個人的には、御手軽はデジタル。保存や色調を重視したいときはカラーリバーサル というスタイルが最もしっくり来るように感じていると書きました。 また同時に、撮影後すぐに画像を得たい場合もデジタルでしょうがスピードプリント での現像処理は、私の場合30分でネガが上がってくる環境にあること、また現有の デジカメが役不足であること等から、ネガを選択している現状も書きました。 こうして考えてみると、写真という色調に関する事項や保存媒体としてのフイルムに 対する信頼性もさることながら、「撮影後画像として使えるまでの時間」がキーワード の一つになっている事を再認識します。 「近未来の写真撮影スタイル--1」で書きました、処理時間を必要としない優位性が、 デジタルの最たるメリットであり、その対局にある銀塩は時間という一面ではデメリッ トしかないような、そんな捕らえ方をする人もあるくらいですから...........。 このシリーズも三回目になり、そろそろ結論を書かないと今後読んで頂けないかも? と言う心配が頭をよぎります(^_^;)。で、近未来の私の希望としましては..........。 当然、デジタルを否定しません。高画質、コンパクトなデジカメの更なる普及により、 より手軽に写真を楽しむ人口が増える事は歓迎すべきでしょう。 また、同時に、35ミリ一眼レフをはじめとする歴史ある銀塩タイプのカメラによる撮影 も、色調や保存性、撮影時の気概、ならびに機材としての操作、所有に対する悦び、 等々、多くの魅力を備えていると思います。 結局、「どちらがどうだ。。」式の論議では、結論は出ませんし、意味がないのでしょう。 全くの個人レベルの希望ではありますが、カラーリバーサル処理をミニラボでも実現 できるようにはならないでしょうか? 現在では、集中処理ラボでしか取り扱いができず、ミニラボでは取次ぎのみとなってし まいます。実際には、E-6,CR-56処理は設備や管理の面で困難であることは判ってい るつもりです。技術的な問題、コストの問題、また利用率の問題等、越えるべきハード ルは高いとは思います。しかしながら、ポジの色再現性は未だに右に出るものがあり ません。同時に、カラーリバーサル「色調世界」のファンは個人レベルで増加傾向にあ ると聞きます。 「時間」という最大の武器を備えたデジタルと、今後も共に伸びて行くためには是非、 ポジの処理時間を短縮する必要性を感じます。 ポジ処理時間の短縮とコストのバランスは、ある意味で重要ではありましょうが、現在 の品質レベルが維持でき、処理時間短縮が実現すれば、割高でも需要が高まる事が 期待できると考えます。 フイルムメーカー各社や、ミニラボ機器メーカーさんの研究開発、市場投入を期待し このシリーズの筆を置きたいと思います。 (--- 完 ---) |
2000.06.17
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