2003年
「猟奇の鉄人」
それはまた別のベスト20



ぱんぱかぱーん\(^0^)/

さあ、恒例となりました、年間ベスト
今年もkashibaの読了本から

極私的オモシロ本を勝手に選ばせて頂くことと致します。


今年は30年ものの積読の封を開けた年で
過去5年の中で最も悩むことになりました。
そこで「新旧東西取り混ぜ」というこれまでのコンセプトを曲げて
各ジャンル別に5つずつを選ばせていただきました。
とはいえ、例年同様の「お祭」ですんで
ここに挙げてないからといって詰まらないというわけではありません
こんな趣味の奴がいる、という御参考であります。
さあ、前置きはこれぐらいにして参りましょう。
どん!


国内旧作
次点
「海泡」
樋口有介(中央公論社)
南風孤島浪漫



第5位
「麦の海に沈む果実」
恩田陸(講談社)
字で描かれた萩尾望都



第4位
「生ける屍の死」
山口雅也(東京創元社)
論理は死者を殺す



第3位
「濡れた心」
多岐川恭(中央公論社)
逆転する抒情



第2位
「大いなる幻影」
戸川昌子(角川文庫)
四畳半のアクロバット



第1位
「大誘拐」
天藤真(カイガイ出版)
地母神の深情け






国内新刊
次点
「七度狐」
大倉崇裕(東京創元社)
化かしは「興醒め」の後に



第5位
「明智小五郎 対 金田一耕助」
芦辺拓(原書房)
名探偵が多すぎるは如何に改装されたか



第4位
「葉桜の季節に君を想うということ」
歌野正午(文藝春秋)
読了の直前に腰を抜かすということ



第3位
「レオナルドのユダ」
服部まゆみ(角川書店)
人間的な、余りに人間的な



第2位
「歌の翼に」
菅浩江(祥伝社ノンノベルス)
アマービレ・ロジック アンダンテ・マジック



第1位
「天正マクベス」
山田正紀(原書房)
ややこしやあ しゃくすぺあ






海外旧作
次点
「サンタクロース殺人事件」
ピエール・ヴェリイ(晶文社)
メリー殺します



第5位
「ウサギ料理は殺しの味」
ピエール・シニアック(中公文庫)
異彩・才気・奇矯・驚愕・愕然



第4位
「殺人は広告する」
ドロシー・セイヤーズ(創元推理文庫)
かっとばせえ、です・ぶりーどん!



第3位
「料理長が多すぎる」
レックス・スタウト(ハヤカワミステリ文庫)
グルメは巡る、されどグルメは滅びず



第2位
「男の首」
ジョルジュ・シムノン(創元推理文庫)
元祖操りvs.運命の修理人



第1位
「月長石」
ウィルキー・コリンズ(創元推理文庫)
長き、旧き、善き、探偵小説






海外新刊
次点
「半身」
サラ・ウォルターズ(創元推理文庫)
隠秘・隠避・淫靡



第5位
「スモールボーン氏は不在」
マイケル・ギルバート(小学館)
「法曹の函」「ほう」



第4位
「雷鳴の夜」
ロバート・ファン・フーリック(ハヤカワポケットミステリ)
判事虎使裁巨悪



第3位
「ヨットクラブ」
デヴィッド・イーリイ(晶文社)
遅れてきた「異色作家短編集」



第2位
「青い虚空」
ジェフリー・ディヴァー(文春文庫)
電網恢恢白魔術

第1位
「魔性の馬」
ジョゼフィン・テイ(小学館)
幸運の王子と乞食





さあ、2004年はどんな幸せな出会いが待っているのでしょうか?
どうか、皆さんも楽しい読書生活を。


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