大鹿振興から送っていただいた資料からの引用です。専門的な数値等の詳しい説明はできませんので個人的な感想になりますが、天板の接ぎ合わせ等、耐水性や木の収縮についていくような粘り強さが要求される場合に利用価値が大きいと思います。


−−−水性高分子−イソシアネート系木材接着剤−−−
 鹿印ピーアイボンド 
TP-111

  1. 特長
    初期接着の立ち上がりに優れ、短時間圧締が可能です。
    粘液の増粘が少なく、作業性に優れます。
    安定した接着性能が得られます。
  2. 一般性状
    外観 乳白色粘稠液 不揮発分 60%
    粘度
    /25℃ 10Pa・S PH 6.4
  3. 使用方法
    (1)粘液配合
    主剤
    TP-111:硬化剤H-3M=100:15
    重量比で正確に秤量し、均一になるまで十分攪拌混合して下さい。
    (2)可使時間
    60分以内に使い切るようにして下さい。
    (3)冷圧積層接着条件
    *塗布量 230〜270g/u ・堆積
    15分以内厳守(塗布から圧着までの時間)
    *圧締圧力 低・中比重材 
    0.780.98MPa
          高比重材  
    0.981.47MPa (MPa10.2kgfcm2)
    *圧着時間
    30分以上。圧締時間は材種、材寸、気温、塗布量等により異なります。素材にてご確認の上条件設定を行なって下さい。
    *保温 冬期は保温を行なって下さい。
  4. 注意事項
    (1)
    5℃〜30℃の冷暗所に保存して下さい。
    (2)硬化剤は危険物第4類第4石油該当品ですので火気に注意して下さい。
    (3)硬化剤は空気中の湿気と反応しますので、すぐに密閉して下さい。
    (4)皮膚に触れた時は、かぶれることがありますから、すぐ石鹸でよく洗い流して下さい。
    (5)目に入った時は、すぐ水で良く洗い、直ちに慰しの診察を受けて下さい。
  5. 初期接着性能
圧締時間 20℃での強度 5℃での強度

10

736

524

20

883

811

30

990

1001

N=0.102kgf N33mm 表中数値:割裂強度、カバ挽板〜ゴム挽板

6、本接着性能

項目 圧縮剪断強度MPa(MPa=10.2kg/cm2)
常態

19.9

温冷水

8.3

煮沸繰り返し

6.3

接着条件:カバ材、塗布量270g/u、堆積5分以内、冷圧1.18MPa60分、雰囲気2563%RH、養生1826℃、5