デザインってどうやって決定されるのだろうか。。。って思いませんか。 このページをご覧になっている皆さんは、既にお気付きのことでしょうが「車両塗装」の事です。 ”あの”頭に白いハチマキを巻いた姿がどんどん増えています。 (間違えてはいけないのですが、8000系は問題無いはずです) #6001が新塗装に変わって登場以来、もうすぐ一年が経とうとしている今、既に「目が慣れて」 何の違和感も感じなくなった方も多いと思います。もしくは、「自分はこの塗装の方が良い !」と おっしゃる方もおありだと思います。 私は、ここで自分の意見を主張して皆さんの反感を集めるのが目的ではありません。またこれ を材料に”従来の塗装にもどそう”運動を起こすものでもありません。。。(少しあるかな(~_~;)? 過去にも2色の塗り分けで走った時期があったようです。 (昭和24年製造の800系、西宮球場でアメリカ博開催時「黄と空色」に塗り分けられたとあります 「阪急の電車」阪急電鉄株式会社編、昭和55年5月発行による) これは期間限定だったのでしょうが、現在の塗装は6000、7000系以降の単色の車両は全て新 塗装に変更される様子です。確かに、京都線6300系と似ていると言う意見もありますが、全体 のバランスの観点からは似て非なるものではないでしょうか? 少し私見に走り過ぎました。話題をデザインに戻しましょう。デザインの重要性は色々な分野で 最近特にクローズアップされつつあります。右肩上がりの成長が望めない今、デザインの優劣 が販売の成否を分ける一つの要素である事は、周知の事実です。物品販売にとどまらず、サ ービスの提供においても同様です。問題は、そのデザインに決定するに至ったプロセスがどう であったか ? ではないでしょうか。マーケットリサーチをした結果、より望ましいと判断された。 よりニーズにこたえることが出来ると判断した結果採用された。。。という図式があるはずです。 公共交通機関としては、安全、快適に運行されればそれで良いのかもしれません。 __________ どんな塗装で走ろうと乗客の数に変化がある訳でもない。。。 __________ 企業の方針で決定した事に文句を言われる筋合いはない。。。 とは言わないまでも、それに似た判断が無かったのでしょうか? 沿線開発では、他に類を見ないイメージの創出に成功し続けている阪急グループにおいて、そ の中核をなす電鉄事業の果たす役割は大きいはず。 塗装が変更されるに至った経緯、その判断の材料になった意見、計量的データ等は少なくとも サービスの一つとして公開されてもよいのではないでしょうか? 本当にこの塗装がベストなのでしょうか? 私にとって人生の大先輩である、ある方のご意見を以下に引用させていただきます。 ---------阪急らしさ、わたしの意見は、 「目に見えない所に新技術をいの一番に採用する、 他方、車両のデザインはかたくななまでに昔のらしさを固持する」 これが 阪急電車の魅力なのじゃないでしょうか。 ホントを言えば外観はなにも、いっさい、変えてほしくありません。-------- |
1999.07.19
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