PowerPC 750CX、CXe 特集

PowerPC 750CX

PowerPC750CXについて、簡単に知りたいなら、この資料がおすすめです。

750CX / 750CXe Embedded Processor Forum Presentation

これを見ると、CXは今年出荷(サンプル出荷中)、CXeは来年出荷(サンプルは今年の第四四半期)になっています。つまり、550MHz以上のG3は来年までお預けって事でしょうか。

パフォーマンスについてですが、750@400MHz+1MBバックサイドキャッシュ=750CX@450MHzということになっています。そして、750@400MHz+512KBバックサイドキャッシュ>750CX@400MHzです。

このパフォーマンスから考えると、iMac、iBookに採用するのには持って来いだと思います。50MHzアップで元とほぼ同じパフォーマンスが得られ、かつ、バックサイドキャッシュをつける必要がないので、コストダウンをすることもできます。そして、更なる低消費電力を達成しているようで、750Lが400MHzで4.7Wだったのに比べ、750CXでは、4.0Wになっています。

パッケージは変更されており、750Lが360ピンBGA(25mm×25mm)だったものが、750CXでは、256ピンPBGA(27mm×27mm)になっています。

また、この資料(PowerPC 750CX Overview)によると、550MHzでの750CXのSPECint95はPeakでも22.4、SPECfp95は13.3であり、500MHzの750L+1MBバックサイドキャッシュのSPECint95は23.9、SPECfp95は14.6であるので、いまだに最強のG3は、750L+1MBバックサイドキャッシュということなのでしょうか。ただし、価格は安く設定されているようで、400MHzでは、この記事によると、1万個出荷時77ドルとなっています。これらを考えると、まさに、コストパフォーマンス重視のシステムに使われる製品だと思います。

プロセスですが、0.18μmプロセスの銅配線、ダイサイズは42mm2で、トランジスタ数2150万で、L1キャッシュのバスは256bit(750は64bit)になっています。

さらに詳しくということで、PowerPC 750CX Supplement to 750 User's Manualを見てみると、

750CXでは、750ではあったDynamic Power Managementが現在のリビジョンでは無効になっています。しかし、これは将来のリビジョンで、 有効となるようです。

それ以上は、よく分かりません。

CPUクロックは、バスクロックの2.0〜8.0倍(0.5倍おき)と10倍をサポートしています。

これ以上の詳しい解説は、きっとどなたかがしてくださるでしょう。


IBM発表の資料


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