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視差の考慮は疲れます
現在、334万画素デジタルカメラ(Nikon E990 v1.1書替済)を使用中です。
現時点で約2,200ショット程度(銀塩フィルム換算60本程度)の撮影を行い特徴と傾向
が掴めるようになってきました。

今回は、光学ファインダーについて書いてみたいと思います。
以前にも書きましたが、液晶モニター優先の設計であり、光学ファインダーはおまけ?
程度の位置付けになっています。
シャッター、絞り等の情報は一切表示されず、視野率も85%というファインダーです。
ニコンの銀塩一眼レフは、種々の情報をファインダー内に全て表示する傾向があります
が、ことデジタルE990に関しては全く正反対。皆無です。

なぜ光学ファインダーに情報が表示されなければならないのか?  ですが、

1.液晶を見ながら顔の前にかざす持ち方では、ブレを防止できない。
2.絞り優先AE(A mode)時のシャッター速度が不明。低速になっても意識できない。
3.シャッター優先AE(S mode)時の絞りが不明。開放以上の明るさが必要でも認識不可。
4.マニュアル露出時の露光量(適正値)認識ができない。ファインダー内で調整不可。
5.視差(パララックス)が大きく、自分の意識したフレーミングとは異なる絵が写る。
6.まれに液晶ファインダーと光学ファインダーのズーム値が大きく異なる(不具合かも?)

夫々、問題なのですが、6.は別として5.の視差が大きいといった事柄は困ります。
「一眼レフではないのですから、ある程度は仕方ありません」-----World PC Expo2000
会場内ニコンブースでのコメントでした。(2000.10.20 東京ビッグサイト)
そうですね。D1買ってくださいよ!と言われている様で、その後すぐ、キャノンブースへ
行きD30を手に取った私です。(^^ゞ

視差が大きいと、光学ファインダーでフレーミングしたイメージと異なる絵が写ってしまい
上下左右のバランスが台無しです。鉄道写真では特にその画面内配置が大切ですから。
後からトリミング。。。という方法もあります。しかしながら基本的にはトリミングは避けたい
事柄です。撮影時に自分が失敗したフレーミングを後から修正する行為ですから。
自分の失敗の修正ならまだしも、意識してフレーミングしたにもかかわらず、その写りが
ファインダーの見え具合と異なるために違ってくるのは許せないものです。

結局、撮影時には、その視差を考えながらフレーミングするのですが、E990の場合は、
左方向に広く、下方向は狭く切れる感じでしょうか。
走行中の列車撮影の場合、フレーミングとシャッターレリーズのタイミングで全てが決
まるといっても過言ではないはず。視差を考えながらのフレーミングは苦痛です。更に
撮影直後に画像が確認できるデジタルのメリットは逆効果。たった今考え抜いてフレー
ミングした画像がファインダーで見たイメージと違ってプレビューされると腹立たしくなり
ますね。
解決策は、銀塩1NRSで撮る事。それとも...........D30?  でも 358,000円はちょっと.......。
視差を考慮してばかりの撮影は疲れます。

2000.10.22

amco@hi-ho.ne.jp  BACK