t剱岳’05夏合宿

2005/8/6〜8安藤、8/6〜10河本/中村/北島、8/6〜12宇田/渡邊/坂口

7日  六峰Cフェース剣稜会 河本/渡邊
8日  Cフェース剣稜会 河本/坂口・宇田/中村、 Aフェース魚津高 渡邊/北島
9日  チンネ左稜線 河本/坂口 北島/渡邊、 Aフェース魚津高 宇田/中村
10日 剱沢へ移動:(河本/中村/北島:下山)
11日 源次郎尾根 宇田/渡邊/坂口

剱岳チンネ左稜線登攀報告

日:平成1789
メンバー:河本・坂口/渡邉・北島
    候:快晴(昼頃多少ガスが掛かるも直ぐ回復、気温も適度)
記:北島

チンネ左稜線核心下熊の岩を4:10出発。空は雲で覆われているものの風は無く、好天が期待できる。

河本さんを先頭にして良く締まった雪渓にアイゼンを効かせながら池ノ谷乗越を目指す。途中雪渓の割れ目を避け一部ガレを歩くも概ね快適に登高、池ノ谷乗越でアイゼンを外し噂どおりの悪いガレを下降、5:40三ノ窓到着。所要時間1時間半は中高年パーティーにしては立派では。三ノ窓には2パーティーが幕営していたが、チンネへは行かないとの事。先行パーティーも見当たらずまずは一安心。この時点で天気は快晴、白馬三山から鹿島槍の双子峰が見事なパノラマで一望できる。

 取付き下で身支度を整え、1P目を右から巻いて2P目から登攀開始とする。
 6:20河本さんが先行で登り出す。

 登攀後すぐを、左上か右上かで少し迷ったが、左上はお花を傷めるので右上することにした。カンテを回り込んだチムニー状がピンも無くかぶり気味でちょっと気持ち悪く、左上が正解かな?と話していると、後続の森中ガイドパーティーが迷わず左から登ってくる。やはり左上が正解だった。森中ガイドは60mシングル1本でリードしていて、2P目を省略するため先行していただく。

 我々は、河本さんリードで坂口さんフォローの先行パーティーと渡邉さん北島のツルベパーティーが後続と決め、楽しみながら登攀を続けました。

 3P目から核心までは『さすがチンネ左稜線』と思わせる高度感と、大きくは無いがしっかりしたホールドと良く利くフリクションで大変快適で楽しい登攀でした。(細かい所は覚えていないので、この辺は省略します)

 いよいよ核心。
 先行していただいた森中ガイドパーティーの後から、保科ガイドパーティーも登ってきたので先行していただく(保科
Pは登攀後剱沢小屋まで帰るんだって、大変だねぇ)

 トップはやはり河本さんから行きます、森中Gと保科Gをお手本に『河本さ〜ん、頑張って』の熱い声援を受け河本さんスタート。さすがの河本さんも心なしか緊張している様子。ビレイしている坂口さんに対してロープ操作を登りながら丁寧に指示しています。
 見事!

 核心のハングはA0かな?でも14Pをオールリードは凄い。
 続いてフォローの坂口さんもちょっと緊張しながら登っていきました。んっ、どっこいしょズリズリこちらも見事!!

 さて次ぎは我々の番。
 つるべの順番で渡邉さんがリードとなるが、北島内心ホッとする(いかんいかん)
 渡邉さんは登る前に堂々のフリー宣言、いざ行かん。

チンネ左稜線の快適な登攀 出だし快調。ピンが古くて根本まで打ち込んであるためランナーがとりにくそう。でも問題なし。
 いよいよ核心下、気合の入っているのが下からでも十分に分る。『渡邉さんガンバ』が、意外に簡単に抜けてしまう。上からの『やった〜』の声に拍手パチパチ、さすがです。

 さ〜ていよいよ北島の番。
 出だしは右のカンテを使ったレイバック、左の大きい庇の上にトラバースして真上のハングを中央から抜ける。ハング上にガバがあるのでそれを取れば楽勝!と復唱してからスタート。

 レイバックは岩がとっても乾いていてフリクションGOOD!気が付けば庇上に出ていた感じ、そこで目に飛び込んで来たのが、光輝くお助け紐。ためらう事なくA0一発〜つ!!即ガバを掴み核心クリア(ここはフリーX級・A0V級、納得)でっ、それぞれの思いを胸に核心終了。

 あとは終了点までサクサク登攀、でも意外と難しく高度感もバッチリで結構楽しい。(この辺も長くなるので省略)

 登攀終了12:50 握手握手、バンザイバンザイ。坂口さん思わず感涙、つられて河本さんもウルルン、渡邉さんはニッコニコ、北島は喉が渇いてもらい水ガブ飲み(熱くなったぜ)

 15:00ごろ幕営地に帰り着いても興奮冷め遣らず、冷た〜いビールで乾杯、乾杯。なんと河本さんもビールを飲んでいる!!今回河本さんは14Pオールリード、凄いお人です。
 写真もいっぱい撮ってもらいました。あぁ楽しかった。天気も景色も岩も最高でした。満足満足・大満足。でも当分ロングルートはいいや。


八ツ峰Y峰Cフェース剣稜会ルート
剱岳八ツ峰Y峰Cフェース剣稜会ルート。
下部に登攀している二人が、見える・・・?


八峰六峰Aフェース魚津高ルート

9日 中村 宇田
 チンネパーティーを見送り、7:30頃テントを出発する。長次郎雪渓右俣をハイキングシューズでビビリながら渡り、対岸を右へ右へと登ってAフェース下に出る。すでに学生パーティー3人が取り付いており、スピードは遅い。
 8:30登攀開始。1ピッチ目、宇田トップで左の凹角に取り付き、右からの凹角と合流し、更に凹角を攀じる。ハングに押えられた所で左のフェースに移るが気持ちが良くない。岩が脆くなり、ためらいながら攀じる。右上に先行パーティーが見えるが、テラスが小さくいっぱいだ。一段下のテラスでピッチを切り、中村さんを迎える。こ
のピッチ、ロープが交差し、重くなる。プロテクションの取り方を失敗した。
 2ピッチ目、中村さんがリードでテラスを出る。頭上のハングを左からかわし、カンテを攀じる。先の状況を聞くと傾斜が落ち、簡単だと言う。ロープは順調に伸び、間もなく「ビレー解除」のコールが届く。私もハングをかわして左に出る。真っ直ぐに延びるカンテを攀じり、凹角を横断して中村さんのいる右のテラスに上がる。
 3ピッチ目、宇田リードで傾斜の落ちたフェースを攀じり、目立ちだした潅木をかわしてAフェースの頭に出る。Cフェースに比べると終了点はかなり低い。中村さんを迎えてキネパチ、食事。終了は10:30.2時間の登攀。
 踏み跡を歩き、懸垂下降1回で五六のコルに出る。Aフェース下を回りこみ、デポ品を回収し、靴を履き替えてガレ場を下降。雪渓をおっかなびっくり渡り、11:35の交信時間にテントに到着。


源次郎尾根

11日 渡辺 坂口 宇田
 大宴会にもかかわらず早起きして5:20に剣沢テント場を出発、登山道から剣沢雪渓を下降し、源次郎尾根取り付きの踏み跡に出る。
 前に3パーティ12〜13人はいる。6:30ルンゼ左の尾根に取り付き、濡れた岩場を攀じる。踏み跡をぐんぐん登り、右へトラバースしてルンゼに入る。ルンゼ内のつまらない滝で先行パーティは詰まっている。みんなで同じ所を攀じろうとするから詰まる。横からかわして先頭に出る。詰めはガレで落石頻繁。「落!」の声が飛び
交う。尾根に上がって一安心。これなら先ほどの尾根をそのまま上がれば良かった。
 ここから南峰への登りになる。適当な岩場を休みも取らず、ぐんぐん登ると南峰らしきものを越し、下降に入る。せっかく登ったのにかなり降りる。不満を言いながら登り返すとピークに出る。一峰らしい。でもガイドより早い。一休みすると次は懸垂ポイントがある。「一峰にこんな所あった?」25mいっぱいの懸垂下降で岩棚に出る。
 ロープを回収し、ひたすら岩場を登る。と、缶ごみが目立ち人がいる。「ここは何処」と聞くと「剣山頂」との答え。3人キョトン。という事はさっきのは二峰?時刻10:40。実働4時間を切っている。広川さんのガイドには5時間と書いてあった。展望が良くないことと飛ばし過ぎたのが間違えの元だった。完全シニアパーティ
がこんな事をして良いものだろうか。結果は直ぐ出た。
 別山尾根の下降は登山者に追いつかれ、抜かれる。クサリ場はフリーだと手に力が入らない。

 シニアの一週間の山行はすべきでない。これが結論だ。