98年〜99年釣り納め&初釣りレポート

99.01.04update

参加者 尾崎、林、山木、木下(釣り納め)

    尾崎、林(初釣り)


 自然渓流にはまり始めて約半年…結局今年はアマゴの顔を見ることなく禁漁期を迎えた.しかし,10月の片知渓谷で,流れの中のポイントを見つけて,そこから渓魚を釣る,ということができ,あたしにとっては満足の行く結果であった.今年の冬は,管理釣り場で技術を磨き,今春の解禁をまちたいところ.幸い,こちらでも自然渓流を利用した管理釣り場がいくらかあるので,そこへ行き練習するつもりだった. んだけど,11月,大戸川マス釣り場−ここはフライではかなり有名な釣り場.ネイティブ化したニジマスが釣れる.平均サイズは40cm.フライフィッシャー掲載の写真を見ると,今まで見たこともないような美しいニジマスの魚体が写っていた−で,大敗北を喫し,おまけに12月のワカサギ釣りでもボーズという,悲惨な有り様で迎えた12/29.なんとしても,ボーズでの年越しは避けたい.ただ,その一心で望んだ釣行だった.

北田原マス釣り場.毎年テレビでも紹介され,何度も横を通っているところ.評判はすこぶる良くない.スレまくっている.マナーが悪い.きたない…などなど.普通ならゼッタイに行くことはなかった. 釣り場に着いたのは8:30頃.ワカサギ釣りの経験により,あたしは心を入れ替えた。朝早くでも行きます.その心の表れの第1弾である.ま,それでも遅いといえば,遅いのではあるが(順次改善).すでにルアーがぴゅーぴゅーと空中戦を繰り広げている.さすが,前の週にTHE HITで放映されただけのことはある.番組では,早朝に40B級のニジマスをばかすか釣っていた.しかも,素人のねえちゃんまでが!そら,来るわな. こんなもの,と思いつつにわかフィッシャーマンを見ていると,ほんとにこいつらバスメインの奴等であることがわかる.まず,ポイントを狙っていない.おまけに,サルまがいのオーバーキャスト.ラインが天ぷら気味で出ている.トラウトでは,着水と同時にリトリーブを開始するのが原則.ミノー投げて,着水してから,糸フケとるなんぞ,あたしは餌ではありません,といっているようなもの.しかし,大僧正のあたしには,そんなこという資格はない.人を避けつつ上流へ.

釣り場

 結局,できそうなのは,変化のない流れの緩やかな場所. パイロットルアーである,ジャクソンのパウエル黒金でスローリトリーブするがまったく反応なし.と,やや離れたところで木下氏がファーストフィッシュをゲット.数分後,またもや木下氏が釣り上げる.あたしは尾崎さんと顔を見合わせる.思っていることは,お天道様は何を見てるのだ? あたしはこまめにスプーンをローテーションさせるが,いずれもアタリもなし.尾崎さんはとうとう(というより,早くも)バイブレーションをチョイス.しかし,水深がないので非常に辛そう.これでは,釣りにならない. 2人とも,もう少し水深のある場所へ移動.されど,アタリなし.ちなみに山木はといえば,すでに飽きている様子.他人のことはよい.ボーズ回避が最優先.当然,木下氏は余裕.はっきり言って,くやしい.むっちゃくやしい.

さらにくやしいことに,尾崎さんもファーストフィッシュ.あせりが倍増する.くやしさだけで釣れれば楽なもの.あせりとくやしさは,リトリーブスピードを速くさせる.いかん.平常心だ.デッドスローを心がけよう.心がけてもアタリなし.いろいろミノーを変えてみてもだめっす.せっかく走り回って見つけたラッキークラフトのハンプバックミノーではあったが,見向きもされない.いや,ルアーはさすがに良い.スローでもファストでも,とにかくウォブリングする.フローティングは泳ぎだしがすごく早いし,サスペンドは水平を保っている.これで,能書き通り流れから飛び出さなければ非常によいのだが.

尾崎さんget

 けれども,ルアーの動きを確かめに来たのではない.還俗のために来たのだ.すでに11:00が近い.せめて,昼までに1匹釣っておかないと,あせりで釣れなくなる.

山木がトイレに行ったついでに,缶ジュースを買ってきてくれる,が1匹釣るまでは口にすまい.

ここで,ネタがつきかけていたので,最終兵器と称しているスミスのトリックトラウトを使用を敢行する.gijieでのインプレでは,かなり効果があるルアーである.秋に発売されたばかりで,扱っているところも少ない.おまけに,すでに1個紛失済み.今回は赤金を買ったばかりである.これでだめなら,出家したまま新年を迎えねばなるまい.こいつの泳がせ方の基本形は2つ.フローティングなので,キャストした後,即リトリーブさせて潜行,デッドスローのタダ引きでも,エキストラウォブリングする.ときどきイレギュラーにトゥイッチを入れ,リアクションを誘う.もう一つは,キャスト後,じいっと待って,デッドスローで少しリトリーブ.再び待って,水面にルアーを浮かせ,待つ,のくり返し. こいつは使いやすいな,と思ってデッドスローでリトリーブしていたところにアタリ.木下氏と尾崎さんはアタリがないといっていたが,こちらは合わせることができるぐらいのアタリがあった.とりあえず,還俗のため,引きを楽しむのはおいといて,キャッチ.20Bぐらいのニジマス.ほっと一息.砂まみれになった渓魚を写真にとってもらう.これで証拠はできた.おお,俗世よ!あたしは帰ってきたよ.コーヒー飲も.ごちそうさん.いいねえ,釣った後のコーヒーとニコチンは.

これで,余裕ができたので,山木にタックルを貸す.山木はあたしが以前使っていたタックルを使っていたのだが,なんと扱いにくいこと.やっぱ,そこそこのお金をださなきゃ,使いやすい物は無いのだと実感する.山木よ,釣りたいのなら,タックルを選べよ. 山木が使っていた1.5gのスプーン.良いのだけど,フックがアンバランス.デッドスローだと,フックに引っ張られて沈んでいきやがる.木下氏の許可をもらって,自作のフックに付け替える.ゼッタイこっちの方がルアーの泳ぎを邪魔しない.なぜ,市販のスプーンて,あんなにごつくてかかりにくそうなフックが付いているのだろう,なんてことは半年前なら思わなかったね.釣れるときは,何しても釣れるわい,と思っていたし.しかし,主体性もなく,ロッドのアクションに不満を持ち,ファストテーパーのロッドを探して購入したのが夏前.この時点で,ロッドは1万円ぐらいの物が最低ラインになっている.安い物は,アクションが表示されていないし,やわらかければ,ぐにゃぐにゃしてるだけで,ルアーを泳がすどころの問題ではない.逆に,アクションを入れると,ルアーの泳ぎを邪魔してしてしまう.なんてことも,半年前ならいわなかったね.さらに,リールも8千円ぐらいの物でないと,ドラグが使い物にならない,とうことも以前ならいわなかったか.ラインだって,こまめに巻き変えたりしなかったもんね.今は違う,あたしは釣る釣りをしたいのだ.そのためにはタックルが必要.ラインは3ポンドで十分.これならきちっとドラグ調整をすれば,50Bクラスまで行ける.ラインのパワーに頼る釣りは避けたいところ(ボーズだったら,そんな余裕はないんだけどね). やはり,釣りに占めるタックルの比率が高いことが証明される.釣れた,の声と共に,山木もニジマスをゲット.ちなみに,山木が釣るところを初めて見せていただいた.これで,全員ボーズ回避. そうじゃろ,そうじゃろと思いながらタックルを返してもらい,再び自分の釣りに戻る.

スローリトリーブで,自分から2mぐらいのところで,小刻みに揺れているルアーの後を,大きめのニジマスがチェイスしてくる.じっとこらえてそのスピードを維持.そして,ぱくっ.ロッドが曲がると同時に,よしっと声を出し(誰に?),あわせを入れる.ドラグは20Bクラスに合わせていたので,ラインが出て行く.びみょーにドラグを締め,引きを楽しむ.やっぱ,いいよなあ,釣りって.最後は木下氏に介添えをお願いし,ニジマスゲット.30B後半と入ったところか.この大きさだと,ネットいっぱい.ああ,ネット買っておいて良かった.こいつも記念写真を撮ってもらって,リリース.左の胸ビレがないのがかわいそう.いやあ,このくらいの大きさだと面白い.結構元気だったし.

林君get

このあたりで,山木と共に昼飯の買い出しに行くことにする.全員還俗しているので,非常に気が楽.大酒飲みの注文の看板娘2本だけは忘れないようにしなくては.山木は,丸ごとバナナ100円は安い,ということで,誰が昼飯に食べるのか,1本買っている.この時点で大体の落ちは見えるのだが…無論,その通りで,ミイラ取りはミイラになる運命にあった.

おなかも落ちついたところで釣りを再開するが,寒さのせいと満腹感であまり集中できない.この後,場所を転々とし,割り込んだところで一応釣り上げ,面子を保つ.それにしても,このときの両サイドのヤツは,何を考えているのか,ずっとオーバーでキャストして,一体何個のルアーを飾りにしていたことか.しかも,スプーンを(あたしから見れば)ファストリトリーブ.もっとスローでも泳ぐものをえらばなきゃ(なあんてことも,半年前ならいわなかったわな.もちろん).

釣り上げた獲物をもって元の場所に戻ると,尾崎さんがグラスミノーSS+ジグヘッドでねちねちやっている.その横で,どこかの木下氏もアンダーショットなど試みるが,いずれも地面を釣ってしまう.結局,ねちっこくやった甲斐もあり(?),尾崎さんは2匹をゲット.あたしはそのような釣りは向かない.けど,スプーンでねちねちやるのは好きだけどね.

これで,大阪に住んでいるトラウトフィッシャーマンの責務は果たしたわけだ.うわさには聞いていたが,実際に来てみると,二度とこんなところ来るか,というのが率直な感想.狭い,汚い,スレまくっている.マナー悪いし,フライフィッシャーマンが危険.も一ついえば,お子さまのルアーも危険ではあるが.

さあ,これで俗世間に戻って新年を迎えることができるぞ!


と,年は明けてしまったのだ.

1/4.釣り初め.場所は,去年いい思いをした小柿渓谷.釣果は30Bクラスのニジマス6匹ゲット.バラシ3匹.まずまずの出だし.ちなみに尾崎さんは40B近くのを1匹(こいつは取り込みまで5分近くかかったスグレもの)と,30Bクラスを1匹の計2匹.

今回も出だしからかなり苦しい釣りを強いられた.午後からの釣りだったけど,訊いてみるとソフトルアーはかなり効果的.ちなみに禁止なんだけどね.しかし,正統派,ハードルアーで釣ってやると思っていたのだが,スプーンはローテーションすれど,アタリはあるがバイトまでは行かず.ミノーもチェイスはするが,そっぽを向かれる.

てなわけで,開始から早々に,トリックトラウトの使用に踏み切る.まず赤金.まずまずの反応.ウグイにも効果的.しかし!痛恨の根がかりで紛失と相成ってしまう.そして,買っておいて良かった黒の登場.結局こいつのデッドスローのタダ引きで今回の釣果.ついでにいえば,尾崎さんが釣った2匹も,あたしのタックルを使って得られたもの.貸して,わずか2,3投のうちに釣ってしまう(1匹目).で,1,2時間後タバコの合間にどうぞ,と貸すとまた釣り上げる.2人して,すごいわ,このルアー,と感心する.

¥この,デッドスローのタダ引きできちんとウォブルするのは,今の手持ちの中ではこいつだけ.もしかしたら,スミスのICミノーとか,ティムコのマイティペッパー35も使えるかもしれない.ちなみに,トリックトラウトはティムコである.とにかく,尾崎さんはこの時点で,トリックトラウトの購入を決めたにちがいない(1匹目で95%決めて,2匹目で120%であろう).

いうまでもなく,帰りにこいつを購入したことはいうまでもない.赤金は1個しかなか\ったのであたしが奪ったのさ.かくいうあたしはもう一つ,ゴースト系レッドも買った。これでトピック淡路店のトリックトラウトは在庫なしとなりました.うう,この近くでこいつを置いている店は,ルアー一番とエイト2のみとなった.早く揃えよう.こいつだけはメタ系とゴースト系を揃えておくべし.今のところ,最終兵器である.

というわけで,今年は初めから縁起がいい,ということになりました.ああ,寒かった

…ホントに釣れて良かったっす.

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    はやし  (一部修正を加えました・・・naoki)

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