My Voice No.32
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デジタル一眼レフ EOS 10D を導入
「ついにこの日がやってきた。」という感じでしょうか。
私にとって、いずれデジタル一眼レフが主役になることは自明でしたので、遅かれ早
かれ導入記をアップする日が来るものと考えていましたが今回がその番になりました。

2003年3月にEOS D60 のモデルチェンジ版が出るとの情報を聞いて以来、毎日のよう
に海外サイトや各掲示板を見ては情報収集をしていました。
名誉ある「EOS10」の称号が与えられると聞き、これは手に入れなくてはならない!と
財布の状態も考えず、ひたすらイメージを膨らませるばかりでした。

いよいよメーカー公式サイトでの発表。
かなりの戦略商品との位置づけでしょうか。微妙なゾーンに価格を設定し少し背伸び
をすれば手に入れられるところまで来ていました。
尤も、私にとっては少しの背伸びではなく、大きな背伸びになってしまいましたが。(^^ゞ

購入を決定したのは以下の二点の機能があったことによります。

1.RAWデータを扱える
当然のことながら、JPEGデータでしか保存ができないカメラでは、撮影後のレタッチは
圧縮された不可逆JPEGから行わなくてはならず、画質は更に劣化してしまいます。
画質劣化もさることながら、RAWデータがあれば画質劣化云々よりも、現像処理時に
種々設定を変更することが可能になる点が一番のメリットとなります。
フイルムで例えれば、撮影した後で、一コマづつフイルム銘柄を変えたように現像が
できるのです。また一コマづつフィルターを替えたように現像ができます。
当然、オリジナルデータが保存されている限り、何種類にも展開できます。
一枚づつフイルム銘柄を変えたかのごとく事後処理ができるなど、銀塩の世界では
考えられませんから、これはデジタルの大きなメリットです。

2.色温度設定が 100k 刻みで設定できる
ホワイトバランス設定は、晴天や曇天などきめ細かに設定できるカメラは多いものの
所詮、その種類と各設定の微調整の範囲にとどまります。
色温度を数値で設定できることは、色の再現性が一番の課題だと考えていた私にとっ
て大きなアドバンテージになります。
晴天屋外のポジの設計は5500kだったはずですから、5500kの設定を基準にすれば、
カメラ任せの「晴天」WBでは再現できない色を基準にすることが可能です。
前述のRAWデータでは、現像処理時にこの色温度さえ調整することができますから、
撮影時の設定が5500kでも、9000kで現像する等の処理が可能になります。
しかも生データを扱うため、理論上劣化は無いはずです。

そして、何よりも高画質の[L]単焦点レンズがそのまま使え、ファインダーで見た世界
がそのままCMOSに伝えられるのです。
シャッターレリーズのタイミングも、コンパクトタイプとは違う、紛れも無い一眼レフの
感覚ですし、パララックスも視野率こそ100%ではないものの大きく異なるものではない
点など、いずれもストレスにはならないレベルです。
D30、D60と見送ってきましたが、ここに来て入手した意義は大きいと考えています。

2003.4.13

amco@hi-ho.ne.jp  BACK