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撮影場所でのコミュニケーション
回を重ねる毎に反響が大きくなる My voice ですが、今回もご覧いただきまして有難
うございます。今回のタイトル「撮影場所でのコミュニケーション」については、常々感
じている事があり、ここで改めて書かせていただくことと致しました。

昨日3月18日。宝塚線、三国駅の上りホームが20日始発から新線に変更される為に
最後の駅舎やホームに滑り込む列車の姿を写真に収めようと集まった多くの方々と
お会いしました。本日19日は雨であり、写真撮影においては昨日が実質の最終日と
なりました。私は、午後から日没までの間、神埼川堤防とホームにて撮影をしており、
その間にお話をさせていただいた方が何人かいらっしゃいます。

今までにも、同じように撮影されている方とお会いすることは珍しくありませんでした。
今回も常連サンの姿が確認でき、皆さん健在だな!と思いながら撮影を続けており
ましたが、以前からこうして同じ行動をされている方々とお話をさせていただいたこと
がほとんどありません。
皆さん目的の列車がおありで、露出値の計測やフレーミングのイメージを考えていらっ
しゃるはずなので、易々と話し掛ける訳にも行かず、お互いに黙々と並んでいる...........
と、まあこんな状況ですね。
このような状況でありながら、ふとお目にかかると同時に会釈を交わし、何の違和感
も無く会話ができる方がいらっしゃいます。今回も数名の方とお話をさせていただく事
ができました。世代が近い事も条件の一つなのでしょうが、全くの見ず知らずどうしで
いきなり会話ができるかどうか。これは意外と高いハードルかも知れません。

お一人は、奥様を車に残しての撮影との事で時間を気に掛けながらの撮影のご様
子。以前にも同じ状況の方とお会いした事がありますね。もう一人の方はモノクロ撮
影をされていらっしゃるご様子でした。最後にお話をさせていただいたのは女性の方
でありましたが、遠景の下り列車を同一構図内に納めたい。との事で熱心にシャッタ
ーチャンスを伺っていらっしゃいました。
皆さん、それぞれの構図やタイミング、フイルムの選択や中判カメラでの撮影等々、
こだわりをお持ちで、このような方々と共にお話をさせて頂くことができた事は、私に
とっては大きな喜びです。

7006 Forever ! のページでも書いていますが、写真に収められたその瞬間は、決して
戻ることがありません。その瞬間瞬間を切り取る事が写真撮影の一つの楽しみであり
その同じ時間を同じ場所で共に過せることも、貴重な体験であると考えています。
勿論、撮影を二の次にして会話を交わす必要は全くありませんし、私もそれを望んで
いませんが、同じ目的を持つ者として、お話をお聞かせ願えれば。。。。と思います。
これからもどうぞよろしくお願い申し上げます。

「撮影場所でのコミュニケーション」.............
私にとっては、撮影、e-mail と共に大切にしたい三本柱の一つです。

2000.3.19

amco@hi-ho.ne.jp  BACK