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第15話
「未亡人は御用心」88年7月30日放映
「WIDOW, WEEP FOR ME」(85/09/30:2−1)

脚本:Peter S.FIscher,演出:Michael A.Hoey
配役:
Eric Bram ・・・・・支配人・・・・・Mel Ferrer(宮川洋一)
Michael Hagaty・・・中年ジゴロ・・・Len Carlou(池田勝)
Myrna Montclaire・・元映画女優・・・Cyd Charisse(浅井淑子)
Veronica Harrold・・小学校教師・・・Anne Lockhart(太田淑子)
Sven Torvald・・・・元金メダリスト・John Phillip Law
Sheldon Greenburg ・保安係・・・・・Hovard Hesseman(小林清志)
Claud Rensselaer・・警視・・・・・・Raymond St.Jacques(森山周一郎)

ジェシカはカリブ海のリゾート地ブリタニーペイに偽名を用いやってくる。
友人のアントワネットが彼女に助言求める手紙を出した直後、物取りに殺され
たのだ。ジェシカは金持ちの未亡人役を演じ自らを囮にしようとする。
カジノで披女は有閑未亡人のクレイン夫人、クジで旅行にあたった小学校教師
のベロニカとそのボーイフレンドである元金メダリストのスペンに出会う。
中年ジゴロのマイケルと表に出たところをかっぱらいに会うジエシカ。それは
ホテルの保安係グリーンバーグがジェシカの身元を確認するためにうった芝居
だった。彼は一連の事件の黒幕を支配人のユリックの仕業と睨んでいる。
翌日、マイケルに連れ出され正体を明かすよう迫られるジェシカ。その頃、
ホテルではクレイン夫人の死体が発見されていた。ジェシカは、クレイン夫人
のつけていた宝石は模造品だったと主張する。果たして物取りは偽装なのか?
それとも・・そしてジェシカはベロニカが実はアントワネットの娘であり莫大
な財産を譲られる立場にあることを知らされるのだった。


第16話
「人質なんて初体験」88年8月6日放映 
「JESSICA BEHIND BARS」(85/12/01:2−9)

脚本:Carleton Eastlake,演出:John Llevellyn Moxey

配役:
Elizabeth Gates・所長・・・・・・・・Vera Miles(公卿敬子)
kathryn・・・・・女囚・・・・・・・・Adrienne Barbeau(鳳芳野)
Bertha ・・・・・女囚・・・・・・・・Susan Paretz
Amanda Debd・・・所長浦佐・・・・・・Barbara Baxley(牧野和子)
Miss Springer・・コック・・・・・・・Yvonne DeCarlo(峰あつ子)
Mary Stun・・・・女囚.看護人見習い・Linda Kelsey(榊原良子)
Louise ・・・・・女囚・・・・・・・・Susan Oliver(鵜飼るみ子)
Tug・・・・・・・女囚・・・・・・・・Eve Plumb

女子刑務所に代理で小説講師に出かけたジェシカが、医務官の死に端を発する
暴動に巻き込まれる。
就任半年になるゲイツ所長は待遇改善の実効が上がらない苛立ちを医務官に
ぶつける。看護人補佐も務める女囚メアリは病床の友人のために医務官の部屋
に忍びこんで薬を盗もうとするが、医務官が戻ってきたため、奥に隠れる。
警備員が医務官の部屋を巡回に訪れると、突如警報が鳴り響き、扉もブロック
も閉鎖されてしまう。そして中からは格闘の音が。所長が駆付けマスターキー
で中に入ると医務官が死んでおり、そして奥の部屋からメアリが発見される。
女囚達はメアリを救おうと所長やジェシカを人質にとり、図書館ブロックを占拠
する。女囚達から真犯人捜しを依頼されるジェシカ。
死因はモルヒネの大量投与と思われ、そのビンを警察に調べさせたところ、身元
不明の指紋が検出される。外部のものがいるのか?ジェシカは刑務所に潜む不正
を探るが、続いて第2の殺人が起こる。極限状況での不可能犯罪という異色編。


第17話
「学園に死の影が」88年8月20日放映
SCHOOL FOR SCANDAL」(85/10/20:2−4)

脚本:Robert E.Swanson,演出:Arthur Allan Seidelman

配役:
Joslyn Leard・・文学者長・・・・Polly Bergen(阿部寿美子)
Daphne Clover ・その娘/作家・・Mary Kate McGeehan(吉田理保子)
Ron Mercer・・・教授・・・・・・James Sutorius(納谷六郎)
Trish Mercer・・その妻・・・・・Darleen Carr(松岡洋子)
Henry Haward・・学長・・・・・・John Vernon(石井敏郎)
Beryl Haward・・その妻・・・・・June Lockhart(京田尚子)
Alger Kenyon・・教授・・・・・・Roddy McDowell(城山知音夫)
Nick Fulton ・・タフネの友人・・Morgan Stevens
Chief Griffen ・箸察署長・・・・Jack Xehoe

クレンショー大学から名誉学位を与えられることとなったジェシカ。旧友の学
長夫妻から歓迎を受ける。
その頃、文学部ではレアード学部長の娘であり売れっ子恋愛小説家であるダフニ
がセックスフレンドのニックを連れて帰郷し、周りに波風をたてていた。
学部長の寵愛を受け不倫に走っている若手教授、学部長に叶えられぬ恋心を抱き
続けている次期副部長等、もつれた人間関係の中でパーティーが開かれた翌朝、
ニックは死体で発見される。ジェシカは、殺人事件初体験のグリフイン著長に
稽古をつけがてら捜査に乗り出す。密告電話によってダフニの寝室から凶器と
脅迫状が発見されたが、ジェシカの推理によって彼女は救われる。
ジェシカは母娘の愛憎に隠された秘密を探り出すが、それは二つの偽りの自白を
引き出したのみであった。
そして一通の辞職願いから、ジェシカは象牙の塔に住む最も愚かな者の正体を知る。


第18話
「わが心のオルゴール」88年9月3日放映
「REFLECTION OF THE MIND」(85/11/03:2−6)

脚本:Robert E.Swanson,演出:Seymour Robbie

配役:
Franchesca Lodge・・ジェシカの親友・Ann Blyth(北村昌子)
Scott Lodge ・・・・その夫・・・・・Ben Murphy(津如山正種)
CherylLodge ・・・・その娘・・・・・Stacy Nelkin(さとうあい)
Sheriff Bodine・・・保安官・・・・・Martin Milner(辻村真人)
Dr.Victor March・・主治医・・・・・Steven Keats(玄田徹章)
Carl・・・・・・・・庭師・・・・・・Wings Hauser(若本規夫)
Margaret・・・・・・メイド・・・・・Ester Rolle(片岡富枝)
Brooke Devon・・・・スコットの秘書・Janet DeMay(吉田理保子)

シンシナティの旧友フランチェスカを見舞うジェシカ。旧友の身辺に亡夫の霊
の仕業としか思えない奇妙な出来事が続いたのだ。
誰もいない筈の家に人の気配がして、開けた覚えのないオルゴールが鳴る。
先週は車のブレーキラインが切られていた。
今の夫スコット、娘シェリル、精神科医のマーチは彼女の精神を気づかう。
スコットは秘書と出来ており、マーチは元グルーピーで彼の患者でもあった
シェリルに気がある。マティニをひっかけてスコットが車で出張に向かった
直後、フランチェスカに電話がかかる。「君を愛している」という声は亡夫の
ものだった。失神するフランチェスカ。
その頃スコットが運転する車は谷底へ。
死者の体内からは大量のトランキライザーが発見された。
その後もフランチェスカは、死んでもいないカナリアが死んだといい、浴室の
扉に亡夫の姿を見たという。
ジェシカは10年前に封印された寝室が怪しいと睨む。部屋の封印が解かれた
時、ジェシカは醜い欲望の正体を見抜く。


第19話
「美女は湖底に沈む」88年9月10日放映
「A LADY IN THE LAKE」(85/11/10:2−7)

脚本:Robert Van Scoyk,演出:Walter Grauman
配役:
HaWard Crane・・・宿の客/資童家・・・Laurence Luckinbill(勝田久)
Carolyn Crane ・・その妻・・・・・・・Susan Blanchard(宗形智子)
Burton Hollis ・・宿の客/愛鳥家・・・William Christopher(小島敏彦)
Kyle Jordan ・・・宿の客・・・・・・・Charles Frank(村山明)
Betty Jordan・・・その妻・・・・・・・Lauren Tewes(麻上洋子)
Jack Turney ・・・ボート係・・・・・・Charles Taylor(若本規夫)
Joanna Benson ・・宿の客/自然主義者・Lee Purcell(滝沢久美子)
Grace Overholt・・宿の経営者・・・・・Lee Meriwether(翠準子)
Harry Pierce・・・不動産業者・・・・・John Austin

執筆に専念するため不動産屋佐奈のハリーの紹介でストーンレイクインに逗留
するジェシカ。宿の主人グレースはボート係のジサックが人妻に手を出すのが
気になる。宿には二組の夫婦と森の中を裸で走り回る女性自然愛好家とバード
ウォッチャーがいた。ジェシカは早朝のバードウォッチングに済われ、偶然、
ボートで夫ハワードともみ合い湖に落ちるキャロリンの姿を目撃する。錯乱
する夫。タッパー保安官は単純な事件として夫を逮捕しようとする。
一方、ジェシカはキャロリンが水泳選手であったことなどから、全ては慰謝料
をとるためにキャロリンが愛人と仕組んだ芝居だと推理する。しかし、湖の逆
側に彼女の死体があがった。
納得のいかないジェシカ。捜査に乗り出したジェシカは閑静な湖畔の宿に潜む
人間関係を洗いだす。一体利益を得るものは誰なのか?検死で死者の頭から
ガラスの破片が取り出された事を知ったジェシカは真相を悟り、犯人に怒りを
覚える。


第20話
「もう一度別れの歌を」88年10月8日放映
「SING A SONG OF MURDER」(85/10/27:2−5)

脚本:Peter S.Fischer,演出:John Llevellyn Moxey

配役:
Oliver Trumbull ・ボードビリアン・・・・Patric Xacnee(鈴木瑞穂)
Kitty Trumbull・・その娘/教師・・・・・Olivia Hussey(芝夏美)
Roger Crimmins・・警視・・・・・・・・・Barrie Ingham(仲村秀生)
Ernest Fleiding ・弁護士・・・・・・・・Kristoffer Tabori(中江真司)
Bridget O’Hara ・裏方兼付人・・・・・・Glynis Johns(瀬能礼子)
Danny Briggs・・・買収の仲介者・・・・・Greg Martyn(政宗一成)
Archle Weems・・・一座の共同経営者・・・Kenneth Danziger(千田光男)
Vlolet Weems・・・その妻・・・・・・・・Sarah Douglas(小宮和枝)
Ema MacGill ・・・座長/ジェシカの従柿妹・Angera Lansbury(森光子)

ロンドンのうらぶれた一座の座長エマは現役を続けたがっていたが、前座の
オリバー、共同経営者のアーチー、裏方のブリジツド達は有利な買収話に乗る
べきだと思っている。エマは3週続けて命を狙われたことから、自分が死んだ
と思わせ、従姉妹のジェシカを犯人投しに引っ張り込む。響察の協力は得られ
たものの、エマの勝手に振り回され事件は思いがけない方向へ。
ブリジッドが形見分けを急ぎエマのコートを持ち出したところをひき逃げに
会ったのだ。警察は、エマが自分の生きていることをオリバーの留守電に入れ
ていたことから、彼を逮捕する。
役者の口を捜し回っていたオリバーにはアリバイは成立しなかった。かつて
名役者であったオリバーの無実を主張する娘キティ。
一方、なんとしても劇場を買収したいダニーはアーチーと結託し、エマの隠れ家
に押し入る。ジェシカの二役が楽しい作品。
ノベライズ版は 「ミュージックホールのジェシカ」。


第21話
「変な手紙が一杯」88年10月15日放映
「STICKS & STONES」(85/12/15:2−10)

脚本:Linda Shank&Mark Giles,演出:Seymour Robbie

配役:
Michael Digby・・・旅行レボータ・・・Parker Stevenson(二又一成)
Harry Pierce ・・・新保安官・・・・・John Astin(清川元夢)
Elbilla・・・・・・ベバリーの亡父の秘書・Marsha Hunt(浅井淑子)
Adam Frobisher ・・ベパリーの友人・Christopher Stone(谷口節)
Edna ・・・・・・・ジェシカの友人・Evelyn Keyes(北川智絵)
Lila Norris・・・・開発委員・・・・Betsy Palmer
Larry Barns・・・・修理屋・・・・・・・・・・・(村山明)
Frederich Hoffman・間借り人・・・・Paul Benedict
 
キャポットコーブにも開発の波が押し寄せてくる。火災で焼失した灯台跡に
は400世帯の大マンション計画が推進され、ジェシカの家には旅行レポーターが
投宿する。そんな中マンションの地権者ベバリーが風呂場のテレビで感電死を
遂げた。不動産屋から新保安官に転じたハリーは事故死と判断するが、続いて
タッバー元保安官を始め、町中に嫌がらせの手紙が届く。
町を険悪な雰囲気が覆う中、今度はベバリーと親しかったエルビラが首を吊る。
手紙は自分が出したという遺書を残して。
ジェシカはエルビラが間接炎を患っていた事を手鍋から見抜き、彼女の死を殺人
と断定する。新保安官は、テレビの修理でベバリーと口論していた修理屋の
ラリー、ベバリーの家からトロール船の権利書を盗み出そうとしたアダム、
町から逃げ出そうとしたエルビラの間借り人ホフマンを次々と逮捕する。
ジェシカは中傷手紙の氾濫の狙いを掴み、真相に迫る。
レギュラー総出演のキサボットコーブ物の異色作にして最上作。


第22話
「陪審員はつらいもの」88年10月22日放映
「TRIAL BY ERROR」(86/01/12:2−13)

脚本:P.Savege&S.Shepherd,演出:Seymour Robbie

配役:
Mark Reynolds ・・・被告・・・・Tony Bill(堀勝之祐)
Becky Anderson・・・その愛人・・Doran Clark(北浜晴子)
Frank Lord・・・・・陪審員・・・Allan Miller
Thornton Bentley・・陪審員・・・Brock Peters

少なくとも日本放映分の中ではシリーズの最高傑作!
交通事故現場から物語は始まる。レスキューに助け出される瀕死の妻を前に錯乱
するマーク。病院で医師から彼女は少なくとも下半身不随になると告げられる。
事故とはいえ運転者たる自分を責めるマーク。意識不明の彼女を残したまま、
自暴自棄になりしけこんだバーで人妻ベッキーと知り合う。
やがて連れ立って出ていく二人。その姿をベッキーの別居中の夫クリフにご注進
に及ぶ男。クリフは激昂しベッキーの家に向かう。
場面は法廷に転じる。マークがクリフを殺害した罪を問われており、今しも陪審
に審理が委ねられたところ。検察はマークとベッキーが共謀してクリフを殺害し
たとし、弁護側は銃を持ったクリフをマークが正当防衝で殺したとする。
亡くなった妻から遺産を相続したマークは優秀な弁護士を雇い、陪審員の多く
も正当防衛説に傾いている。しかし、陪審員長ジエシカは「硝煙反応」「マーク
とベッキーの関係」「事件のおこった時間」に関する証言の矛盾点を指摘しつつ、
この曰く「見かけ程単純ではない事件」の真相を探る。
そして出された評決とは・・・
幕切れの台詞の一言にまで気の配られた、純粋推理とツイストを楽しめる名編。
テレビにも傑作推理はあります。


第23話
「容疑者に手を出すな」88年10月29日放映
「POWDER KEG」(86/02/09:2−15)

脚本:Peter S.Fischer,演出:John Llevellyn Moxey

配役:
Ames Caulfield・・作家教授・・・・Craig Stevens(小林修)
Cassie Burns・・・ホテル経営者・・Mariclare Costello(谷育子)
Linda Bonner・・・ウエイトレス・・Cindy Fisher(横尾まり)
Frank Eelso ・・・バー経営者・・・Pat Corley(亀井三郎)
Matt Burns・・・・キャシーの息子・Brian L.Green(竹村拓)
Sherlff Cox ・・・黒人保安官・・・Dorian Harewood(中田浩二)
Andy Crane・・・・自動車修理工・・Larry Wilcox
Bonner・・・・・・被害者の父・・・Stevart Whittman(小林清志)

ジェシカは小説家セミナーの帰り、小説家仲間のエイムズの家に招かれるが、
途中車が故障しアラバマ州のローバーという田舎町に足止めされる。
偶然にも宿の主人キャシーはエイムズの教え子だった。その息子マットが
ケルソのバーでバンド演奏中に町の荒くれ者エドに因縁をつけられる。
エドは妹のリンダがマットに気があるのを許せない。女房に逃げられ町中から
腰抜け扱いされている店主のケルソは仲裁にも入れない。
大喧嘩があった後、マットはエドを追って店を飛び出す。その夜、胸をズタズタ
に裂かれたエドの死体が発見される。マットにはアリバイがなく、保安官は彼を
拘留する。排他意識の強い町ではマットをリンチにしようという雰囲気が漂い始
める。この空気を払えるのは被害者の父ポナーのみ。彼は無一文で家を飛び出
したエドが麻薬商売に手を出したのではないかと疑っていた。
ジェシカは、死者のポケットにあった二つのライターから真相に迫る。


第24話
「口紅に殺意を込めて」88年11月5日放映
「MURDER BY APPOINTMENT ONLY」(86/01/05:2−12)

脚本:Jerry Ross.演出:Arthur Allan Seidelman

配役:
Norman Amberson・・・化粧品会社社長・・・・Robert Culp(川久保潔)
Lila Lee Amberson・・その姉・・・・・・・・Jayne Weadows Allen(近藤多佳子)
Glenda Vandevere ・・秘書・・・・・・・・・Millie Perkin(鵜飼るみ子)
Todd Amberson・・・・ノーマンの息子・・・・Leigh McCloskey
Grady Fletcher ・・・ジェシカの甥・・・・・Michael Holton(島田敏)
Lt.Lev Varik・・・・警部・・・・・・・・・Herbert Edeman(大宮梯二)
Elizabeth Gordon ・・ジェシカの教え子・・・Ann Dusenberry(野沢雅子)

ニューヨークでの仕事を終えたジェシカは甥のグレデイに会いにキャッスル
トンホテルに出向く。そこではライラ・リー化粧品の全国大会が開かれていた。
社長のノーマンは姉のライラに頭が上がらない。彼は息子のトツドと再婚の件
で衝突する。その結婚相手リズはジェシカの教え子だった。再会を喜ぶ二人は
ノーマンと夕食を供にする約束を交わす。しかし約束の時間にリズは現れず、
ジェシカ達が彼女のマンションを訪れるとそこで待ち受けていたのはリズの
絞殺死体だった。部屋は荒らされ、肖像画は口紅で汚されていた。
ジエシカは高校の同窓生の情報でリズの直近の仕事場に赴く。そこは高級娼婦
の斡旋業だった。かつての文学少女の転落にショックを受けるジェシカ。
元締めのフィオーナからリズが二股をかけていたことを知らされたジェシカは
もう一人の男のもとを尋ねる。果たして犯人は、弟を支配したい姉か、父と
衝突した息子か、社長婦人の座を狙う秘書か、リズの過去を許せなかった
ノーマンか、それとも。全品廃棄された筈の口紅が真実を語る。


第25話
「なんと遺体は別の人」88年11月12日放映
「IF A BODY MEET A BODY」(86/03/09:2−18)

脚本:Steve Stoliar,演出:Walter Grauman

配役:
Ned Olston ・・・故人のパートナー・・・・Monte Markham(原田一夫)
Phyllis Walters・故人の元愛人・・・・・・Audrey Landers(上田みゆき)
Connie Vernon・・未亡人・・・・・・・・・Carrie Snodgress(森ひろ子)
Silas Pike ・・・葬儀屋・・・・・・・・・Robert Donner
Stew Bennet・・・ブルーベリーの運送屋・・Rex Smith(大塚芳忠)
Ben Shipley・・・故人の顧客・・・・・・・Robert Sterling(加藤正之)
Agnes Shlpley・・故人の友人・・・・・・・Anne Jeffreys
Christie Olston・オルストンの娘・・・・・Lori Lethin(さとうあい)

町の投資コンサルタント:ヘンリーは妻と旅行中、心不全を起こし亡くなる。
その葬儀の会場にヘンリーの愛人フィリスが現われヘンリーは保険金目当てに
妻のコニーに殺されたと騒ぐ。
彼女がタッバー保安官ともみ合った拍子に柩が台から落ち、中から死体が。
しかしそれはへンリーの死体ではなかった!!保安官は今回こそ独力で事件を
解決して見せると見栄をきる。締め切り間近のジェシカに異論はない。
しかし翌日、フィリスの家でヘンリーの死体が発見され、同時に町中の人が
投資した百万ドルが消えていることが判明すると、ジェシカも否応なしに事件
に巻き込まれる。コニーは最初の死体はヒッチハイカーのものであり、陰謀は
すべてへンリーが考えたものと白状する。しかし、夫の殺害については保安官
によってコニーのアリバイが成立する。横領と殺害の主犯は、愛人か、共同経
営者か、投資者の一人か、それとも?ジェシカは犯人の不用意な一言で真相を
悟り、罠をしかける。


第26話
「勝利の美酒は苦い」88年11月19日放映
「DEAD HEAT」(85/11/24:2−8)

脚本:J.X.&S.Hensley,演出:Peter Crane

配役:
Cliff Carpenter・・・競馬ファン・・・Jack Carter(石森達幸)
Christine Carpenter・その妻・・・・・Carole Cook(竹口安芸子)
Tracy Macgill・・・・女性騎手・・・・Linda Grovener(小粥よう子)
Vince Shack皿an・・・賭屋・・・・・・Norman Fell(上田敏也)
Mike Gann・・・・・・獣医・・・・・・Clu Gulager
Carlos Gallegos・・・騎手・・・・・・Bert Rosario(峰恵研)
Vicky Gallegos ・・・その妻・・・・・Pricilla Barnes(小宮和枝)
Cookie Milford ・・・馬丁・・・・・・DarrelMaurey
Pat Phillips ・・・・警備チーフ・・・Ramon Bieri
Lt.Ted Misko・・・・警部・・・・・・Roy Thinnes(寺島幹堆)

ジェシカの姪の新米女性椅手トレーシーが、予定されていた騎手カルロスの
急病のため、突然重賞レースに出場することに。しかもカルロスの妻ビツキー
とジエシカの見守る中、その馬が優勝、大穴となる。
しかし、その馬主オーエンは最近大穴を出し過ぎ、組織から目をつけられてい
た。ジェシカたちがトレイシーの祝福にパドックに降りていくと、オーエンが
厩舎で倒れているとの知らせ。彼は薬物入りのダーツを打ち込まれ死んでいた。
カルロスの急病が泡水クロラールによるものと判明し、その薬がトレーシーの
ロッカーから発見されたことでトレーシーは八百長と殺人の競いをかけられる。
果たしてドーピングに掛からない八百長の方法とは?ジェシカが組織の脅迫に
も屈せず、真相に近づいた時、暴れ馬が彼女を襲う。
事件解決の鍵は馬券にあった。ジェシカ、競馬ミステリーに挑むの一編。


第27話
「仮面際の悪いやつ」88年11月26日放映
「THE PERFECT FOIL」(86/04/13:2−21)

脚本:Robert E.Swannson,演出:Walter Grauman

配役:
Calhoun Fletcher ・ジェシカのまた従兄弟・Peter Bonerz(キートン山田)
Brett Gardner・・・下院議員・・・・・・・Granville Van Dusen(池田勝)
Gilbert Gaston ・・クラブのマスター・・・Robert Foster(森川公也)
Edmund Cavette ・・警部・・・・・・・・・Ceaser Danova(山内雅人)
Rosaline Carter・・下院議員の妻・・・・・Barbara Babcock(鈴木弘子)
Kitty Manette・・・ジョニーの情夫・・・・Lisa Langlois(吉田理保子)
Mitch Payne・・・・悪徳弁護士・・・・・・Davld Hedison

また従兄弟のキャルルの消息を確認にニューオリンズに向かうジェシカ。
時あたかも謝肉祭の最終日、キャルの家は怪しげな仮装パーティの真っ最中。
キャルはイカサマ賭博の方にその家を借家人のクラブ経営者プレーズに奪われる
寸前だった。シラノの扮装をしているというキャルを捜し回るジェシカ。
10時に海賊に扮したプレーズは情婦のキティを書斎に連れ込む。ゾェシカは
それ以降も、リシェリユー枢機郷、マクベス夫人が書斎から出てくるのを見て
いる。やがてシラノに扮した男が「殺してやる」といいながら書斎に入り鍵を
かける。中から剣撃の音がしたかと思うと悲鳴。マスターのギルが扉を蹴破り
中に入るとプレーズが刺殺されており、床には血でCALの3文字が書かれて
いた。向かいに住むというキセルの元に急ぐジェシカ。
キャルは熟睡しており、響察はシラノの衣装と書斎の合鍵を発見する。
逮捕されるキャル。ジエシカは容旋者を集め、事件を再現する。共犯人は、
借金が気になる下院鶏貞夫妻か、悪徳弁護士か、男が出来た情婦か、それとも
息子を殺された警部か?


第28話
「時間のズレが致命的」88年12月3日放映
「CHRISTOPHER BUNDY DIED ON SUNDAY」(86/03/30:2−19)

脚本:Gerald E.Siegel,演出:Peter Crane

配役:
Christopher Bundy・・出版社経営者・・・Bert Convy(津嘉山正種)
Chester Harrison ・・出版社経営者・・・Eobert Stack(藤本譲)
Charles Jensen ・・・執事・・・・・・・Robert Hooks
Grady Fletche・・・・ジェシカの甥・・・Michael Holton(島田敏)
Bert Yardley ・・・・バンデイの右腕・・Alex Rocco(小林清志)
Rachel D’Argento・・クリストファの妹・Carol Lawrence(藤波京子)
Vanessa・・・・・・・レイチェルの娘・・Michele Nicastro(勝生真妙子)
Antonio・・・・・・・レイチェルの息子・Bobby Dicicco
Millicent・・・・・・モデル・・・・・・Katherine Moffat(牧野和子)

悪徳出版社の経営者バンデイの家に乗り込むジェシカ。初の短編を載せる予定
だった「文学の道」がバンデイに買収されポルノ雑誌になるという。
契約破棄を迫るが回答を引き延ばされ甥のグレデイとともに逗留することに。
そこには、2回の結婚生活をバンデイに裂かれた妹と彼女の息子と娘が同居し
ていた。夕食の最中、買収先の出版社社長ハリソンがやってくる。彼は1両日
中に飾り物の社長として残るかどうかの決断を迫られる。
翌朝、監視カメラが張り巡らされた邸内でバンデイが背後から射殺される。
その直後ハリソンは車で出ていく。たまたま監視カメラをみていたジェシカは
バネッサとジェンセンのアリバイを証明することとなる。
他の人間もアリバイを証明し合う中、警察はハリソンを逮捕する。
不審な動きをする執事。グレディに色仕掛で迫るミリセント。そしてジェシカ
は犯人が、時間のズレで致命的なミスを犯したことを指摘する。


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