欧州アルプス

2004/7/24−8/8 足立
記・足立

10日も晴れが続きましたが、最後の数日は天気が不安定になり、ピーク数の荒稼ぎはできませんでした。山行中に日本人と会ったのは、ハイキングの2本(3
回)のみでした。クライミングは下の「3.5本」です。

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プチヴェルト針峰(北壁−3,513m)<7.26>
ベルト針峰のガイドを予約しておいたら、特別に難しいのでテストが必要と言って、突然無理矢理行かされた。全体で標高差300mほどを登る内、アイスクライミングが50mロープ一杯の2ピッチ。取り付きは一瞬ながら90度+でその後も傾斜が厳しく、爪の丸くなった縦走用アイゼンで四苦八苦して、ふくらはぎがパンパン。ただしガイドに借りたダブルのアックスは、しっかり研いであり実に良く刺さる。何とか合格で安心したのだが...

ヴェルト針峰(ウィンパー・クーロワール・ルート)<7.26-27>
上のアイスクライミングを午前中に終了して、午後から小屋へのアプローチ。延々と梯子を登って夕方5時に到着、眠れない内に12時には起床、スタート。ヘトヘトで見事にパワーを失い、3,755m付近で屈辱の引き返し、ガイド料11万円がパー。核心は終わっていたのだが...傾斜もせいぜい55度で、テストに比べればどうということはない。シャモニーのガイド(組合)はスイスのガイドと違って、客に成功させようという配慮がまるでない。要注意。

グランドジョラス(ウォーカーピーク−4,208m)<7.29-30>
谷の村から機械力全くなしで上がる、大好きなパターン。氷河登りとII級の岩までで難しくはないが、とにかく長い。まだヴェルトの疲れが残っていて辛かったが、さすがに登頂。小屋の台帳によれば、今年は日本人で2組/3人目。欧州の人についても、知名度の割に登る人は少ない。イタリア側からの小屋へのアプローチは明るくて花が美しく、まるで天国のよう。腕時計を落としたが、代わりにエイリアンをゲット。

ダンデュジェアン−4,013m<8.2>「巨人の歯」
巨大な岩塔の目立つピークで、4000m峰の中では、もっとも登攀要素が強いものの一つ。このため、レンタルのクライミングシューズを持参。前夜ガイドを町一番のフランス料理店でご接待申し上げたので、今日はご機嫌がすこぶるよろしい。岩塔取り付きからのルートは、ほとんどクラック沿いの10ピッチ。何と1ピッチ目で両足が滑り、辛うじてロープに助けられる−かすり傷。その後もシューズが時折滑りおっかなびっくり。途中から太いロープが延々と固定されているが、これに頼らぬフリーでの登頂を目指していた。しかしながら前後の大混雑(一時は10本近くものロープをかいくぐり/越えて登る)とシューズの性能を考慮し、あえていやいやながらやむを得ず固定ロープも使った。これでアルプス4000m峰は18座達成。(かかった費用でジャガー車も買える?)



ハイキングは以下の通りです−天気が不安定でも行けるので、やけに多
くなりました。明るく楽しいです。

プチ・バルコン・スッド<7.25>:調整のための全開ハイク−シャモニ
   ーの町から景色の良いところまで。
ブレヴァン<7.28>:シャモニーの裏山。ロープウェイの通る横にク
   ライミングのルートがあり、登っているとかっこいい。
バルム峠<7.31>:スイスとの境の峠。ヴェルト針峰が美しくて悔し
   い。
グラン・バルコン・ノール<8.1>:シャモニー針峰群の下を歩く。
   かのドリュ針峰が息を飲む凄さ。
プラリオン<8.3>:ここからはモンブランが美しい。
プチ・バルコン・スッドからシャブレット等<8.4>:今度はのんびり
   と写真撮影ばかり。
ラック・ブラン<8.5>:ジョラス北壁とヴェルト、ドリュが湖に映る
   人気のコース。さすがに日本人がいた。

これでアルプス4,000m峰ツァーは一段落です。次回は1週間にて、岩登りルート中心にする予定です。優秀なツァーガイド付きですので、皆様もいかがですか?