今回は、未熟ながら撮影機材であるレンズについて書いてみたいと思います。 私が阪急の列車を撮るのは、最近では単焦点レンズのみになりました。以前には 自由な構図がとれるズームを持ち歩いていましたが、絞りを開けると周辺減光が ひどく、かといって絞り込むと、元から暗いレンズがさらに暗くなって早いシャッター が切れなくなってしまいます。普及タイプのお手軽ズームは小さく軽く扱いやすいの ですが、画質にはやはり限界があるようです。 このズームを使う限りは、暗さをカバーすべく高感度のフィルムを使わざるを得ない 事となります。高感度フィルムは粒状性に難があり、特にポジのISO400では、我慢 出来ないほどの画質となります。そのため、同じISO400でも比較的粒状性のマシな ネガフィルムを選択する訳ですが、発色やコントラストに不満が出てきます。 何事もそうなんですが、不満が出はじめるとこれが耐えられない。。。。有効な対策 は、明るいレンズを使うことなんですね。その結果、もとから軽い財布が空っぽにな ってしまうという悪循環が始まります。(T_T)。。。。。 こんな麻薬のような「明るいレンズ」なんですが、本当に数多くの魅力があります。 -----高い性能-----開放でも高画質を維持できます。 -----明るい事-----列車を写しとめる早いシャッターが切れます。 -----明るい事-----粒状性に優れたISO100のポジを常用できます。 -----大口径である事-----解放でのボケが大変に美しい。 -----画角が固定-----フレーミングと撮影場所選定に注力するようになります。 私のお気に入りはF2の135ミリのレンズ。列車の表情を極めて精細に表現してくれ る素晴らしい玉です。 もう一つはF4の300ミリ。世には300ミリのF2.8という怪物がありますが、持ち歩き 出来ないほど大きく重い事と、とても手が出ない価格(Canonのサンニッパの例で、 実売約33万円。今では新モデルになり手ブレ補正付きで60万円近く!)のために F4で我慢。。でも、この300のF4も大変に素晴らしい画像を再現してくれます。 パソコンを通して見る72dpiの世界でも、その差はハッキリと判ると思いますよ。 My Best ! のコーナーを作ったのは、他でもないこの単焦点レンズの素晴らしさを 表現したかったためなんですね。前回にも書きましたが、私が一番撮りたいと考え る列車の表情。。。。。。。この表情を残すためには単焦点レンズは不可欠です。 でも次は、ボディーに不満が現れはじめています。 悪循環は断ち切れないまま、またまた繰り返される様です。。。(^^ゞ |
1999.09.10
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