私には進学の選択肢は国立大学しかありませんでした。私立大学に入る経済力がないからです。私は奈良女子大学を自分の進学大学に選びました。
私は紹介などなく、大胆にも、奈良女子大学のある教授のご自宅に電話をかけました。教授ご本人が電話に出られました。なぜか、その時の自分はとても落ち着いていました。教授は論文を郵送して下さいと私の願いを受けて下さいました。
電話の後、私はすぐ論文を教授に郵送しました。教授のご返事が届くまで一週間かかりました。しかし、私にとっては一世紀にも感じられました。教授の返事が来るまでずっと寝ていられる薬があればいいなと思いました。
奈良女子大学博士課程に合格!
教授の手紙が届きました!
手紙を開けると、「傑作」という先生の評価が目に飛び込んできました。14年間過ぎましたが、今でも、先生のこの手紙を大事に大事にしています。
その後、私は順調に筆記テストと口頭試問にパスでき、奈良女子大学人間文化研究科博士課程に入学しました。入学後、学校より日本政府文部省奨学生に選ばれ、授業料免除の他、毎月文部省から補助を受けることができました。おかげさまで、経済的な不安は全く無くなりました。4年間の勉強を経て、所定単位を取得、該大学博士課程を修了しました。
しかし、私は残念なことに博士号を取ることが出来ませんでした。
新たな道
7年前、日本某大手電機メーカーの筆記テストと面接に合格し、正式に入社しました。7年間、商品の開発企画、専属の翻訳通訳等を経て、プロの翻訳通訳者としての技術分野の専門知識、貴重な翻訳通訳の実戦経験を多数積んできました。今、フリーランスの翻訳通訳者として、新たな道を探し始めています・・・(完)