オライオン30cm・F4ニュートン


 久しぶりに天体望遠鏡を買いました。私にとってそうある事ではないし、その安さと軽さで話題 ? のオライオン・ニュートンなので、購入経緯も含めて記録に残しておこうと思います。

●大きな望遠鏡が欲しい

 火星大接近に触発されて惑星撮影を再開しましたが、そうすると15年近く前のTSC-225に代って、より大口径の望遠鏡が欲しくなってきました。別にTSC-225にそれほど不満がある訳ではなく、その能力を十分引き出せている訳でもないのですが、それでも子供の頃からの大口径への憧れは、この年になっても衰えていないようです。私ぐらいの年齢になれば、口径15cmくらいのシャープなマクストフ・カセグレンなどを使いこなすのが、大人の趣味として格好良いとも思うのですが・・・。

 しかし大口径望遠鏡が欲しいとは言ってみても、資金はあまりありませんし、観測場所はマンションのベランダだし、赤道儀はとりあえずは現行のEM100を使うとすると、そんなに大きな鏡筒は買える訳もありません。その一方で、TSC-225の口径22.5cmよりも明らかに大口径となると、25cmでは物足りず30cmは欲しくなります。そこで口径30cmクラスでさがしてみると、とりあえず手っ取り早いのはMeadeのLX200-30でしょうか。これだと架台込みの30cmシュミカセが70万円以下で買えます。しかし一度に70万円の出費は苦しいですし、フォーク式架台は他の鏡筒を載せて使う事が出来ないのが難点です。

 次の候補は、セレストロンのC11/口径28cmシュミカセで、鏡筒のみで40万円以下で買え、重量的にも無理をすればEM100に載せられないこともありません。という事で、ほとんどC11に決めかけていました。しかしよく考えてみると、C11とTSC-225は口径が違うだけで、どちらもFの暗いシュミットカセグレン。補完する性格のものではないし、製品の質はTSC-225の方が上かも知れませんし、トータル性能的に大差ないと、より重いC11は結局使わなくなるのでは ? という疑問があって、購入決定には至っていませんでした。

 英オライオン社製口径25cmF4.5ニュートンのテストレポートが、月刊天文誌2003年10月号に掲載されているのを見たのはそんな時でした。安価で軽量な短焦点ニュートンにもかかわらず、月や惑星の写り具合も結構良好に思えました。その後、天文ガイド誌の2002年11月号に口径30cmF4のテストレポートが掲載されている事を知り、さらに国内販売元のテレビュー・ジャパンのHPも調べました。口径30cmF4なら重量約10kg、価格も20万円程度と破格です。これだ ! という事で、数日後には、テレビュー・ジャパンにメールを入れ、EM100にも搭載可能な事を確認し、見積もりを取りました。口径30cmにはF4とF5.3があって、月・惑星撮影用にはFが大きいほうが有利で少し迷いましたが、結局重量がより軽く安価なF4を正式に注文したのは10月8日、最初にオライオンの記事を読んだ約1ヶ月後でした。なお価格は、鏡筒バンド、オスアリ金具と消費税を含めて、総額243,600円でした。

●オライオンがやってきた

 さて注文したのは10月8日、当初の入荷予定は12月末でしたが、実際に受け取ったのは、かなり遅れて2月15日でした。遅れはしましたが、この間の(そしてこの後も)テレビュー・ジャパンの対応は誠実なものでした。オライオンは150×50×50cm程度の、ビックリするほど大きなダンボール箱に入ってやってきました。しかしその大きさにもかかわらず、一人で運べるほど軽いのはさらに驚きでした。イギリスからの長旅のためか、箱の外見はかなりヨレヨレになっていましたが、ダンボールは3重になっており、鏡筒の両端部はリング状のクッション材で保護してあり、全く問題はありませんでした。光軸はかなり狂っていましたが、これは仕方ない事と思います。

 箱から取り出してみると、約10kgですからTSC-225と大差なく、やはり軽いのですが、大きいので持ち運び易くはありません。非力な私にはこれくらいが嫌にならずに持ち出せる限界と思いますので、F4にしておいて良かったと思います。外見は右の写真のように、左端のTSC-225や中央のMT160に比べるとずっと大きく、はたしてベランダで使えるのかと不安になりましたが、結果的には特に問題ありませんでした。また全体に重厚感は無く、チャチな感じは免れませんが、ベコベコという訳でもありません。チャチな感じがするのは重量を抑えるためでもありますから、ベコベコでない限り、文句を言うのは間違いですね。

 仕様書によると口径300mm、焦点距離1181mm、鏡筒長1162mm、鏡筒径327mmとなっています。この鏡筒にMeadeのPL40mmアイピースをつけて瞳径を測るとほぼ10mmありました。従って、天文ガイドのテストレポートで指摘のあった主鏡ケラレの問題は、解決されているようです。写真には写っていませんが、鏡筒の前後にはめる、極薄の黒いプラスチックの蓋がついてきます。また1年間の保証がついています。ホワイトの本体にクリームホワイトのリングは気に入りました。やはり鏡筒は白に限ると私は思います。

●オライオン30cmF4ニュートンの各部

 鏡筒を先端側から覗き込むと、右のような状態です。天文ガイド誌等のレポートにもあるように、約1mmの極薄スパイダーで、斜鏡金具は小さく、斜鏡本体は接着剤で斜鏡金具に3点接着されています。主鏡中心には、センターマークが見えています。
 右の写真はドローチューブを最も縮めた状態で撮影していますが、鏡筒径が主鏡サイズに対してあまり余裕がないので、この状態ではドローチューブによる主鏡ケラレが生じてしまいますし、艶消し黒塗装も先端付近にしか施されていません。しかしながら実際にピントを合わせる場合には、この状態よりもドローチューブをかなり繰り出した位置で使用する事になるようなので、問題はなさそうです。試しにCanon EOSを、後述するアダプターで接続して直焦点で使用すると、丁度ドローチューブを黒塗装部のみが鏡筒内部に突き出るくらいまで繰り出した位置でピントが合いました。

 主鏡側から覗いたのが右の写真です。完全シースルーで主鏡背面が見えています。3組の光軸調整装置の内側に、3本の六角穴付きボルトが見えています。これは主鏡固定用の押しネジのようです。この押しネジは、光軸調整金具より外側に設けた方が良いのでは ? と思っていると、その位置にも確かにネジ穴が3ヶ所あけてあります。ところがそこに押しネジを取り付けると、押しネジの先端が主鏡支持の樹脂ボルトに当たってしまいます。どうもこれは試行錯誤の結果のような感じで、初めは光軸調整装置の外側にネジ穴を開けて見たが、樹脂ボルトに当たる位置だったので、もう一ヶ所空けなおすにはスペースがないので、仕方なく光軸調整装置の内側にあけなおしたのでは ? と疑ってしまいます。最初の穴の位置をもう少し光軸調整装置の近くにあければ良い事なので、本機以降では改善されているかも知れません。なお、このタイプの光軸調整装置は、光軸が狂い易いとは思いますが、大変使い易いですね。

 ファインダーは9倍50mm、着脱式です。天頂ミラー付きで、覗くのは楽ですが、天体の導入はやりにくくいです。十字線は太めです。私の場合、明るい部屋とベランダを出入りして目がなれない内に覗くことが多いので、太い方が見やすくて良いです。見え味は悪くないと思います。

 接眼部はビクセンのR200SSのものと同じだと言われおり、確かに良く似ています。30cmニュートン用としてチープ感はいなめませんが、安価なので仕方ないでしょう。ロックネジの前後に小さな六角穴付きネジがあり、この締め付けを調整する事で固さの調整ができます。受取り時はドローチューブにガタがありましたが、これを少し締め付けることでガタはほぼなくなりました。この接眼部は不評のようで、交換される方も多いようです。しかし私の主たる使用目的である、月・惑星の眼視観察や、それほど重くない機材を接続してのし撮影では、特に問題が出ることもないのでは ? と思います。アイピースアダプター部分は3つのパーツに分解できます。

 左の3個がアイピースアダプターを分解したものです。写真上の、ドローチューブ側のリング(仮にAリングと呼びます)は60mmP0.75のオスネジでドローチューブにねじ込みます。中央のリング(Bリングとします)はAリングにはめ込んで、2ヶ所のネジで止めるようになっていますので、視野回転が可能です。。BリングのAリング側はテーパー形状で、しっかり固定できます。Bリングのアイピース側は、Tリング用オスネジ/36.4mm径メスネジとなっており、この36.4mmメスネジに、一番下のアメリカンサイズアイピースアダプターをねじ込みます。アイピースアダプターをはずしてBリングに一般のTリングをねじ込めば、一眼レフカメラを装着できます。
 右側は2インチアイピース用アダプターで、Bリングの代わりにこのアダプターをAリングにはめ込んで使用します。全体として、シンプルなシステムですが、結構良く出来ていると思います。が、後述するように、結局このアダプターは、あまり使用する事はありませんでした・・・。


●ロンキー検査証明書

 鏡筒本体が到着してからおよそ2週間後、テレビュー・ジャパンよりロンキー検査証明書が届きました。右の写真では分かりにくいと思いますが、2003年12月5日の日付で、WAVEFRONT P.V.=0.185 と記載されており、波面誤差約1/5.4、鏡面精度約1/10.8と言う事でしょう。保証鏡面精度は1/8λ以下ですが、この鏡は1/10λ以下となっており、保証値内という事になります。写真のロンキー縞も、綺麗に平行です。

●EM100への搭載と初見

 さてオライオン鏡筒をとりあえずEM100に搭載して見ました。鏡筒本体は約10kgでTSC-225と大差ないのですが、鏡筒バンドとオスアリプレートが合わせて4kg近くあり、合計14kg程度となります。鏡筒が長いのも不利です。TSC-225では5kgと3kgの2個のバランスウェイトで余裕がありましたが、オライオンではさらに3.5kgを追加してギリギリの感じでした。この状態でも恒星時駆動も、X-Yの加速駆動(EM100標準付属のPD-4では4倍速が上限ですが)も動いていましたが、もともとEM100の積載重量は10kgが上限なので、厳しいのは事実です。

 次にアイピースを装着して実際に星を眺めて見ました。ところが驚いた事に、手持ちのアイピース全てでピントが合いません。ドローチューブを一番繰り出しても、わずかに数mm短いようです。アイピースをアダプターの奥まで差し込まなければピントは合いますが、本来の使い方ではありません。また本機は数mm程度であれば、主鏡の光軸調整装置を利用して、主鏡を鏡筒入り口側へ移動可能なので、その範囲でピントが合うかもしれませんが、光軸修正装置のバネのテンションが緩くなる方向なので、望ましくありません。結局撮影時に使用するボーグのSD-1Xの対物側パーツと、延長筒を用いる事にしましたが、この点は改善の必要があると思います。

●NEWアトラクスの購入と木星像

 上に書いたようにオライオン鏡筒をEM100に搭載するのはかなり厳しいので、結局新しい赤道儀としてNEWアトラクスを購入しました。NEWアトラクスはEM100より遥かに頑丈で、オライオンを搭載しても余裕で高速自動導入が可能なので、大変便利です。またオライオンとの外見のカラーマッチングもピッタリです。

 しかしその結果、合計すると、当初少し考えて高価なので諦めた、MeadeのLX200-30フルセットを購入するのと同じ程度の費用が掛かってしまいました。ただしEM100は全く不要となりましたので、売却してアトラクスの購入費の一部としました。LX200-30を買った場合、ドイツ式赤道儀が全くなくなるのは困るので、EM100は売れなかったと思いますので、その分の費用は助かりました。またFが明るいが大きいオライオンと、Fは暗いがコンパクトなTSC-225は性格が異なりますので、2機ともその特徴を生かして、楽しく使えそうです。

 最後に本機で撮影した木星像の内で、現時点(2004.4)でベストのものを掲載しておきます。まだ撮影回数が数回ですし、光軸調整も充分とは思えませんし、大口径ほどシーイングの影響を受けやすいですし、私の腕前の問題もありますので、30cm大口径の能力を十分引き出したとは言えないですが、その片鱗は伺えるのではと思います。

 なお上の接眼部の説明で、私の使用条件ではこの接眼部でも問題なしと書きましたが、惑星の強拡大撮影の場合、TSC-225と比較しても遥かにピント合わせが難しいです。安価な機種として現在の接眼部で仕方ないですが、個人的には他の方と同様、何らかの接眼部の改良をしたいなと感じる今日この頃です。

     [以上2004年4月24日記]


●接眼部の検討  [2004年5月8日追記]

 眼視で使う限り特に問題の無いと感じるオライオンの2インチ接眼部ですが、私の主目的である惑星の拡大撮影には役不足と感じられるようになってきました。問題点は、(1)ピントノブの僅かな回転でも移動量が大きく、微調整が難しい (2)ピントノブが重く、調整時に手による振動が伝わって、調整が困難 の2点です(と最初は思っていました)。

 こうした問題の最も簡単な解決策として、接眼部のピントノブを、より直径の大きいものに交換する方法があります。しかし現在の接眼部は、ピントノブの位置が基部に近いので、あまり大きなピントノブは使えず、大きな効果は期待出来ません。

 次の方法としてヘリコイドの使用が考えられます。そこで撮影用に用いているボーグのパーツのM57ヘリコイドSを購入して試してみました。確かにこのヘリコイドリングにより、微調整が少しやりやすくなった感はありましたが、リングの動作が結構重く、予想した以上に手の振動が伝わりやすい欠点がありました。動作を軽くするには、グリースを減らしてやる事が考えられますが、代わりに撓みが発生しそうです。どうもこの方法は、良い解決策とは言えないようでした。

 次に電動フォーカサーの導入を検討しました。後付で導入できる電動フォーカサーとして、国際光器からJMIのモトフォーカスが販売されています。ビクセンR200SSの接眼部取付けタイプを購入すると、右の写真のように問題なく取り付けることが出来ました。

 さてモトフォーカスの使い心地ですが、最初に挙げた2つの問題点、すなわちピント微調整と振動に関しては大幅に改善されました。しかし、手の振動が伝わらなくなった事により、イメージシフトが新たな問題点として現れてきました。このイメージシフトは、ピント調整を前→後、後→前と変える時に、接眼部のラック&ピニオンの噛み合わせが変化する事によって生じているもので、せいぜい1分角程度でが、惑星の拡大撮影では対象が1分角未満のものを強拡大しますので、位置調整をしなおす必要があって結構面倒です。このイメージシフトは接眼部自体の問題でなので、接眼部を交換しない限り、根本的な改善は不可能なのでは ? と思いました。

 そこで結局おきまりの接眼部の交換にたどりつきました。ゼロイメージシフト、微調整可能な軽いピントノブとなると、やはりクレイフォードでしょうか。その中でも品質と入手し易さから、スターライト・インストールメント社の製品が良さそうです。通常のクレイフォードがアルミニウムのドローチューブを直接ベアリングで受けているのに対して、スターライト社のものは摺動部は全てステンレスになっているようで、耐久性が高いという説明は説得力があります。
 しかし結局私は、ムーンライト・アクセサリ社のデュアルスピードのクレイフォードを購入しました。HPで注文してアメリカから10日ほどで到着しました。右の写真は従来の接眼部との比較です。同じアイピースアダプターを用いてドローチューブを最も伸ばした状態ですが、1/2インチスペーサを足すと、従来接眼部とほぼ同じ筒外距離を確保できました。全体重量は550gで従来接眼部の640gより軽く、取り付けに心配はありませんでした。

 この接眼部を選んだ理由は、(1)本体重量400g以下と軽い、(2)本体、スペーサー、送料、税金等を含んだ今回支払い総額で35000円程度と安い、(3)カーブベースやスペーサーが揃っている、などが挙げられますが、最大の理由は、テレビュー・ジャパンのHPに赤いフォーカサーを搭載したオライオンニュートンの写真が掲載されていて、「カッコイイ」と思っていたからです。仕事用であればクオリティ中心で選びますが、趣味の物ですから好みで選んでも良いと思います。
 交換後が右の写真で、付属のアイピースアダプターを用いて、ドローチューブを最も縮めた状態です。以前の接眼部より外形が小さく隙間が見えてしまうので、鏡筒面には薄い黒のプラシートをはさみ、その上にカーブベース、1/2インチスペーサ、接眼部の順で、4ヶ所の六角穴付きボルトで止めてあります。黒いシートを金属性にすれば補強にもなるのですが、接眼部が従来よりも軽いのと、カーブベースとスペーサーがプラスチック製だった ! ので、工作の楽なプラシートにしてしまいました。赤い本体の、六角穴付きボルトのそばに見える小さなボルトは、チルト角調整用です。

 内側から覗くと右のようです。仮止め状態なので、ボルト長さ調整や黒塗装はまだです。ドローチューブ外壁の光沢は、鏡面に近い研磨仕上げとなっているためで、これによりスムーズな動作を実現しています。最内側位置では鏡筒内にかなり突出していますが、実使用では繰出した状態になるので問題ありません。ドローチューブ内壁もやや光沢があるので、こちらは植生紙などを貼ったほうが良さそうです。

 さてこの接眼部ですが、私の使用する800g程度の機材で試してみたところ、動作は非常に軽くスムーズで、垂直引上げも問題ありませんでした。引上げ重量は標準で約1.4kgですが、2kg以上にも調整可能です。しかしカーブベースの鏡筒とのフィッティングがイマイチだし、このカーブベースやスペーサーがプラスチック製であったり、ドローチューブとベアリングの摺動部が剥き出し状態であったりと、問題になりそうな点も散見されます。



 さてこの接眼部に交換してからまだ一度も撮影していません。上で述べた3つの問題点が全て解決していると良いのですが、その答えが出るのは、しばらく先になりそうです・・・・・。

●現状のオライオン [2004.12.23改定]

 現状のオライオンです。といっても、当初とそんなに変わっている訳ではありませんが・・・。 

変更点は、

  ・接眼部のデュアルスピードクレイフォードへの交換
  ・ファインダーをミニボーグ60へ交換
  ・斜鏡端面の黒色塗装
  ・鏡筒バンドブリッジの追加
  ・鏡筒バンドの追加
  ・パラコア追加購入

くらいです。

 鏡筒バンドブリッジは、元々ついているはずのものが当初無く、次に送られてきたものの長さが合わず、最終的に使えるようになったのは4月末でした。

 鏡筒バンドの追加は、写真の筒先につけているものですが、カメラ等を付けた場合にバランス調整用です。

 パラコアは、星雲等の写真を撮影するようになったため、追加購入しました。



●アイピースの整備 [2004.7.17追記]

 アイピースは、当初所有していたのはツァイスサイズのみで、アメリカンサイズが主流の現在では使いにくいので、惑星撮影再開時に、ミードのPL-40と12.5mm、ビクセンのLV-20,10,7mmを揃えました。2003年の火星大接近時はコリメート撮影だったので、アイレリーフの長いLVは使いやすかったと思います。しかしその後、拡大撮影になった事、LVよりもツアイスサイズの高橋Orの方が木星像の見え味が良かった事、オライオン導入により短焦点のアイピースが必要になった事から、安価な国際光器扱い谷光学のOr-4mm(オライオン用)と9mm(TSC-225用)を追加購入しました。

 アイピースの重要性を再認識したので、オフシーズンの間に再整備する事にしましたが、高級アイピースで揃えるのは無理なので、拡大撮影用のみ、多少投資する事にしました。いろいろ調べた結果揃えたのが右の写真です。前列左より、ミードPL-40mm、国際光器扱いOr-25mm、同Or-12.5mm、笠井扱いHC Or-9mm、ペンタックスXO-5mm、国際光器扱いOr-4mmです。Or-25mm,12.5mm,4mmの3本分で笠井のHC Or-9mmとほぼ同価格であり、 これら4本の合計よりぺンタックスのXO-5mmは高価なのですが・・・このXO-5mmの費用捻出に、LVの3本とPL-12.5mmと古い高橋のOr3本を売却しました(^^;。笠井やペンタックスを試す日が楽しみです。後列の2本は左が国際光器扱いPL-30mm、右が笠井扱いLEL-2mmです。この2本は別の目的で購入したものですが、その理由はまた後日・・・。  


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