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デジカメの品質は銀塩を越えた?
世の中がデジタルカメラ全盛期を迎えたような雰囲気になってきました。
カメラメーカーが一眼レフベースの低価格モデルを次々と発表しています。

従来は、コンパクトカメラタイプの小型CCDベースのモデルばかりでしたが、昨年の
Nikon D1発表以降、個人ユーザーでも手が届く(私には50万円は無理ですがネ。。)
範囲に一眼レフボディーベースの製品が発売され価格ゾーンが下がってきました。

No.3「デジタルカメラで撮影したのですか? 」の項で書きましたが、当時は200万画
素モデルが発売され、ハガキサイズの印刷で見れば、既に銀塩タイプにひけを取ら
ない品質が実現していましたが、あれから約半年、CCDは300万画素の時代に突入。
少なくともweb用の72dpiの世界では、品質の差は無くなったと言えると思います。
いくら銀塩写真が優れているとは言え、コスト優先で設計された暗いズームレンズと
廉価版のフイルムで撮影、機械任せのサービスプリント、稚拙なスキャニング、レタッ
チにより作られた画像に比べると、デジカメからデフォルトの設定で吸い出したデータ
の方がはるかに上!というケースが激増。。。これが現実ではないでしょうか。

実際には、CCDのサイズもモデルにより差があり、またひとつの受光素子が、RGBの
各色を認識していない(1素子で1色、隣の素子で別の色チャネルを補完、ファイル形
式もjpegしか用意されていないモデルも。。)など、越えるべきハードルはいくつもあり
ますが、実使用上、まったく問題ないところへ来ています。
私もスキャニングとレタッチの手間を考えると、「高画質の画像を載せて行く」という、
当サイト目標実現の手段にデジカメが登場するのは時間の問題ではないかと考えて
います。(唯一の問題は財布との相談ですが。。今所有の35万画素品は子供行き?)

一眼レフタイプのデジカメは、従来の高画質のレンズがそのまま使えるため、非常に
魅力があります。Canonの「Lレンズ」は、来たるべきデジカメ時代を見越して設計され
ていたはずですから、数少ないながら全てが財産になります。
色滲みの原因である二次スペクトルの発生なども、良好に抑えられているようですし、
単焦点レンズへの投資は間違っていなかったな、とあらためて感じています。
これは、スキャニング時にいつも感じていることです。

デジカメ画像ファイルの品質レベルはどんどん高くなりますが、実際に使用するには、
必ずレタッチが必要なのは言うまでもありません。
入力媒体が、銀塩フィルムかCCDかの差こそあれ、撮影者の意図したその雰囲気や
空気感までを再現するために。。。。。です

2000.2.17

amco@hi-ho.ne.jp  BACK