image rogo

周囲への気配り
鉄道写真を撮るために大切なこと。。。
これは、撮影の場所においては特に留意したい事だと思います。

「そんな事言われなくたって良くわかってます!」とお叱りを受けそうですが、これが
意外と忘れがち。。。といいますか、気づいていない事が多いのではないでしょうか。

特に乗務員さんに対しての気遣いは、最大限に考えたいものです。千人単位の乗客
の命を預かる運転士さんにとっては、ホームの先端に陣取っている写真撮影者は、
何とも気になる存在ではないでしょうか。「ホームから落ちたりしないだろうか」とか、
「触れたら大変なことになる。。。」等々、安全面での注意点は大変なものだろうと想
像されます。実際のところ、撮影者側では、「判ってるよ。大丈夫」って思っているので
すが、こちらの状態や意思は乗務員さんには伝わらない訳です。

話しがそれますが、自動車運転免許を取るときに、安全確認のために「首を後ろに振
って確認した事を示しなさい」と言われたことを思い出します。現実には首を後ろに振
ったから確認できたとは必ずしも言えませんよね。ここでのポイントは、そのような動作
を行って、「他人にもこちらの意思を示す」事だったのではないでしょうか?

話題を戻します。プラットホーム先端で写真を撮っている私たちは、少なくとも今ほど
の”意思表示”をすべきではないだろうか?って事なのです。シャッターを切ったら素
早く顔を上げ、位置をずらす。構図が決まっているのなら、直前までは運転士さんの
表情を伺う(わけではないんですが。。)行動をとり、こちらは大丈夫ですよ。という意
思表示を最大限に見せるべきだと思うのです。
繰り返しになりますが、運転士さん側からは、撮影者が何を考えているかは全くわか
らない訳です。酔っ払っている可能性もゼロじゃない。。。

急激な普及とともに、マナーが置いてきぼりになった携帯電話。行く果ては使用禁止
と言う憂き目に会っています。電波を遮断する硝子を列車に採用するなんて話しも、
どこかで聞いたこともあります。「移動中や出先で電話する必要があるから携帯なん
やろ!禁止したらええってもんやない。。。」
でも、それは使用者側が生み出した結果なんですね。自分は人に迷惑をかけていな
いと思っていても、現実にはどうなんでしょう。写真撮影でも似ている点があるかも知
れません。「駅構内での撮影禁止!」なんて事になるのはまっぴらです。
無用のトラブルは避けましょう。
いつまでもお互いに気持ち良く撮影を続けて行くために。。。

1999.08.11

amco@hi-ho.ne.jp  BACK