
仕事場と住居の物理的距離による、移動および土地・物への二重投資のコストは 東京において生活の質を保つ上での大きな課題である。 その一方、携帯電話、電子メールなど情報技術の進展により、 物理的な距離による職住分離の精神面への役割は機能しなくなってきている。 この設計では、仕事とプライベートの切り替え、を 「職住ユニット」という建築的な仕組みで行うことを試み、 それらの組み合わせにより、同一ビル内での職・住を快適に共存させる 面積効率の高いインキュベーションビルディングの可能性を示した。 (白がオフィス、茶が住居部分)