XCLAIM VR 128にしてみました


ずっとUltimate REZを使っていましたが、IXMICRO社の今後のサポートも期待できなくなり、ここはパフォーマンスよりも、安全性を選んだほうがよさそうだということで、Proformance3にしなくて、XCLAIM VR 128にすることにしました。

Nanosaurや、BugdomといったATI社のグラフィックアクセラレーターに最適化されたものを見ると、すごく奇麗です。

前ふりはこの辺で・・・、早速ベンチ。


System Info 5 による結果

System Info 5 による結果

Rage128とあるのは、XCLAIM VR 128によるもの、ix3DはUltimate REZによるもの。1152*870などは解像度、256は256色カラー、full-colorはフルカラーでの測定。

ビデオ 結果 全 体 四角形 角丸四角形 楕円形 DrawPicture CBits(小/オン) CBits(小/オフ) CBits(大/オン) CBits(大/オフ) DrawText スクロール
    四角形描画/秒 四角形描画/秒 楕円形描画/秒 ライン/秒 ピクチャー描画/秒 ピクチャー転送/秒 ピクチャー転送/秒 ピクチャー転送/秒 ピクチャー転送/秒 1スクロール/秒 テスト/秒
Rage128 2561152*870 532 25237 15213 8108 61328 306.2 11329 11336 3667 3665 9886 488.9
Rage128 256 640*480 530 25675 15339 8111 61952 305.9 11330 11317 3671 3673 9865 457.5
ix3D 256 1152*870 512 13310 10370 7822 20744 313.6 21333 9694 3405 2352 14560 196.2
Rage128 full-color 640*480 270 10773 8880 6967 42943 80.3 7737 7736 1058 1058 9981 149.7
Rage128 full-color 1152*870 266 9457 8055 6631 41098 79.1 7749 7744 1060 1061 9977 132.2
ix3D full color 640*480 239 5272 5004 5002 30697 76.8 11792 10147 896 858 13301 54.1
ix3D full color 1152*870 236 5120 4884 4916 30344 75 11688 10032 890 849 13058 52.6
PM 6100/60 (基準システム) 100 811 655 508 6454 26.4 7835 4549 962 596 1872 19

ちょっと見づらいのは勘弁してください。同じ条件のものを、同じ色にしています。そして、同じ条件で数値の良いほうに下線を入れています。

Rage128とix3Dを比べると、四角形、角丸四角形、楕円形、線、DrawPictureは、Rage128の方が良い結果になっています。特に四角形は約2倍の差があります。
CopyBitsは、小ではix3Dの方が、大ではRage128の方が良くなっています。
DrawTextは、フォントキャッシュがある分、ix3Dの方が良い結果になっています。
スクロールはRage128の方が3倍近く速くなっています。

全体的にはRage128の方が良い結果となっていますが、ix3DがRage128に比べると1世代前なのを考えると、ドライバの改良により、もう少し良くなるような気もします。


MacBench 4.0による結果

MacBench 4.0による結果

Rage128とあるのは、XCLAIM VR 128によるもの、ix3DはUltimate REZによるもの。

こちらでもRage128の方が約20%ほど数値が良いようです。


CINEBENCH V1.0の結果

Rage128
CINEBENCH V1.0の結果-Rage128

ix3D
CINEBENCH V1.0の結果-ix3D


全体的に見て、ix3DからRage128にして、劇的に速くなったという感じはありませんが、スクロールが速くなっているせいでしょうか、体感速度は分かる程度には速くなっています。


XCLAIM TV

XCLAIM VR128には、TVチューナーのユニットであるXCLAIM TVがついています。これで、Macの画面上でテレビが見られるようになります。それで、アンテナを引っ張ってきてつないで、MacでTV鑑賞をしてみることにしました。

TVを見るのには、ドライバをインストールするときにインストールされる「Xclaim ビデオ プレーヤー」を使って見ます。

Xclaim ビデオ プレーヤー

最初にチャンネルの設定をします。これは、普通のテレビと同じです。チャンネル設定をすると、チャンネルの切り替えは、→、←キーで切り替えることができます。なお、音の大きさは、↑、↓ボタンで行えます。

ウィンドウサイズは25%、50%、実サイズ、200%、フルスクリーンから選ぶことができます。テレビの画質は実サイズでみるよりも、200%か、フルスクリーンで見たほうが奇麗です。実サイズ以下では、ドットが荒く見づらいです。
フルスクリーンの場合は、自動的にメニューバーが隠れます。そしてマウスをメニューバーのところに持っていくとメニューバーが現れます。よく他のアプリケーションなどでは、コマンドキーを押すとメニューバーが現れるものもありますが、それよりもメニューバーのところにマウスカーソルをもっていくとメニューバーが現れる方が便利だし、分かりやすいです。フルスクリーンにしてもチャンネルの切り替えは→、←キーでできるので、ほかのウィンドウを開く必要がないのは、好感が持てます。

Xclaim ビデオ プレーヤーは、テレビを見られるだけでなく、テレビ画像や、ビデオ端子などから入力された画像の静止画のキャプチャ、動画のキャプチャができます。キャプチャできる動画の最大サイズは320×240です。フルサイズでキャプチャする場合は、他のアプリケーションを利用すれば可能です。


ビデオのキャプチャ

試しに、VIDEOShop 4.5Jでキャプチャを行いました。VIDEOShop 4.5Jでテレビ画像を取り込む場合、ビデオ設定でソースで入力から「チューナ」を選べば可能です。なお、これは、QuickTimeの機能を使っているので、他のアプリケーションでも同様です。ただし、チャンネルはあらかじめXclaim ビデオ プレーヤーでチャンネルを変えておく必要があります。また、Xclaim ビデオ プレーヤーと、VIDEOShop 4.5Jは同時には起動できませんでした。

入力の選択

フルサイズ(640×480)のムービー取り込みを、VIDEOShop 4.5Jを使って試してみました。

圧縮の設定は、モーションJPEG Aで品質は最適にしました。この設定の場合、私のマシン(Power Mac G3 MT/500MHz)では、29〜30フレーム/秒で取り込むことができました。取り込み先のハードディスクは、IBM-DTTA371440で、決して最新のものではありません。

ただ、圧縮設定で、ATI Best Quality、ATI High Quality、ATI Medium Qualityを選んだ場合、フルサイズで取り込んだ場合、640×240のサイズが2つ上下に並んだムービーが作成されていました。

こんな感じです

その後、もう一度キャプチャしようとすると、圧縮設定にATI Best Quality、ATI High Quality、ATI Medium Qualityが無くなり、ATI HAVOC Qualityというのが現れ、これを使ってキャプチャすると、正常にキャプチャできますが、その後の動作がかなり不安定になり、高確率でフリーズしました。これはバグのような気もします。

一部の動作がおかしい部分もありましたが、フルサイズで30フレーム/秒に近いレートでキャプチャできたので、XCLAIM VR128のキャプチャ機能は性能がいいのではないでしょうか。

ただし、フレームレートは、CPUパワーや、ハードディスクによって大きく変わるので、環境によって異なります。


XCLAIM VR128は、RAGE ORIONと数千円しか価格差がないので、TVチューナーや、キャプチャ機能があることを考慮すると、かなりお買い得だとおもいます。


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