがある。本人たちは楽しいからいいのだろう。ちょっとむさくるしいが。 しかし日本人が多いせいかゴールドコーストであることを忘れてしまう。メニュー にも日本語が載っているし。ま、それはそれで余計な緊張感もなくていいか。 まんぷくになってお金を払う。250Ausドル…お、結構するなぁ…え…ちょっと 待てよ?…そんなに食ったか? にゃろーレシート見せろ…おいおい…全部× 2してあるぞい?同じもの2つも食ってないって!あやうくボッタクられると ころだった。ほんとに間違えていた様子で恐縮していた。お店の名前は伏せて おいてあげよう。ふぅ…
最終日はショッピングに明け暮れた。と言っても、奥さんお土産リスト片手 に、旦那は両手にカゴいっぱいという絵に描いたハネムーンカップルを横目に、 ぷらぷら見て回る。目に着いたのは、鮫が食いちぎったような血染めのTシャ ツ20Ausドル。ラム皮のハーフコート4万円(円表示)。ま、それくらいか。 あとはケン・ドーンのお店がけっこう気に入った。いまお弁当箱用のハンカチ とめがねケースがそこで買ったものだ。あとはTシャツをずいぶん買ったなぁ。 中国製よりオーストラリア製のほうが安かったりする。ま、質もそれなりだが。 ぷらぷら歩いてケーキ屋さんにも入った。テイクアウトだけでなく喫茶にもなっ ていた。ちょっとスコールの間だけ雨やどり…夕ご飯に、観光ガイドに載って いたお店にアタリをつけて近くまで行った時のことだった。中国系の若者2人 組に声をかけられた。「Where do you come from?」まあ、おおざっぱだから いいだろう。「Tokyo,Japan」と答えた。すると、どうだ。いきなり日本語だ。 「あのう、すいません。実は“旅行客乗り換え駅”ってどこだかわかりますぅ?」 (てめーっ!日本人が日本人に英語で話かけんなーっ!それとも中国人かベト ナム人にでも見えたのかーっ!)ぐっとこらえて、道を教えてあげた。横でカ ミさんは大笑いしてた。ふん、夫婦で日本人に見られなかったのサッ!
さて、朝早く日本に向かってメルボルン、いや間違えたブリスベン国際空港に
着いたABローダ、現地通貨は出国税の27×2=54Ausドルだけ残しきれいに使
い切っていた。しかし、朝早くて何も食べていないうえ、出発まで時間があい
てしまった。円は10万以上残っているのになんてこった。何も買えない!売
店でビスケット買うのにカード使おうかとも本気で思った。搭乗後、機内食の
おいしかったこと!ね、カンタス航空さんっ!