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第1話
「映画セットは死の匂い」88年4月9日放映
「H00RAY FOR HOMICIDE」(84/10/28:1−5)

脚本:Robert Van Stock,演出:Richard A Colla
配役:
Marta Qulntessa‥衣裳デザイナ‥‥Samantha Egger(高島雅羅)
Eva Crystal‥‥‥女優‥‥‥‥‥‥Melissa Sue Anderson(戸田恵子)
Ross Hayley‥‥‥映画監督‥‥‥‥John Astin(中村正)
Mike Hernandez ‥警部補‥‥‥‥‥Jose Perez(青野武)
Allan Gebhart‥‥脚本家‥‥‥‥‥James MacArthur
Jerry Lydecker ‥プロデューサ‥‥John Saxon(堀勝之介)
Scott Bennet ‥‥俳優‥‥‥‥‥‥Morgan Stevens
Strinberg‥‥‥‥弁護士‥‥‥‥‥Lyle Waggner
Elinor Riggs ‥‥衣裳部屋主任‥‥Virginia Mayo(片岡富枝)

ジェシカおばさんの事件簿の記念すべき第一話として放映されたのが本作だが、
アメリカでは第5話(2時間ものは2話分に勘定)。
処女作「死体は真夜中に踊った」が映画化されることになったものの、原作を
無残に改寂したホラー映画に仕立てあげられることを知ったジェシカはハリ
ウッドに乗り込む。
蒙腕プロデューサーは契約を盾にジェシカをあしらうが、その彼がスタジオ内
で殺害されてしまい、第一発見者にして動機も十分なジエシカは最有力容旋者
となってしまう。彼女を追い回すへルナンデス警郡補(コロンボの造形そのま
まなのが内輪受け)との知恵比べの結果は如何。
ジェシカは、関係者達の演技に惑わされる事なく真犯人を指摘し、本当の名優
が誰であるかを明らかにする。
ノベライズ版は創元推理文庫「ハリウッド殺人事件」所載の「ジェシカ、ハリ
ウッドへ行く」



第2話
「無人カーが追ってくる」88年4月16日放映
「HIT,RUN AND HOMICIDE」(84/11/25:1-8)

脚本:Gerald K Siegel,演出:Alan Cooke
配役:
Daniel O’Brien‥‥発明家‥‥‥‥‥‥VanJohnson(高木淳一)
Katie Simmons‥‥‥その元同僚‥‥‥‥June Allyson(谷育子)
Tony Holiday ‥‥‥ダニエルの甥‥‥‥Edward Albert
Leslie ‥‥‥‥‥‥トエーの婚約者‥‥Patti D’Arbanville(小山莱美)
Charles Woodley‥‥ダニエルの元同僚‥Stuart Whitman(石田畑)

ダニエルはボストンの会社を飛び出しキセポットコープに住む技術者。かつて
の同僚ケイティの思慕の念にも気付かない発明バカ。
町のピクニックの最中、無人カーに追いかけられダニエルのかつての仕事仲間
ウッドレイが怪我をする。悠々と立ち去る無人カー。その仕組みをリモコンと
察し、捜査に協力するジェシカは、ダニエルの家で彼の甥トニーとその婚約者
レスリーに紹介される。その翌日、今度はボストンからきたもう一人の相棒メ
リルが、無人カーにひき殺された。タッバー保安官と無人カーの行方について
衝突したジェシカは、独自の推理でそのワゴンを発見する。ジェシカが車に乗
り込むとドアが独りでにロックされ、そのまま暴走を始めた。間一髪、断崖の
手前で急停車する車。その中からダニエルがかつて設計したの同じ型のリモコ
ンが発見される。ダニエルを逮捕する保安官。
しかしダニエルが死ねば、特許などは母校に寄付されるという。誰がこの一連
の犯罪で最も利益を得るというのか?
ジェシカはテレビゲームから殺人の真相を掴み、真犯人をあぶり出すために、
最初の事件を再現することを保安官に提案する。そして再び無人カーが暴走を
始めた時、謎は解かれる。



第3話
「ある日ビックリハウスで」88年4月23日放映
「WE'RE OFF TO KILL THE WIZARD」(84/12/9:1−9)
脚本:Peter S.Fischer,演出:Walter Grauman
配役:
Horatio Baldwin‥‥‥‥遊園地王‥‥‥‥James Coco(小松方正)
Laurie Bascom‥‥‥‥‥その秘書‥‥‥‥Kim Darby(さとうあい)
Phlllip Carlson‥‥‥‥その右腕‥‥‥‥Kristoff Tabori(小川真司)
Michael Gardner‥‥‥‥影の右腕‥‥‥‥George DiCenzo(阪修)
Arnold Megrim‥‥‥‥‥経理担当‥‥‥‥Richard Sanders(西川幾夫)
Erica Baldwin‥‥‥‥‥ホレイシオの妻‥Christine Beford(来宮良子)
Bart Donovan ‥‥‥‥‥刑事‥‥‥‥‥‥James Stephan(徳丸完)

ジェシカおばさんでは珍しい密室物の一編。御薦め作品。
講演でカンザスに出かけたジェシカ。遊園地王「恐怖のホレイシオ」は、
新しい施設のプレス公開にジエシカを招く。遊園地の地下十mの社長室で
彼は「ジェシカの殺しと暴力の棺」というアトラクションを提案するが
ジェシカは毅然として断わる。脅迫者の本性を現すホレイシオ。
その夜中から掛け金のおりた社長室から銃声が響く。駆付けた警備員は
一人残業していた社長の右腕のカールソンに電話で支持を仰ぐ。
彼らが斧で扉を壊し中に入ると硝煙の立ちのぼる銃を手にしたホレイシオ
の死体が目にはいる。
しかし検死の結果、死因は撲殺であったことが判明する。
ジェシカはホレイシオの妻からこの事件が殺人である事を証明してほしい
と頼まれる。彼女の狙いは保険金。
ジェシカは姪の夫、ドノバン刑事と事件を追う。彼女は、ホレイシオが従業員
達を縛ってきた脅迫のネタの隠し場所を発見するが、既に書類は盗まれた後
だった。書類が思いがけない所から発見された時、新たな殺人が・・・



第4話
「天罰は雷雨の夜に」88年4月30日放映
「FUNERAL AT FIFTY−MAIL」(85/04/21:1−23)
脚本:Dick Nelson.演出:Seymour Robbie
配役:
Carl Mestin‥‥‥‥遺産相続人‥‥Clu Gulager(家弓家正)
Sally Mestin ‥‥‥その妻‥‥‥‥Stella Steven(小原乃梨子)
Mary Carver‥‥‥‥牧場主の娘‥‥Kathleen Beller(佐々木優子)
Doc Vallace‥‥‥‥医者‥‥‥‥‥Noah Berry,Jr(槐柳二)
Bill Carmody ‥‥‥実業家‥‥‥‥J.D.Cannon(千葉耕一)
Tim Carver ‥‥‥‥牧場主の弟‥‥Donald Moffat(松村彦次郎)
Sam Breen‥‥‥‥‥弁護士‥‥‥‥William Wisdom(坂口芳貞)
Art Merrick‥‥‥‥牧童頭‥‥‥‥Jeffrey Osterhage
Marshall ‥‥‥‥‥保安官‥‥‥‥Cliff Potts

ワイオミング州ヒフティマイルで農場を営んでいた旧友カーヴァーの
葬儀に出席したジェシカ。故人の弟や娘、娘の婚約者である牧童頭、
旧友達が、彼の死を悼んでいる最中、故人から財産のほとんどを譲る
と記された過言状を携えて嫌われ者のメスティンが妻と共に現れる。
逆上する娘を尻目に悠然と酒を飲むメスティン。そこへ響く遠雷の音、
男達は嵐の備えに駆り出される。嵐が去った後、嫌われ者は馬小屋の
中で首吊り死体となって発見された。
殺人事件を扱ったことのない保安官は、唯一人アリバイの曖昧な牧童
頭を逮捕する。その無実をはらすべく捜査に乗り出したジエシカは、
被害者がカーヴァーを強請っていた事実を知る。一体、カーヴァー
の秘密とは?
そしてジエシカは「両手使いの、背の高い、力のある人間」が犯人で
あると指摘する。過去の犯罪を裁いたのは、神の怒りだったのか。



第5話
「最後の幕が降りる時」88年5月7日放映
「DEATH TAKES A CURTAIN CALL」(84/12/16:1−10)
脚本:Paul W.Cooper,演出:Allen Reisner
配役:
Major Karzoff‥‥‥KGB大佐 ‥‥‥‥William Conrad(大平透)
Natalia‥‥‥‥‥‥花形プリマ‥‥‥Vicki Kriegler(榊原良子)
Alexander‥‥‥‥‥その恋人‥‥‥‥George De La Pena
Irina‥‥‥‥‥‥‥バレリーナ‥‥‥Kerry Armstrong(横尾まり)
Skip Fleming ‥‥‥舞台監督‥‥‥‥James CarroI Jordan
Leo Peterson ‥‥‥ジェシカの友人‥Hurd Hatfield(黒沢良)
0’Farrell ‥‥‥‥FBI捜査官 ‥‥‥Dane Clark
Palmer ‥‥‥‥‥‥プロデューサー‥Paul Rudd(古川登志夫)

ボストンで開かれたソ連のロストフバレー団の公演。ジェシカは
旧友のレオから誘いを受け、連れ立って出かける。劇場前では反共
主義者達がシュプレヒコールを繰り返している。KGB達が見張る中で
公演は行われる。しかしカーテンコールになって主投のナタリアと
アリグザンダーが姿を消した。終幕間近から席を離れていたレオが
戻ってくるやジェシカをせき立て表の車に急ぐ。そこには消えた
二人が待っていた。なんとナタリアはレオの姪であり、亡命を手伝って
欲しいというのだ。そこへKGBの捜査官ベレンスキーが殺害された
というニュース。
ジェシカは、KGBとFBIの手から二人を匿いつつ真犯人を捜す決意をする。
彼女はKGBのカズロフ大佐に協力し被害者のハンカチの血から推理を
展開する。一旦は反共主義者の女性闘士ベルマが逮捕されるものの
彼女は殺人者でなかった。
バレーの録画映像をみていたジェシカは真相に至り、犯人に罠をしか
ける。KGBやFBIを手玉に取るジェシカが見物。



第6話
「クラリネットのすすりなき」88年5月14日放映
「MURDER AT JAZZ BEAT」(85/02/03:1−14)
脚本:Paul Savage,演出:Walter Grauman
配役:
Ben Coleman‥‥‥‥ジャズ奏者‥‥‥‥Bobby Sherman(屋良有作)
Jonathan Hawley‥‥パーソナリティ‥‥Clive Reville(穂積隆信)
Dr.Aaron Kramer ‥マネージャ‥‥‥‥Cameron Mitchell(平林尚三)
Callie Coleman ‥‥ペンの妻‥‥‥‥‥0livia Cole(此島愛子)
Eddie Walters‥‥‥付き人‥‥‥‥‥‥Stan Shav(幹本雄之)
Carl Turnbull‥‥‥報道部長‥‥‥‥‥Ed Nelson
Lt.Kershaw‥‥‥‥部長刑事‥‥‥‥‥Bradford Dillman(金内吉男)
Lafsyette‥‥‥‥‥タクシー運転手‥‥Garret Morris
Hubie‥‥‥‥‥‥‥ジャズ奏者‥‥‥‥George Kirby

テレビ出演のためにニューオーリーンズにやってきたジェシカ。
収録日を勘違いしていたことから思わぬ休暇となる。そこで紹介された
ペンは近くベガス進出を予定している名ジャズ奏者にして人間的には
最低の男。ベガス進出を機にバンドのメンバー、妻やマネージャーまで
切り捨てるという。そしてテレビ収録時、クラリネットの演奏を始めた
ペンは倒れる。心筋梗塞を主張する警察に対し、ジエシカは自作「アマ
ゾンの殺人」を読むことを薦める。検死の結果、南米産の極めて検出
困難な毒が用いられた事が判明する。
果たして、毒はいかにして盛られたのか?コーヒー、ガム、クラリネット
のリード?そして犯人は?
あぶれたバンドメンバーか、密輸に手を染めたマネージャーか、かつて
ペンのチンビラ時代に偽証で彼を救った妻か、それとも?
なにものからも毒が検出されなかった時に、ジエシカは悲劇的な真相に
たどりつく。



第7話
「あの世から夫が招く」88年5月21日放映
「MY JOHNNY LIES OVER THE OCEAN」(85/02/10:1−15)
脚本:Peter S.Fischer,演出:Seymour Robbie
配役:
Dr.Marshall‥‥‥‥パメラの父‥‥‥‥‥Jaspon Evers
Dian Sherry ‥‥‥‥女性バーサー‥‥‥‥Lynda Day George(近藤多佳子)
Pamela Crane‥‥‥‥ジェシカの姪‥‥‥‥Belinda Montgomery(高島雅羅)
Andrea Reed ‥‥‥‥乗船客/会社経営‥‥Rosemary Forsyth(武藤礼子)
George Reed ‥‥‥‥その夫‥‥‥‥‥‥‥Lawrence Pressman(仲村秀生)
Daniels ‥‥‥‥‥‥船長‥‥‥‥‥‥‥‥Leslie Nielsen(小林修)
Phoebe Carrol ‥‥乗船客/旅行会社勤務‥Vicki Laurence(つかせのりこ)
Carla Raymond ‥‥乗船客/旅行会社勤務‥Joann Worley(片岡富枝)

ジェシカは、最近夫のジョニーに自殺され傷心の癒えぬ姪のパメラと
船旅に出る。ジェシカ達が船室に着くやいなや匿名のカードとともに
シャンペンが届く。メッセージは 「楽しい航海を。ペッバー」。
青ざめるパメラ。それはジョニー彼女につけたニックネームだった。
続いて夕食のメニューにスペシヤリテとしてジョニーの好物が。
混乱するパメラ。そしてその夜、パメラが階段から落ちた。
果たして事故か、殺人か?
幸い命には別状なかったパメラは、ジョニーは養子で、生き別れの
生みの母親が彼の死の2ケ月前にコンタクトしてきたとジエシカに告げる。
彼女の転落は、その生みの母親の逆恨みなのか?
ジエシカ達が申し込んで以降ツアーに参加する事になった船客の中に
その年頃の女性は4名。ジエシカの捜査が核心に迫った時、女性客の
一人が自殺してしまう。彼女はジョニーの母親だったのか?
真犯人を挑発するジエシカの迷演技が笑える船上ミステリー。



第8話
「道づれは恐い人」88年5月28日放映
「MURDER TAKES THE BUS」(85/03/17:1-20)
脚本:M.Scheff& M.Kasicar.演出:Walter Grauman
配役:
Cyrus Leffingwell‥‥‥元郵便局員‥‥‥‥David Wayne(永井一郎)
Ben Gibbons‥‥‥‥‥‥バス運転手‥‥‥‥Michael Constantine(増岡弘)
Steve Pascal ‥‥‥‥‥コンピュータ技師‥Terence Knox(安原義人)
Jane Pascal‥‥‥‥‥‥その妻‥‥‥‥‥‥Linda Blair(山田栄子)
Carey Drayson‥‥‥‥‥宝石セールス‥‥‥Don Stroud(中田浩二)
Joe Downing‥‥‥‥‥‥トロール船長‥‥‥Albert Salmi(柴田秀勝)
Miriam Radford ‥‥‥‥図書館司書‥‥‥‥Larry Linville(沢田敏子)
Kent Radford‥‥‥‥‥その夫/数学者 ‥‥Charles Bazaldua
Gilbert Stoner‥‥‥‥出所者 ‥‥‥‥‥‥John Chandler
Ralph ‥‥‥‥‥‥‥‥店の主人 ‥‥‥‥‥Mills Watson

ポートランドでのメイン州保安官協会の晩餐会に講演を依顧されたジェシカ
だったが、タッバー保安官の車がエンコしてしまい、バスで行く破目に。
大雨で道路は封鎖され、バスもエンジントラブル、たどり看いたドライブイン
は電話が不通。ところが一行が軽食を取っている間に、バスに残った乗客が
ドラーバーで殺される。
調べると彼は出所したての元銀行強盗である事が判明。十五年前、三人組で
強盗を働き、仲間の一人は逃亡、一人は警官に殺された。
またその巻き添えで一人の少女が死んだという。
果たして、乗客の中には、死んだ相棒の息子、逃亡した相棒がいた。
タッバー保安官の推理によって犯人が自白した時、真の謎が姿を現す。
停電の中、持ち去られた推理小説には何が隠されていたのか。
二転三転するプロットが心地好いクローズドサークルの殺人。佳編。



第9話
「愛犬が犯人なんて」88年6月4日放映
「IT'S A DOG LIFE」(84/11/04:1-6)
脚本:Mark Giles & Linda Shank,演出:Seymour Robbie
配役:
Denton Langley‥‥‥‥資童家‥‥‥‥Dan O’Herlihy
Abby Freestone‥‥‥‥馬の調教師‥‥Lynn Redgrave(弥永和子)
Spenser Langley ‥‥‥長男‥‥‥‥‥Jared Martin(政宗一成)
Morganan‥‥‥‥‥‥‥長女‥‥‥‥‥Cathryn Damon(前田敏子)
Echo Cramer ‥‥‥‥‥その娘‥‥‥‥Cherie Currie(井上遥)
Trish Langley ‥‥‥‥次女‥‥‥‥‥Lenora Kasdorf(増山江威子)
Tom Cassidy ‥‥‥‥‥農場主‥‥‥‥Forrest Tucker(梶哲也)
Marcus Bosvell‥‥‥‥弁護士‥‥‥‥Dean Jones(森川公也)

姪の調教師アビーを尋ねてきたジエシカは資産家の落馬死に遭遇する。
彼は、株で大穴を開けた長男、占い狂いの長女、素行不良のその娘、
酒と男に溺れる次女を差し置き、遺産の千五百万ドルを犬のテデイに譲る
という遺言ビデオを残していた。
弁護士に噛み付く子供達。訴訟を提起する長女。密かにテデイに興奮剤を盛る
ものも現れる中、決定的な事件が起こる。
酔った挙句に電気仕掛けの門に挟まれて死ぬ次女、なんとそのボタンを押した
のはテデイだった。長女は次女の肉体から立ち上がる霊魂を見たという。
誰かがテデイを訓練したのか。そして警察は、門の近くでアビーの頭文字の
入った犬笛を発見する。
タイヤ跡から真相に迫るジエシカは法廷で犯人と対決する。
マネシツグミの声が法廷に響きわたった時、テデイはボタンを押して
犯人の元に駆け寄る。
ノベライズ版は、創元推理文庫「ホリデー殺人事件」所載の
「ジエシカ、犬と遊ぶ」



第10話
「嘆きのコメディアン」88年6月11日放映
「BIRDS OF A FEATHER」(84/10/14:1−4)
脚本:Robert E.Swanson,演出:John Llewellyn Moxey
配役:
Howard Griffin ‥‥‥投者志望の若者‥‥‥Jeff Conaway(中尾隆聖)
Candice Drake‥‥‥‥ドレイクの妻‥‥‥‥CaroI Lawrence(藤波京子)
Drake‥‥‥‥‥‥‥‥クラブ経営者‥‥‥‥Martin Landau(加藤精三)
Mike ‥‥‥‥‥‥‥‥女形‥‥‥‥‥‥‥‥Dick Gautier(阪修)
Victoria Brandon ‥‥ハワードの頼約者‥‥Genie Francis(杉山佳寿子)
Freddy York‥‥‥‥‥ボードビリアン‥‥‥Gabe Kaplan(はせさん治)
Bill Patteeson ‥‥‥マネージャー‥‥‥‥Bart Braverman(納谷六郎)
Lieutenant Novak ‥‥警部補‥‥‥‥‥‥‥Harry Guardino(宮部昭夫)
Barbara‥‥‥‥‥‥‥秘書書‥‥‥‥‥‥‥Barbara Rhodes(牧野和子)


テレビ出演がてら、姪のゲイッキーの結婚式にサンフランシ
スコヘとやってきたジエシカは姪に心配事を打ち明けられる。
婚約者のハワードの様子がおかしいというのだ。彼の部屋にあ
ったマッチを頼りに二人が訪れたのは、とあるナイトクラブ。
その経営者ドレイクは、契約で役者達を縛りつけている暴君。
ショーの最中、突然舞台から女が駆け出してくる。ドレイクが
射殺されたとの声。そして捕えられた女は、なんと女装したハ
ワードだった。未来の甥の無実をはらそうと無理やり捜査に加
わったジエシカ。果たしてドレイクを殺したのは、妻か、その
不倫相手である女形か、契約に縛られたボードビリアンか、そ
のマネージャーか、それとも。そして舞台で調査するジエシカ
の頭の上へとライトが落ちてきた・・・。
 ジエシカは銃声が聞こえなかった理由はドラムの音にかき消
されたからではないと指摘し、真犯人に迫る。



第11話
「海に消えたパパ」88年6月25日放映
「DEADLY LADY」(84/10/07:1−3)
脚本:Peter S.Fischer,演出:Corey Allen
配役:
Nancy Earl‥‥‥‥‥‥富豪の四女‥‥‥‥Doran Clark(小山菜美)
Maggie Earl ‥‥‥‥‥富豪の長女‥‥‥‥Marilyn Hassett(池田昌子)
Lisa Earl Shelby‥‥‥富妻の三女‥‥‥‥Cassie Yates(野沢雅子)
Grace Earl Lamont ‥‥富豪の次女‥‥‥‥Anne Lockhart(吉田理保子)
Terry Jones ‥‥‥‥‥ナンの婚約者‥‥‥Richard Hatch
Brian Shelby‥‥‥‥‥リサの夫‥‥‥‥‥Dack Rambo
Ralph ‥‥‥‥‥‥‥‥放浪者‥‥‥‥‥‥Howard Duff(近石真介)

嵐の翌朝、ジェシカの庭に迷い込んだ老人ラルフ。庭仕事を手伝い朝食を
御馳走になる。打ち解ける二人。一方タッバー保安官は、嵐で遭難したヨット
から富豪が波に汝われた顛末を聞き、怪しいと感じる。
乗り合わせていたのは富豪の4人の娘たち。
ジエシカが、証言の矛盾を指摘すると、長女は嵐の前夜、銃で父親を撃った
ことを自白する。逮捕される長女。
そしてその翌日、父親の死体が浜辺で発見される。
しかしその男はジェシカが好意をもったラルフであった。
ナンのもとにかつての婚約者テリーが駆け付ける。
父の死体が発見されたことを聞かされた長女は、一転して証言を翻す。
すべては父の計画だった、金目当ての男であるテリーの正体をナンの前で
暴くために一度は金で追い払った彼をおびき寄せようと死を装ったのだという。
保釈される彼女。
今度は、浜辺でヒールのもげたナンのハイヒールが発見される。
果たして<リア王>を殺したのは誰だったのか?
ノベライズ版は創元推理文庫「ハリウッド殺人事件」所載の
「ジエシカと旋惑の4姉妹」。



第12話
「探偵はタフな奴」88年7月9日放映
「TOUGH GUYS DON'T DIE」(85/02/24:1−17)
脚本:Peter S.Ficsher,演出:Seymour Robbie
配役:
Harry McGraw ‥‥‥‥私立探偵‥‥‥‥Jerry Orbach(羽佐間道夫)
Priscilla Daniels‥‥雑誌社社長‥‥‥Barbara Babcock(鈴木弘子)
Ernie Santini‥‥‥‥建設会社経営‥‥Alex Rocco(小林清志)
Ray Kravitz‥‥‥‥‥私立探偵‥‥‥‥Gerald S.0'loughlin(伊井篤史)
Judge Lambert‥‥‥‥元弁護士‥‥‥‥Fritz Weaver
Lt.Starkey‥‥‥‥‥担当警部‥‥‥‥Paul Winfield(小関一)

ジェシカが過去の未解決事件を小説化すべく調査を依頼していた探偵の
マイルズが口述メモ中に射殺される。マイルズの相棒ハリーはマイルズが
調査中だった3件の事件を追う。ハリーに不法侵入されたジエシカも強引に
捜査に加わる。
他の2件は建設会社社長サンティーニの浮気調査と、女性雑誌経営者プリシラ
の素行調査。サンティーニは追跡中のハリーに現場作業員をけしかける、
また彼は大金を口座から引き出しているという。
プリシラは、近々上院議員選挙に立候補する噂がある。
ジェシカはプリシラの雑誌のパーティーでランパート判事に出会う。
彼はジェシカの追っていた過去の事件で弁護士を務めた男だった。
偽の証拠をでっちあげてまで無罪を勝ち取ったと噂の真相は如何。
しかし、その事件には悲劇的な背景が隠されていた。小説化を断念する
ジェシカ。一方、雇われ探偵のクラビッツが張り込み中、マイルズ殺しと
同じ銃弾で撃たれた。
時同じくして、プリシラは選挙不出馬の声明を出す。マイルズのファイルに
あった切れ端から、ジエシカは脅迫者の存在を確信する。
そして、音の証拠がジエシカに真相を告げる。



第13話
「カンバスに死の色を」88年7月16日放映
「PAINT ME MURDER」(85/02/17:1−16)
脚本:Peter S.Fischer,演出:John Llevellyn Moxey
配役:
Diego Santanna‥‥‥著名な画家‥‥‥‥Ceaser Romero(大木民夫)
Henry Kyle‥‥‥‥‥元警視‥‥‥‥‥‥Ron Moody(仁内雅之)
Sir John Landray‥‥画廊経営‥‥‥‥‥Stewart Granger(納谷悟郎)
Willard Kauffman‥‥作家‥‥‥‥‥‥‥Robert Goulet(筈見純)
Margo Santana ‥‥‥ディエゴの妻‥‥‥Christina Rains(勝生真沙子)
Stefan Conrad ‥‥‥弟子/彫刻家‥‥‥Steven Keats(郷里大輔)
Miguel Santana‥‥‥ディエゴの息子‥‥Fernando Allemde(村山明)
Belle Chaney‥‥‥‥ディエゴの前妻‥‥Capucine(来宮良子)
Elain ‥‥‥‥‥‥‥篤志活動家‥‥‥‥Judy Geeson(太田淑子)

地中海の孤島で芸術家ディエゴの誕生日を祝うために友人達が集まってくる。
ディエゴはまだ1枚も自分の絵をもっていないエレインに絵を贈る。その夜、
バルコニーから彼を狙って花瓶が落ちてくる。翌日、サー・ジョンとともに
へりでやってきたジェシカは現場で吸い殻と紙マッチを拾う。犯人は左利きと
目星をつけるが、それはジェシカ達と入れ替わりに心臓発作を起こしで本土に
送られたウィラードにしか当てはまらない。ウィラードは金に困っているにも
拘らずディエゴの絵を過去数ケ月買い集めていたという。
ウィラードについて本土に向かったデイエゴの息子ミゲルは病院から消える。
そしてボウガンでディエゴが殺された。犯人は、ボウガンの名手である息子か、
莫大な財産を相続する妻か、絵の値上がりを期待する友人達か、愛冷めやらぬ
前妻か、妻に恋する弟子か?
ジエシカの慧眼は唾棄すべき犯行の全てを地中海の陽光の下に曝す。



第14話
「授賞式はしめやかに」88年7月23日放映
「FOOTNOTE TO MURDER」(85/03/10:1−19)
脚本:Robert Swanson,演出:Peter Crane
配役:
Horace Lynchfield ‥‥アル中詩人‥‥‥‥Paul Sand(伊藤惣一)
Melvin Comstock ‥‥‥地方検事補‥‥‥‥Pat Harrington(小林勝彦)
Hemsley Post‥‥‥‥‥大作家‥‥‥‥‥‥Kenneth Mars(滝口順平)
Alexis Post ‥‥‥‥‥ヘムズリーの妻‥‥Diana Muldaur(水城蘭子)
Lucinda Lark‥‥‥‥‥新進女流作家‥‥‥Constance Forslund(横尾まり)
Adrian Winslow‥‥‥‥歴史作家‥‥‥‥‥Robert Reed(大泉滉)
Frank Lapinski‥‥‥‥作家志望‥‥‥‥‥Vincent Bagetta
Tiffany Harrow‥‥‥‥出版社編集者‥‥‥Morgan Brittany(小宮和枝)
Debbie Delancy‥‥‥‥作家志望‥‥‥‥‥Talia Balsam(菅谷政子)


出版社賞にノミネートされたジェシカと旧友のアル中詩人ホレス。ホレスは
パーティーで戦記作家のポストと喧嘩になる。ポストは過去の作家と思われて
いたが、近々ベトナム物の大作を発表するという。
しかし、ポストは持ち込み原稿を盗作したのだ。怒る作家志望の青年フランク。
翌朝、傘を間違えられたジェシカシカがポストを訪ねると彼は傘に仕込まれた
剣で殺され、新作原稿が消えていた。
現場で陣頭指揮を取るのは選挙だけが気になる検事補。
そして仕込み傘はホレスの持ち物であったことが判明する。
ジェシカは現場にあった、サイン本、ホテルのキー、脅迫状等を切り口に
捜査を始める。しかし、真の手掛かりは、ジェシカのバッグに過って
詰め込まれた「ある物」であった。思いがけずホレスのアリバイが成立すると、
判事補はフランクを逮捕。フランクは自供するが、ジエシカは真犯人が他に
いることを知っていた。ハートウォーミングな結末が泣かせます。