ウラジオストック、2003年家具製作実習紀行
2月16日〜23日、去年にひきつづきウラジオストック極東工科大学、木材加工研修センターで家具製作実習を担当しました。外務省の外郭団体、社団法人ロシア東欧貿易会(ROTOBO)が行っているロシアの中小企業支援事業のひとつで、10年目を迎える今年、一応の区切りとなるようです。今回の課題は、手でしか加工できない各種の組み手の練習とそれを使ったスツールでしたが、ロシアの木工教育現場では実際に作るチャンスがないらしく、とれも喜ばれたように思います。
準備 出発までに作った教材見本や治具類。これを持っていってよかったと思いました。実物があると皆さんの興味深さが全然違うようです。 |
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午前開講式、午後建設中の製材工場視察
開講式。壇上の方は極東工科大学の学長さんで、ロシアではめずらしく型破りな面白いお話でした。
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午後から、島根県の廃業した製材所から製材機械一式を運んだというウラジオストック近郊の工場へ行く。あと一ヵ月半で稼動するという話であったが、それは無理ではないかと思いました。帯鋸用の大きなプーリーやモーター類が並んでいます。その下は工場前の風景。 |
2月17日〜20日:実習 日本の家具量産現場のビデオを見たあと、実習開始。今年は研ぎと鉋はパスして、こちらで砥いだ9mmのノミ一本で組み手の練習をしてもらう。畳二畳ほどのおきな金属製のテーブルで8人が作業をするのは苦しい。でも、しっかりした台なので、思った以上にノミが入る。 夕方時間があったので、氷結している海を見に行った。 |
センターでは下記のような取っ手付きのスクレーパーで板ハギの際はみ出た接着剤を削りとっていました。 このプレスはセンターで設計した独自のもの。 |
男ばかりのセンターで唯一の女性。軽食やお茶の世話をしてくれている。下は3時の軽食。チーズやハムをはさんでパンを食べるのですが、なんとパン切は日本の導突鋸。![]() ![]() |
工業専門学校と職業訓練校の女性の先生2人にはさまれて。彼女達は優秀な生徒を連れての予定外の参加。熱心に穴を掘ったりしておられました。
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実習を終えて 作品を前にする受講生達 ![]() ![]() ![]() ![]() |
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22日:国立の工業専門学校訪問 学校のパンフレットをいただいたのですが、どうしても学校名が読めません。
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木工室![]() 壁にははってある継ぎ手や仕口の図。 ![]() こんな見本や図は日本には少ない。国から送られてくるそうだ。 |
授業中の木工教室に乱入し記念撮影
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宿泊していたヒュンダイホテルからの眺め。 ホテルのロビーに置いてある韓国の家具 美味しかったクマえび
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