タイトル通り、キャノンのレンズである、EF300mm F4L USMがカタログからはずれ ました。同一焦点距離、同一F値では、EF300mm F4L ISが定番として掲載されて います。手ブレ補正機能付きのF4レンズに取って変わられたことになりますが、今 回はこの、旧タイプIS無しのレンズについて書いてみたいと思います。 ズバリ、このレンズ、買いです!店頭には、まだIS品と肩を並べて販売されている 様ですが、いずれは販売完了となるはずです。私は、このIS無しのレンズを使用し ていますが、個人的に優れていると感じている点を並べてみます。 1. IS品に比べAF速度が速い AF速度は後発なのにISタイプの方が確実に遅いイメージです。キャノン販売の方 に質問してみましたが、ISの発展期に設計された機種なので、最新のISタイプとは 異なりAF速度が若干犠牲になっているとの事でした。 当然、このアドバンテージはExtender1.4x使用時にも発揮されるはずです。 2. IS品に比べ開放時画質が良いようです これは、私が実際に撮り比べたものではありません。 しかしながら、書籍やWEB上での評価は確かに旧タイプに軍配が上がっています。 MTF曲線を見ても開放(F4)から確実に使える画質を備えています。 私はこのレンズを開放以外で使用したことがありません。(F2.8あればねぇ(^.^)) 参照サイト : 「Photodo」 「Photo.net」 3. IS品に比べ鏡胴がスリム 当然ですが、IS機構がない分スリムです。重量はほとんど差がありませんが、デザ インは個人的には太いものには抵抗がありますし、操作感も好みにマッチしていま す。小さなバッグに詰め込むにも小振りのほうが有利。Extender1.4xが余分に入る スペースが生まれます。(ホンマかな?) 4. 三脚座が70-200/F4Lと共用 ズームは使わない現在の撮影スタイルですが、私にも「これはあってもいいかな?」 と思わせるものに70-200/F4Lがあります。70-200/F2.8Lには全く魅力を感じない私 ですが(135/F2L,85/F1.8それにExtender1.4xがありますので。。)、鉄道の写真以外 では、是非使ってみたいと思う70-200/F4Lと三脚座が共用できます。 個人的には以上の点が優れていると考えています。 もっとも、手ブレを補正する機能が最大限に利用できる撮影スタイルにある方にとって は、これが最優先なのでしょうが、私にとってのメイン被写体は走行中の列車であって ISの機能は二の次になります。実際の撮影時には一脚を併用しており、ある意味では 手ブレ補正の機能は一脚に担ってもらっています。早い速度で動く被写体には、ISの 機能は役に立たない(被写体ブレを防ぐ機能ではない)為に、私には必要ではない機 能となります。 撮影スタイルによって、ISを必要としない方には、きっとメリットがあるレンズになるハズ です。当然、価格面でも有利でしょう。 尚、私はキャノン関係者ではありませんし、このコメントにより撮影の成否に差が出て も当方では関知致しませんので。。。(^_^;) また、ボディーは1N-RSならびに55での使用感であり、今秋EOS D30が発売されると、 そのデジタルデバイスとの相性では結果が変わるかも知れません。現時点では、未 知数です。 今回は、機材評価になりましたが、あくまでも私見であり、実際のご購入、ご使用は、 ご自身の責任範疇においてなされますようお願い申し上げます。 |
2000.07.01
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