PowerPC 7400の謎−その後


Appleプロダクトマネジャーに聞いたPower Mac G4の真価
ここに,PowerPC G4が,0.22ミクロンの銅配線仕様であること,ダイサイズが83平方mmであること,トランジスタが10,500万であること,消費電力が12W未満であることが語られています。これにより,最初のG4の出荷バージョンが,以前の資料(PPC-P-Public_Ver-990517.pdf)の通り,0.22micron HiPerMOS 5 copperであることが間違いないようです。また,消費電力が12W未満というのは,平均値で語られているのでしょうから,この資料(MPC7400_G_PNS_990827.pdf)にあるように,450MHzで,平均/最大消費電力は,8.9W/16.3Wでしょう。これだと,あの大きなヒートシンクも納得がいきます。<追加>12W未満ということで,もし最大消費電力でいっているのなら,7400_hs.pdfの400MHzでの平均/最大消費電力5.0W/11.5W,かもしれません。製造プロセスがちょっと違いますが。</追加>
また,G4に最適化されたものが,PhotoShopのplug-in以外にも,math libraries,Mac OS ROM,OpenGL,QuickTime DV codecsなどが含まれているそうです。
SETIについても触れられ,G4 500MHzでは,6時間で解析が終了するようです。


G4とG3の処理能力の関係は,CPUアップグレードカードを作っているメーカーも認識しているようで,PowerLogixのG4カードの案内に興味深い記述もあります。それには,「G4の特徴を引き出すには、ソフトがG4用に書かれている必要があり、またAltiVecによるパフォーマンスの向上はPhotoshopなどのグラフィックソフトやマルチメディアソフトに限られます。G4用に書かれていないソフトの場合はG3と同等の処理速度になります。(バックサイドキャッシュが2Mであることを除く)」とあります。


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