PowerForce G4 ZIF 550/220


PowerLogix社PowerForce G4 ZIF 550/220を購入しました。

CPUは、PowerPC 7410 で型番はXPC7410RX550PE、セカンドキャッシュに使われているSRAMは、CYPRESS社CY7C1347C-250ACでした。

CPUは、667MHzで起動不可、625MHzでは起動し基本的には安定しているものの「dnetc」を実行した際にしばしばUSB機器が認識されなくなる、600MHzでは安定しています。

バックサイドキャッシュに関しては、250MHz品ですが、300MHzでも動作可能でした。しかし、やや安定性に欠きます。

結局、安定して動作するのはCPUは600MHz、バックサイドキャッシュは240MHzということになりました。

600/300でのSystemInfoの結果です。(G4 600/300とあるのがそれです)

こういうのも、可能でしたが・・・。

300MHz(バックサイドキャッシュ)

625MHz


メモ

E = x3.0
8 = x3.5
A = x4.0
1 = x4.5
2 = x5.0
6 = x5.5
4 = x6.0
7 = x6.5
? = x7.0
3 = x7.5
C = x8.0
F = x9.0

当時のうんちく(もう、過去の話・・・)
このカード、出始めた頃は、533MHzのCPUを使っているという事だったので、7410は、バスクロックの8xの次は9xしかないので、ジャンパピンをいじらない限り、533MHzの次は600MHzになってしまうので、厳しいなと思っていたのですが、いざ箱を開けてCPUの刻印を見ると、XPC7410RX550PEとあるではないですか。もしかしたら上手くいくかもしれないと思ったのですが・・・。下の写真をみて分かるように、スイッチを回して倍率を変更できるのですが、以前の製品と違い、単純なものではなくなってしまってました。今まで使ってたPowerLogixのものは、例えば、スイッチの番号の1なら5x、2なら5.5xといった具合に分かりやすかったし、マニュアルにもオーバークロックしてくれといわんばかりに、だいたいの設定が書かれていたのですが、今回のものは、6が5.5x、2が5.0x、7が7.5x、Cが8xとばらばらです。しかも、それ以外の設定が書かれていないので、本気で9xの設定を探しました。結局Fが9xで、無事600MHzで起動。現在無事に600MHzで稼働中ですが、やや怪しい部分もみられないわけではなく。。。CPUの温度は、TAUによると起動直後28℃、SETI@home解析時(AltiVecユニットを使わないCPU100%稼働時)で40℃と、非常に安定してくれてます。
なぜ、550MHz品だったのか、分かってきました。私が購入したZIFカードに載っていたCPUは、XPC7410RXxxxPEシリーズ(Rev 1.4)ですが、このラインナップは450、500、550MHzしかないのです。ちなみに、XPC7410RXxxxPDシリーズ(Rev 1.3)では、450、500、533MHzなのです。もっとついでに言えば、XPC7410RXxxxPCシリーズ(Rev 1.2)では、400、450、500、550、600MHzです。どれも(PC、PD、PE)コア電圧は2.0Vです。 そういうわけで、最新のリビジョンの7410(Rev 1.4)は、533MHzという品が存在しないから、550MHzとなったわけでしょう。 ちなみに、以前にも書きましたが、最近の7410はどれもRev 1.4ですが、低コア電圧化していて、コア電圧1.8VのMPC7410RXxxxLEシリーズ(400、450、500MHz)や、コア電圧1.5VのXPC7410RXxxxNEシリーズ(400、450MHz)があります。 おなじCPUのリビジョンなので、PEもLEもNEも基本的に同じ物だと思いますが。 ソネットのG4 ZIFは、450MHz品使ってるなんて話がありますが、型番はNEやLEではないでしょうか。これらだったら、コア電圧を2.05Vに設定すれば、500MHzで問題なく動くでしょうし。


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