<back

Introduction DRU(三ツ峠四段ハングを登る





同流山岳会
は男性15名、女性6名(2007年4月現在)、30代〜60代まで幅広く在籍しており、会の仲間は全員現役で平等、上下支配はなし、荷物の量も力量に応じて公平に分配している。

 メンバーには、都岳連主催の講習会や研修会に講師として参加している者や、リーダーとして一般参加者をインストラクトしている者もいる。

 目標はアルパイン・ルートを楽しむこと。クライミング、沢登り、雪稜・雪壁、アイスクライミング、そして自由なトレッキングを展開している。その舞台は国内にとどまらず、海外へも広がりをみせている。

 なぜアルパイン・ルートにこだわるのか。それは我々が、山や自然が大好きで、生粋の自然に触れるために登山道をはみ出してしまったからだ。

 ただし、ちょっと深入りするにはそれなりの心構えと準備が必要だろう。基本的な登山技術、それが山岳界を楽しむための助けとなってくれる。ロープワークを含めたロッククライミングのテクニック、ピッケルやアイゼンの使い方などの雪山技術。これらは入会者全員に覚えてもらっており、自由な登山を発想、展開する上で必要不可欠な技術であり、単なる山歩きにも充分役立っている。

 たとえば夏の北アルプスの穂高合宿。岩を登れる(登りたい)人は、屏風岩で雲稜ルートや東壁ルンゼなどのアルパイン・ルート登攀をした。一方歩いて山を感じたいという人は、蝶ヶ岳でトレッキングを楽しんだ。
 どちらのルートに行った人も満足して合宿を終えた。

 冬の南八ヶ岳では西面での岩稜・雪稜をトレースし、南沢でアイスクライミングもする。憧れの山にロープを組んで登る充実感を共有し、テントで酒(みたいなもの)を酌み交わす。
 
 トレッキングだけが山へのアプローチの方法ではない。ぞろぞろと大勢連れ立ち、黙々と歩く踏み固められた道から、ちょっと目を転じてみよう。山に登る道筋は、その決められた登山道が唯一というわけではない。
 切り立った岩壁を登ってみてもよい。
 険しい沢筋を詰めてもよい。
 きっとそこには、今まで見たことのない世界が広がっていることだろう。

 たとえば北岳。広河原から延々と歩く道もあるが、その右手にはバットレスという岩壁がある。怖いけれど、難しいけれど、そこを一歩一歩登っていくと、北岳の頂上に直接乗り上げられるのだ。その時の充実感はトレッキングでは味わえないものだ。

 山の技術、特にクライミングの技術は、一歩間違えれば命を落としかねない。だから基礎からしっかり覚える必要があるのだ。
 登山には生まれついてのセンスが必要な場合もあるが、多くは経験がものをいう。小さな一歩の積み重ねで頂上に立つように、経験を重ねることによって、徐々に自分の行かれるルートが広がってゆくのだ。

 また、山ではいつ事故に遭うかわからない。もしもの時に何ができるか、何をすべきかを知っておく必要がある。そのため当会では遭難対応訓練を行っている。ロープでつながったまま、岩壁に宙吊りになったときの自己脱出方法、確保中にパートナーが動けなくなったときにどういう行動をするか、実地訓練をしている。
 さらに雪山での雪上訓練や、隔年に消防署での救急救命の講習を受けている。

 同流は、ルートを如何に安全に、楽しんで登るかに重点を置いている。そして自分の力量を見極めつつ、目標を持って山を続けているひとが大勢いる。

<back