タミヤのM−O4Lシャーシ、BMW−Z3とホンダS2000が仲間入りしました。リヤドライブの2駆で、前に作ったアルファロメオ・ジュリア・スプリントの新世代シャーシに当たるモデルです。バスタブシャーシからモノコック・シャーシに進化してとても剛性が上がっています。FF−02シャーシに似ているのですが、実は共通部品ではなくて、リヤドライブ用にきちんと専用設計されています。
 ステアリングサーボがセンターマウントされていて、等長タイロッドにより自然なステアリングフィールが得られます。サーボセイバーは少しグニャッとしているので、オプションの強化型サーボセイバーに交換すると、よりピシッとしたステアリングになると思います。ダンパーはフリクションタイプですが、前後でスプリングの固さが変えてあります。ダンパー内に入れるグリスは、フロントはキット付属品を、リアはエンジンカー用の固めのデフギアグリスを使用しました。
 タイヤはキット標準のリアタイヤをフロントに流用し、リアにはライドのSグリップを使用しました。オーバースピードでコーナーに突っ込むとアンダーステアが出ますが、スケールモデルとしてはこの方が自然で「いい感じ」が出てます。ボディマウントが飛び出していて格好悪いんだけど、転んだときに勝手に起きあがってくれるので、切らずに残しておくとけっこう便利ですよ。
 ボディはS2000の方がかなり大柄です。そのためか直線の安定感ではS2000、コーナリングのキビキビ感はZ3が優れています。シンクロン・サーキットでは、Z3の方が適しているようです。次はオプションモーターに挑戦する予定なので、高速レースになったときはどちらが有利になるでしょうか。

[2000.3月]