ベンチテスト(iBook(FireWire))/MacBench 5.0


iBook(FireWire)のSystem Infoでのベンチ結果は、すでにMacお宝鑑定団さんのところで紹介されているので、計測しませんでした。そのかわり、MacBench5.0を使用して、CPU及びFPUのみ測定しました。結果は、以下の表のとおりです。

Mac Bench 5.0

このベンチテストでも、CPUのスコアが振るいません。これは、対象のPower Macintosh G3/300がバックサイド1MBキャッシュであるのに比べ、iBookのPowerPC 750CXでは、256KBしか無いためと、ベンチマークプログラムが、256KBでは収まりきらないけれど、1MBでは、そのキャッシュに収まるようなものだからと推測されます。浮動小数点は、ほぼクロックどおりの結果が出ています。

IBMのサイトに掲載されているSPECint95やSPECfp95の結果を参考にすると、PowerPC 750CXの450MHzは、PowerPC 750の400MHz+バックサイドキャッシュ1MBとほぼ同等の結果になっていることから、300MHzにも劣るベンチ結果は、ベンチマークプログラムにも大きく依存しているものと思われます。

実際、以前にも書きましたが、System InfoのCPUの詳細をみても、内部ルーチンはクロックどおりの結果を出しているものの、メモリ転送やメモリ読み書き、命令重複があまりよくないため、CPUスコアが結果として振るわないことになってます。

メモリ転送の値だけで比べると、マザーボード搭載のL2キャッシュ512KBを搭載したPM9600/200とほぼ同じスコアで、インラインキャッシュ1MBのPM9600/300より劣る結果になっています。これを見るかぎり、大量のL2キャッシュに大きく左右されるベンチテストプログラムであると思われます。


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