[北秩父両神山西面金山沢右俣右沢] [妙義山塊表妙義中木沢支流小山沢左俣]

北秩父両神山西面金山沢右俣右沢

山行日    2003112日(日)晴れ

参加者    宇田二郎

 両神山は奥秩父の山塊から外れ、西上州の山域からも外れ、どっちつかずの位置、中間的な位置に属している。あえて言うなら「北秩父」と呼ぶ。

 両神山には伝説が多い。両神とは「イザナミノミコト」、「イザナギノミコト」の事を言う。両神を祭っていることから「両神山」と言われている。また、日本武尊(ヤマトタケル)が東征に向かう途中でこの山を目標に八日間行軍したことから呼ばれた「ヨウカミ山」から来ているとも言われている。北面の尾の内川にかかる国道には「八日見橋」がある。また「ヨウカミ」と言う呼称は「ヤオガミ」から来たもので八つの頭を持つ竜王との意味もある。八つの頭とは「剣が峰」「西岳」「東岳」「前東岳」「天理岳」「狩倉岳」などのピークを指す。

 両神山には東西南北各沢に興味深い沢がある。今回は西面の最もポピュラーな金山沢右俣右沢本流を遡行した。

 スタートは落合橋からだ。上落合橋のたもとから荒れ果てた金山沢左俣を下降し、右俣に入る。釜を持った最初の滝を右から越えると、開けた沢は落ち葉でいっぱいだ。ナメ系の沢の問題は落ち葉だ。ナメはフリクションが命だが、それを使えない。使えないどころか、落ち葉とナメとの間のフリクションが弱い。と言う事は、滑ると言う事だ。紅葉後はナメの沢に入るべきではないが、水流の中なら問題ない。この季節、ほうきを持って遡行するのも面白い。狩倉岳へ登る沢を右に見送りナメを歩く。部分的に土砂で埋もれているが、その下はナメだ。金山沢は基本的にすべてナメでできている。左沢を見送り、右沢に入る。出合の滝は釜に入る。ガレとナメを交互に繰り返すとナメの奥に8mの立ったナメ滝が現れ、右の枝沢から巻いて越す。左から枝沢を入れると長いナメが続く。大ナメと言われている。大ナメが終わると源頭で、枝沢が沢山出てくるがコンパスで方向を決め、稜線に出る。

 山頂は人でいっぱいなため、そのまま八丁峠まで縦走し、落合橋へ下降する。

  落合橋9101010大ナメ入り口10101156稜線12051215剣が峰12201350八丁峠14201500落合橋


妙義山塊表妙義 中木沢支流小山沢左俣

2003/11/15(土) 宇田二郎

 国民宿舎先の対岸から小山沢に入る。左に曲がるとすぐ堰堤で左から巻く。降りたところは
3mCS滝で釜があり、水を被ることから左を巻く。夏でないとやる気はしない。ゴーロとナメを繰り返すと12mの滝にぶつかり左から巻く。更にゴーロとナメ、小滝を繰り返すと二俣に出る。左俣に入るとナメがしばらく続き、CS10mのナメ滝が現れる。落ち葉を払いながらナメのひだりを攀じりCS直下に出る。ここまであまり気持ちの良いナメではないがCS直下は更に悪く、減ったフエルトの効きが悪い。2歩が問題だがホールドが小さく滑る。やっと一歩上がるが躊躇している間に左手のホールドが剥れ、攀じる気がしなくなった。下降を決意する。滑り台のような滝なので死にはしないが、絶悪の下降になった。慎重に落ち葉を払いホールドスタンスを探す。上で落とした落ち葉が下に溜まり、一歩降りるごとにまた払い落とす。スタンスが無くなり、落ちることを覚悟で体重をかけて落ち葉に足を突っ込む。ラッキーなことに足が止まる。また落ち葉を払いながら下降する。もう落ちても問題無いと見て落ち葉の上を滑って取り付きに戻る。高巻のルートを取る。右から入る枝沢の右の泥壁を登り、枝沢に出る。左俣と枝沢を分けるボロボロの泥リッジのバルコニー状に出て下を見る。垂直に4m位切れ落ちている。ザイルは無い。切れそうな細い木の根を掴み体重をかける。根が抜けてきたので下の根を掴む。また抜けてきたので下の根を掴んで体重をかけると切れてしまい、つま先を泥壁押し付けて下の根を掴むと体が止まり、足は地面に着いていた。左俣に戻るとナメが続き8mたきが現れ、それを越すと更にナメは続き二俣になった所で上を見ると人が歩いている。縦走路の側面をまいている個所に出る。しかし、現在地がまったく分からないためハイカーに聞く。

 縦走路を左に行き、尾根上に出たところから国民宿舎への分岐がある。下降路の尾根は上部がクサリ場と岩場で慎重に下る。針葉樹林帯に入ると傾斜が落ち、道も広くなり歩きやすくなる。間もなく国民宿舎前の道路に出る。

小山沢出合800950二俣10051215縦走路11551225下降点12551415国民宿舎前