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現場に残す足跡.............
「現場に残す足跡...」これは靴の足跡のことではなくって、色々なモノや傷、ゴミを残し
てしまう、その状況を足跡と呼びます。

車内に空き缶、空き瓶、食べ物の包装紙を残す...............。
車内、駅待合室に落書き、傷をつける...............。
当たり前のことをここで書いてどうなる?と仰らずに、暫くお付き合いください。

構内、車内の常識的なマナーは、車内のマナーポスターに任せるとして。。。
写真撮影場所に残す、その足跡について考えてみたいと思います。

沿線の撮影ポイントでは、多くの方々が写真を撮影されることが多いようで、私がその
場所へ行くと、そこには「誰かの足跡」が残されていることが多々あります。
一番多いのが、空き缶とタバコの吸殻。
次に多いのが、フイルムの空き箱、そしてカメラ用バッテリーの開封済包装殻。
一度だけ見かけたのは、単三アルカリ電池と2CR5が無造作に散らばっている踏切。

その踏切を通る、恐らくはご近所の方でしょう。私の顔とカメラ、それに足元の電池を
交互に見比べ、溜息混じりに何か小声で話されました。
大変不愉快に感じたものの、私は自分ではない事を主張する間もなく、その初老の方
は踏切を渡って行かれました。
暫くそこに滞在して目的の編成を撮影したあと、私はそのアルカリ電池とリチウム電池
を一つひとつ拾い上げ、その場をあとにしました。

大きなRSを一脚に据えて、300ミリ白レンズを付けていると、ただでさえ目立ちます。
写真に全く縁のない人でも、それが列車を撮影するための道具であることは、容易に
想像できるでしょう。
その足元に乾電池が散らばっていれば、これはもう同一犯と見られても仕方がない状
況ですね。他社(JR)線などでは、こう言ったマナーの悪い撮影者がトラブルを起すこと
もあると聞きます。構図の邪魔になるからと木を折ったという新聞記事があった様な記
憶もあります。

このところ、訳あって(vol.16で書きましたね)撮影には出かけていませんが、もうあんな
思いはしたくありません。
ある方から撮影に誘って頂いており、何とか「心の充電」を図りはじめています。
My voice  vol.4 「周囲への気配り」でも書きましたが、乗務員さんへの気配りと同時に
沿線での撮影時にはその沿線の方々への配慮も忘れずに心掛けたいものです。
「あの電池は、私じゃなかったんですけれど..........。」

2000.04.15

amco@hi-ho.ne.jp  BACK