essay
僕は雨男なのかもしれない.またもや雨にたたられてしまった.G.W.中に四国に上陸するつもりだったのだが、御存じの通り、雨、雨、だった.空が一面に自く濁る、雨が一番よく降るあのパターン。ご丁寧に降水確率100%が一日中続いた。それでも5日の後半、6日はよく晴れていたので、思いっきりとはいかないまでも結構走った。結局、四国には上陸しないで淡路島を走ることにした。実は淡路島は近い.フェリーに乗っている時問は約30分位。おまけに24時問中フェリーはあって、便数が多いので待ち特問もほとんどナシ。日帰りでも十分に行ける.しかし何といっても淡路島は狭い。一周しても約150kmぐらい。ただ走りたい人には不満が残るでしょう。実は僕もその一人だ。5日は泊まる宿を探す関係もあって走行額離は延びなかったけれど、6日は島を出てから丹波の方面をぐるりと廻って、千里に帰ってきた。しかしそれでも物足りないので、今度は和歌山の高野山まで走りにいった.本当、自分でも呆れている。
それにしても天気をよく気にするようになった。177にTELする回数はおよそ一カ月に何回なんだろう。遠足の天気を気にする小学生のあれと同じだ。晴れだと嬉しくなり雨だと落胆する。健康的だと思う。走っていると雨だけでなく風の冷たさなんてのも実感できる。真冬に何度か走ったが、寒さが骨までしみるのが感じとれる。風があらゆる隙間を探して入って来ては体温を奪ってゆくのだ。それに僕はお金がなくてブルゾンが買えず、しょうがないからGジャンで走っていた。あの時の風の冷たさなどはどこぞの遊園地のコースターじやないけれど、まさに“未体験の恐怖”だった。こんなにも僕を嫌にさせた去年から今年にかけての冬だったのだけれど、気象庁に依れぱ、例年に比ぺ、それ程寒くなかったらしい.近年の中じや一番の寒さだな、とか思っていた僕は少し驚いた。バイクに乗っている時の強烈な寒さが印象付いていたのだ。今までストーブが物置から出てきたら冬だな程度の僕の意識は冬という季節を痛切に感じることができた。
冬がわかれぱ春に移ろっていくのもよくわかった。ライダーという人種は普通の人に比ぺて季節や気候に関して敏感なようだ。排ガスを出すバイクが自然に関するものに敏惑にさせてくれるのは良く出来た皮肉なのかもしれない。もうすぐ五月のツーリングだけれども雨にならないように祈っている.
by黒太郎