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旅日記 2001年GW 道東・十勝 6泊7日 アニマルウォッチングの旅(後編・十勝編)


--- メニュー(順路) ---
5月03日PM4;00 十勝(シマリス)
5月03日PM5:00 然別湖・湖畔
5月04日AM8:30 十勝
5月04日PM2:00 十勝(シマリス)
5月05日AM6:30 音更町(エゾリス)
5月05日AM11:00 旧士幌線跡
5月05日PM3:00 十勝(エゾリス)

5月3日PM2:30
数時間走って帯広の隣り、池田町へ。ここで、ハピネスデイリーと言うお店で ちょっと遅いお昼ごはん。 正確には、同じ敷地内にあるハピネスフロマージュと言うお店で、その場で 焼いている手作りパンのお店です。
とても美味しく、評判も良いようで結構混んでいました。

5月3日PM4:00
もう何度も来た帯広近郊、まずは音更町の十勝牧場にある公園にエゾリスの 様子を見に行きます。
エゾリスはなかなか出てきてくれない代わりにエゾシマリスがいました。 ここでシマリスを見たのは初めて。シマリスは私達に気付いて木の洞の 入ったきり出てこなくなりました。
しかし、遠まきに木の洞を観察してみるとこちらをのぞいているではないですか!
脅かさないように、そーっと覗いている事約3分。ようやく顔を出して来てくれました。 「おっ出てくるぞ!」と思いきや、そのままでまた固まる・・・(^_^;)
またじーっと待っていると、5分ぐらいしてやっと全身を木の洞から出して来ました。 「やれやれ」と思っていると相手もまだまだ心を許さず、 そのままの格好で更に5分程たち、ようやく安心したようでちょろちょろと 動きはじめました。やはり人馴れしていない野生動物は用心深いんですね。
そのまま見ていると何やら餌を食べ始め、その後「タッタタァー」と走って いったなと思ったらば突然消えた。 見失った付近に行ってみると、シマリスの巣穴発見!
彼(彼女?)はここで生活しているのですね。

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<左>まだまだ私達に気付かず「のっほほ〜ん」としています。

<右>こちらに気付いて慌てて木の洞に緊急避難!
「ドキドキ! なんだろう? 怖い人かな?」
と思っているのでしょうか?


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<左>「大丈夫かな?」
顔だけ出して辺りを伺う。

<右>やっと安心?
でもこの状態のまま5分間固まる。
その後ようやく安心して行動開始!よかったね(^o^)


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<左>シマリスの巣穴発見!良く見ないと分からないように カモフラージュしてありました



5月3日PM5:00
今夜のお宿、然別湖畔温泉ホテルに到着。
然別湖は5月3日にしてまだ全面凍結。3月に来たときは氷の上を歩けました が、さすがに今は氷が薄く危険な為歩く事は出来ません。
もうすっかり行き付けの宿となっているここは、湖を眺められる露天風呂が 気に入ってます。

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<左>5月3日まだ凍結の然別湖
ホテルの部屋から撮影。



5月4日AM8:30
朝食後、「いざ!エゾリスに会うぞ!」と意気込んで十勝牧場へ。 しかしいたのは昨日のエゾシマリス1匹のみ、この子は今日も元気に 走りまわっています。
しばらく観察してもエゾリスは顔を見せず諦めて音更北展望公園に行ってみる。 ここは以前にこの公園沿いの道路をエゾリスが横切るのを目撃したところ。 しばらく探したけれどいたのは野鳥ばかり・・・。
いつのまにかお昼になり、鹿追町の「カントリーパパ」で昼食。

5月4日PM2:00

午後になりまた十勝牧場へ。
またまた、エゾシマリス君登場! 今日も昨日と同じお気に入りの木の根元で お食事タイム。
次から次へと頬袋から木の実を出して一つずつ食べます。 10個ぐらい食べたら「ご馳走様。」手で顔中ゴシゴシ毛繕いした後、 こちらを凝視。・・・・カメラ目線。
そして巣穴に戻って行きました。

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<左>夢中で餌(チョウセンゴヨウの実)を食べます。
もぐもぐ・・・。

<右>「ご馳走様!」
「おや? こんにちは。」


5月4日夜
車で30分ほど走り、今晩とまる北海道ホテルに到着。
こちらも何度も泊まってもう慣れっこ。清潔なお部屋と美人の湯(モール温泉) が良い帯広の街中にあるシティホテル。
このホテルの周辺にもエゾリスが生息すると言うエゾリス観察には最適な宿。 しかし、駐車場が狭いのと結婚式とだぶる事が多く混み合うのが難点。
明日は早起きして、絶対エゾリスを見るぞ!

5月5日AM6:30
帯広に来てもう3日目なのにまだエゾリスを見れていない。 焦るもののしょうがない。祈るような気持で、十勝牧場へ。
ここは確実に住んでいるのでもう少し待っていれば見れるかも知れないが、 30分観察するもなかなか出てこないので、他の場所に移動する事にする。
AM7:00音更町のある公園へ到着。着いた途端2匹のエゾリスが追いかけっこ!
やっと会えたよエゾリス君! しかも延々と忍者のような身のこなしで木から木へと 飛び移り追いかけっこを続行中。よく飽きないね。でも見てるほうは楽しくて 嬉しいけど。
十分楽しんだ後、少し移動するともう1匹。こちらはメスで乳房が大きく なっているので子供を産んだかも。じっと腰を下ろしクルミを食べています。
更に公衆トイレに行こうとしたらトイレ付近でまた別のエゾリス発見。 芽吹いたばかりの木の新芽を食べていました。

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<左>追いかけっこは延々と続きました。


<右>メスです。人馴れしているみたいですね。


5月5日AM8:50
十分な成果に意気揚揚とホテルへ向かう。 ホテルの周辺を観察してみると3月にはホテルの拡張工事中で1匹も 見れなかった所で、かろうじて1匹エゾリスを見つける。
「生きていてくれたんだね。良かった。」その子をずーっと見ていると近所の おばさんが出てきて、「今日は1匹だけしかいないけどいつもはもっと沢山 いるんですよ。」 と、自宅前の餌台に3匹のエゾリスが乗っている写真を見せてもらい更にその 写真をプレゼントしてくれました。 ありがとうございました。m(_ _)m
このお家のおじさんと以前話したことがあり、餌台などを設置しエゾリスを 大切にかわいがっているようです。 昨年は屋根裏にエゾリスが巣を作っていました。
この場所はかなり街中な為、このように保護してくれる人が居ないとエゾリスは 生き延びれないのかも知れませんね。(ちょっと複雑な心境)
そんなことを思いつつAM10:00にホテルの朝食を頂く。ここ北海道ホテルの朝食 (洋食)は、私達夫婦のお気に入り。朝食会場のバードウォッチカフェから たまにエゾリスが見れるのもまた良し。

クリックすると拡大写真 約62K <左>餌台の上で満足そうにお食事。
毛が冬毛から夏毛に生え変わっている最中です。

赤いラインはスキャナーの不調によるものです。


5月5日AM11:00〜
沢山エゾリスが見れたので満足満足で、「昼は糠平方面に行って旧国鉄の士幌線跡 でも見て来るか。」と余裕を出し早速行ってみる。
ここは年々廃線跡の建造物が取り壊され毎年「大丈夫かな?」といった心境で 見に行く所。
川に架かる橋や、線路跡、ホームの跡など去年と変わらない様子。数年前、 糠平湖に架かる橋は撤去されてしまい残念でした。良い風情だったのですが。

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<左>音更川に架かるきれいなアーチ橋


<右>幌加除雪ステーション隣りに残る幌加駅跡のレールと奥にホームあり。
オオジシギがギャーギャー鳴いてて面白かった。

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<左>国道から林道を数十メートル入った所にあるトンネル跡。
トンネル手前にエゾシカの頭蓋骨が落ちていました。 冬を越せなかったのですね。



5月5日PM3:00
飛行機の時間までまだあるので今回エゾリスを見てない十勝牧場に 行ってみっかと言うことで、再度チャレンジ。
あまり見れる時間帯ではなかったのですが、今度はエゾリスが見れました。
1匹がチョウセンゴヨウの実をいそいそと食べていると、違うもう1匹が ちょっかいを出してきて取り合いになりました。 しばらくして落ち着くと、最初に見たエゾリスが倉庫のような建物の方に どんどん走って行きます。そこでまたチョウセンゴヨウを拾い、積んである ブロックの上で一安心。口に沢山実を積め込んで「さあ、食べよう!」と 言う時さっきのもう1匹が背後から現れてまた追いかけっこが始まりました。
ここでタイムリミット。レンタカーを走らせ帯広空港に向かうのでした。

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<左>ほっと安心、さあ食べよう。

<右>ライバルの気配を感じて全身に緊張が走る!
このすぐ後「クッ・・・クッ・・・」と警戒の声を 盛んに発していました。



5月5日夕方
1時間程で帯広空港に到着。このGWの旅は道東でも、帯広でもなかなか 会えなかったエゾリスに最後の最後で沢山出会えて満足の旅行でした。
また、次も沢山の野生動物を見に北海道に行くのだ!!


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